『Re:Legend』不思議な生き物が暮らす島でまったりスローライフが楽しめるアクションRPG【とっておきインディー】

　古今東西のインディーゲームを紹介するコーナー。今回は、農場経営やクラフトが楽しめる505 GamesのPC向けアクションRPG『Re:Legend』をお届け。担当は、祖父は米農家だというNiSHi。

農場経営やクラフトが楽しめる

　マレーシアの開発会社、Magnus Games Studioが手掛けるスローライフアクションRPG。『ルーンファクトリー』や『牧場物語』にインスパイアされたという本作では、幻想的な生き物“マグナス”たちが暮らす“ヴォッカ島”を舞台に、農場経営を始めとしたスローライフを満喫しながら、自身の失われた記憶を取り戻す冒険が展開される。

　登場する“マグナス”は100種類以上で、彼らと戦うほか、仲間にすることも可能。好きな“マグナス”を育てながら、自分だけの毎日を送れるのが、大きな魅力だ。

『Re:Legend』不思議な生き物が暮らす島でまったりスローライフが楽しめるアクションRPG【とっておきインディー】 — 記憶を失ったまま“ヴォッカ島”に漂着した主人公は、自身の記憶を取り戻すため、島で新しい生活を始めることとなる。

『Re:Legend』Steamサイト

自分好みの武器で“マグナス”と戦闘

　拠点となる村の外には、“マグナス”と呼ばれるモンスターが生息してこちらを襲ってくる。プレイヤーは、大剣や双剣といった近接武器、弓や杖といった遠距離武器など、自分好みの武器を装備して、“マグナス”と戦う。“マグナス”を倒すと経験値が貯まり、一定量に達するとレベルアップ。その際獲得できるポイントを使って、パワーや耐久、賢さなどのパラメータも上げられる。

■ヒット＆アウェイがバトルのキモ

農場経営やクラフト要素など自分だけのスローライフを送ろう

　本作では、農業や釣り、鉱石の採掘や木々の伐採など、生活要素も充実。農場を耕して食糧や素材を手に入れてアイテムを制作したり、釣り上げた魚を水槽に入れて飼ったり、透き通った海を探索したり……と、自分だけのスローライフを楽しめる。

　そうして日常生活を送ることでも経験値が貯まり、レベルアップが可能。その際、生活スキルを習得することができる。スキルを身に付ければ、農業や釣り、クラフトなどがより簡単に。毎日の生活を通じて成長することで、より快適な日々が過ごせるようになっている。

■“マグナス”を仲間にするとより豊かな毎日に

■農場で作物を育てて食料と素材をゲット

『Re:Legend』開発者：DC Gan 氏にインタビュー

「ユーザーさんに楽しんでもらえるよう、つねに自問自答しながら開発しました」

DC Gan氏

Magnus Games Studio共同創設者

――本作開発の経緯を教えてください。

DC Gan私は子どものころからゲームが好きで、とくに『ルーンファクトリー』や『牧場物語』といった日本のゲームに親しんでいました。好きが高じて弟といっしょに立ち上げたゲーム会社がMagnus Games Studioです。

当初は業界のトレンドに合わせる形で、いくつかの小規模なモバイルゲームをリリースしていたのですが、なかなか結果が出ませんでした。であれば、自分たちの好きなゲームを作るという夢を叶えようということで、Kickstarterで支援を募って『Re:Legend』を制作することにしたんです。

――開発にあたってこだわった点は？

DC Gan私たちは、ゲームのおもしろさをとことん追求しています。どうしたらもっとユーザーさんに楽しんでもらえるか、つねに自問自答しながら開発をしています。とくに本作では、できるだけユニークな機能やこだわりのある要素を持たせるように心掛けています。

　たとえば、鉱石の採掘や木の伐採における獲得量などは細かく調整しています。レベルが上がってスキルを獲得すると、クリティカルヒットが発生して多くアイテムが入手できたり、獲得までのヒット数が減少したりと、ユーザーさんに快適に遊んでいただけるように、いろいろなところで細かく調整しています。

――自身がゲームが好きだからこそ、細かなこだわりがあるのですね？

DC Ganそうですね。ユーザーさんに楽しんでいただけそうだと感じた要素は、積極的に取り入れています。たとえば、本作では魚や海洋生物を飼育できるアクアファーミングのシステムが存在しますが、この要素はこれまで世に出ているゲームではあまりなかったように思います。ゲームの中でアクアファーミングができたら、きっとプレイヤーさんに楽しんでいただけるのではないかと思い、実装しています。

――先の鉱石や木の伐採、そしていまのアクアファーミングなど、お話をお聞きしていると、農業に関する深い知識をお持ちのように感じます。本作の制作にあたって、農家の方々のもとへ取材されたりしたのですか？

DC Gan個人的に興味があって、独学で勉強しました。アクアファーミングについても、自宅で小さな水槽を設置して、魚や海洋生物たちを飼育したりしています。

――それらは、もしかして『ルーンファクトリー』や『牧場物語』が好きだったことも影響しているのですか？

DC Ganその通りです。自分の親しんだゲームと同じようなことを現実世界でも体験したいと思い、いまも続けています。

――ところで、Magnus Games Studioはマレーシアの会社とのことですが、本作にもマレーシアらしい要素盛り込まれているのですか？

DC Ganはい。マレーシアの国花・ハイビスカスがアクセサリーとして登場したり、ロングハウスや伝統凧のワウなど、マレーシアの文化を各所に取り入れていますので、楽しんでいただけたらうれしいです。

――最後に、日本のゲームファンにメッセージをお願いします。

DC Gan本作を応援してくれて、私たちの夢を叶えてくださったファンの皆さんには、たいへん感謝しています。本作については、まだまだ改善すべき点がたくさんあるのは承知しています。これからのアップデートを通じて、皆さんに本作をもっと楽しんでいただけるようにゲームバランスの調整を行いつつ、新要素も追加していきたいと考えています。

　本作を触ったことのある方はもちろん、まだプレイされていない方も、これからどんどん遊んでいただけたらうれしいです。