現在アマゾンプライムビデオでは、2015年公開の3DCGアニメーション『GAMBA ガンバと仲間たち』を配信中。本作は1972年に刊行された児童文学『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』を原作にした物語で、構想から15年、製作期間に10年が費やされ誕生しました。
ネズミのガンバといえばテレビアニメ『ガンバの冒険』（1975年放送）のイメージが強いかと思いますが、『GAMBA ガンバと仲間たち』はいったい何が違うのでしょうか。
※以下、『GAMBA ガンバと仲間たち』のネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください！
まずは、物語のあらすじを軽くご紹介。主人公のガンバは都会の片隅で暮らす町ネズミで、幼なじみのマンプクと楽しく暮らしていました。ある日ひょんなことから船乗りネズミの宴に参加した2匹は、弱りきった島ネズミの忠太と出会います。その忠太曰く、白イタチのノロイ一族に襲われて島ネズミが全滅の危機に晒されているとのこと。
何とか島ネズミを救いたいガンバは、忠太といっしょに島へ同行することに。そんなガンバの心意気にひかれて集まったのは、マンプクをはじめとする5匹のネズミたちでした。果たして彼らはノロイの脅威から島ネズミを守れるのか、ここから小さなネズミたちの壮大な冒険が幕を開けます。
まず本作の見どころとして注目したいのは、ガンバたちに命を吹き込む豪華声優陣。主な出演者は以下の通りです。
- ガンバ（声：梶裕貴）
- マンプク（声：高木渉）
- 忠太（声：矢島晶子）
- ボーボ（声：高戸靖広）
- イカサマ（声：藤原啓治）
- ガクシャ（声：池田秀一）
- ヨイショ（声：大塚明夫）
- ツブリ（声：野沢雅子）
中でもテレビアニメ版でガンバを務めた野沢雅子さんが、オオミズナギドリのツブリとして出演しているのは旧作ファンにもうれしいポイント。
一方『ガンバ』を語る上でもうひとつ外せないのが、宿敵・ノロイの存在です。イタチだからといって侮ることなかれ。アニメ『ガンバの冒険』に登場するノロイはまさに“白い悪魔”の異名にふさわしい形相をしており、当時リアルタイムで見ていた子どもたちに多大な恐怖と絶望を与えました。
もちろん『GAMBA ガンバと仲間たち』でもノロイの恐ろしさは顕在。ノロイを演じる野村萬斎さんの芝居も相まって、妖しくも美しい残忍なノロイに仕上がっています。
そしてそんな本作を手掛けるのは、『STAND BY ME ドラえもん』などでおなじみの映像制作会社・白組。テレビアニメ版ではずんぐりむっくりだったガンバたちがスタイリッシュなフォルムとなり、東京スカイツリーなどがそびえ立つ現代の街を駆けまわります。その圧巻の映像美にも注目！
ある人にとってはどこかなつかしく、またある人にとってはまったく新しいガンバの物語をぜひ見届けてくださいね。
※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。
