シリーズの原点が今年で20周年!

 2001年(平成13年)4月14日は、ニンテンドウ 64用ソフト『どうぶつの森』が発売された日。今年でシリーズは20周年!

 『どうぶつの森』は、任天堂から発売されたコミュニケーションゲーム。村のどうぶつたちと交流したり季節行事へ参加したりしながら、気ままなゆったりとした暮らしを楽しんでいく。

 引っ越してきた家の代金や部屋の拡張費用などの返済という目標はあるものの、メインクエストのクリアーのような明確な目的はなく、プレイヤーが思い思いに遊ぶというシステムがかなりユニーク。発売後は、評判は口コミで徐々に広まっていき、とくに女性からの支持を得ることになった。

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 最大の特徴は、ゲームの中で現実世界と同じように時間が流れている点。四季があるのはもちろん、土日や祝日、朝昼晩などもあり、それぞれ景観や発生するイベントが変化する。この試みは当時も非常に画期的で、ゲームの中の世界が現実と地続きであるかのように錯覚させられたものだった。

 地続き過ぎて昼間働く社会人などは、昼の住人と会うことができない、お店が閉まっているといった悲しみから、ゲームの時間をわざと12時間ずらすという強硬手段に出る者もいたとかいないとか。また、ひとつの村で最大4人までのプレイヤーが生活可能で、兄弟や家族と楽しみを共有できたのも新鮮だった。掲示板や手紙を通じてコミュニケーションを取っていた人も少なくないのではないだろうか。

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 『どうぶつの森』シリーズと言えば、ほかのプレイヤーの村へお出かけして、アイテムを集めたり、村の景観を眺めたりするのも楽しみのひとつ。初代『どうぶつの森』でも当然その機能はあるのだが、お出かけするには“コントローラーパック”が必須だった。

 ロムカセットのゲームではカセット内にゲームデータを保存するのが通例ゆえに、本作ではニンテンドウ64のコントローラーに装着するコントローラーパックに自分のキャラクターデータを保存し、それを持ち歩くことでほかのプレイヤーの村へのお出かけを実現していた。

 いま考えるとちょっとひと手間だが、それでも多くのユーザーがお出かけを楽しんでいたことと思う。週刊ファミ通編集部では、自分の席にニンテンドウ64を設置していた編集者が多かったので、かなり気軽にほかの村へお出かけできたと記憶している。

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 以降は、ニンテンドーゲームキューブで2作の続編を発売した後、ハードをニンテンドーDSに移した『おいでよ どうぶつの森』で世界的な大ヒットを記録。最新作のNintendo Switch用ソフト『あつまれ どうぶつの森』は、発売から1年を経て、国内だけでも670万本を超える大ヒットを記録しているのはご存じの通りだ。

『どうぶつの森』シリーズの歩み

初代『どうぶつの森』が20周年。気ままなスローライフが楽しめる新機軸のタイトルはここから始まった【今日は何の日?】
2001年12月14日にニンテンドー ゲームキューブで発売された『どうぶつの森+』。博物館や仕立て屋が登場するなど、さまざまな要素がパワーアップ。
初代『どうぶつの森』が20周年。気ままなスローライフが楽しめる新機軸のタイトルはここから始まった【今日は何の日?】
2003年6月27日にニンテンドー ゲームキューブで発売された『どうぶつの森e+』。新たなどうぶつたちが登場したほか、周辺機器・カードeリーダー+に対応していた。
初代『どうぶつの森』が20周年。気ままなスローライフが楽しめる新機軸のタイトルはここから始まった【今日は何の日?】
シリーズ初の携帯ゲーム機用作品として、2005年11月23日に発売された『おいでよ どうぶつの森』(ニンテンドーDS)。ローカル通信はもちろんのこと、Wi-Fiにも対応し、遠くの友だちともいっしょに楽しめた。
初代『どうぶつの森』が20周年。気ままなスローライフが楽しめる新機軸のタイトルはここから始まった【今日は何の日?】
2008年11月20日には、『街へいこうよ どうぶつの森』がWiiで発売。村からバスに乗って、都会に出かけることが可能となった。
初代『どうぶつの森』が20周年。気ままなスローライフが楽しめる新機軸のタイトルはここから始まった【今日は何の日?】
2012年11月8日にニンテンドー3DSで発売された『とびだせ どうぶつの森』では、しずえが初登場。
初代『どうぶつの森』が20周年。気ままなスローライフが楽しめる新機軸のタイトルはここから始まった【今日は何の日?】
2016年11月23日には、『とびだせ どうぶつの森』に遊びをプラスした『とびだせ どうぶつの森 amiibo+』が登場。『とびだせ どうぶつの森』を持っている人は無料でアップデートできた。
初代『どうぶつの森』が20周年。気ままなスローライフが楽しめる新機軸のタイトルはここから始まった【今日は何の日?】
シリーズ最新作『あつまれ どうぶつの森』(Nintendo Switch用ソフト)の舞台は無人島。これまでのシリーズと同様に自然と触れ合えるほか、新たにDIY(Do It Yourself)で家具を作ることもできる。