古今東西の良作インディーゲームを紹介。今回お届けするのは、昼は建築、夜は防御なシミュレーション『Becastled』。担当は、“海外ディベロッパーの問い合わせにあたふた”というHATA。
【ライターHATAのココが推し】
- コミカルな街づくりとシビアな防衛戦のふたつが楽しめる！
- 昼から夜にガラリと変わる街の演出や音楽もいい
- 日本語にも対応、今後のバージョンアップにも期待！
昼は建築！夜は防衛！なシム
2021年2月に早期アクセスが始まったばかりの『Becastled』は、一定の日数のあいだに街を発展させ、攻め寄せてくる敵軍から街を守ることが目的となるシミュレーションです。
本作には昼夜の概念があり、昼は建築や生産などの街づくり要素、夜は街を破壊するために攻め寄せてくる敵軍とのバトルが行われます。そしてまた朝が来て街づくり……と、くり返していくのです。ブロック風の建物やコミカルなキャラクターも味わい深い1作です。
昼はまったり街づくり
まずは、街の人を呼ぶための住居を建てて、おつぎは資源を採掘する建物を建て……と、着々と街づくりをこなしていきます。
建物はアップグレードによって生産力を上げることができ、外見もグレードアップします。キモとなるのが “幸福度”。これは、街の人の生産速度を左右するもので、“幸福度”を上げるために市場で交易をしたり、仕事の後の一杯が楽しめる酒場を建てましょう。ちなみに、伐採した木や狩猟した動物は、時間が経てば復活するので資源が尽きることはありません。
夜に……ヤツラがやって来る
夜は、敵対勢力である“月の怪物”との防衛戦に。月の怪物は城壁を破壊しようと攻めてくるので、塔や城壁の上から弓兵で矢を浴びせたり、投石をしたりと軍事ユニットで対処していくことになります。剣士や槍兵、騎士のユニットで敵を攻撃することも可能。
ちなみに、騎士は大剣を振るえるものの防御力が弱く、槍兵は攻撃によって足止めができるなどの特徴があります。どのように防御するのかを考えながら、昼のあいだに城壁や軍事ユニットの生産をするのが不可欠なのです。
昼と夜のギャップがたまらない
味わい深いブロック風の建物と、コミカルなキャラクターに心惹かれてプレイした本作。昼は落ち着いた気持ちで街づくりを楽しめます。のどかなBGMを聞きながら、自分の小さな街が育っていく様子を眺めるだけでも楽しい。
ところが夜になると様相が一変。愛する我が太陽の民は、月の怪物たちとの戦いに追われます。序盤は「楽勝！」と思っていたものの、日を追うごとに敵は強力になり、巨人や破壊槌などが登場。苦労して築いたエリアの建物が全部灰になるなんてことも……。
ときどきAIの挙動が思い通りにならないといった不満点もありますが、手軽に遊べてけっこうやり込める、楽しみ甲斐のある1作です。
Becastled
- メーカー：Mana Potion Studios
- 配信日：2月9日配信
- 価格：1520円［税込］
- ジャンル：シミュレーション
- CERO：――
- 備考：ダウンロード専売 早期アクセス
