『FF7』キャラクターに注目されがちだけど、オリジナルキャラクターたちも魅力!

 1998年(平成10年)12月17日は、プレイステーション用ソフト『エアガイツ』が発売された日。本日で25周年の節目を迎えました。

 『エアガイツ』は『トバル』シリーズや『鉄拳』、『バーチャファイター』を制作するドリームファクトリーが手掛けた3D格闘ゲーム。1998年2月26日にナムコ(当時)からアーケード版が登場したのちに、12月17日にスクウェア(当時)から家庭用版が発売されました。

 当時は『ファイナルファンタジーVII』のキャラクターが登場することが話題に。アーケード版のクラウドとティファに加えて、家庭用ではセフィロス、ユフィ、ヴィンセント、ザックスも参戦しているため、彼らを使用したくて本作を購入した人も多いでしょう。筆者も『FF7』のキャラクター……その中でも大好きなユフィが登場するということで買いました。

PS版『エアガイツ』25周年。戦闘フィールドを自由に駆け回ることができる3D格闘アクションで、『FF7』キャラクターの参戦が大きな話題に!【今日は何の日?】

 『FF7』のキャラクターに声が付いたのも本作が初。ユフィ役であるかかずゆみさん以外は、その後に展開された作品の声優とは異なるものの、佐々木望さんのクラウドや皆口裕子さんのティファ、三木眞一郎さんのセフィロスは本作でしか聴くことができません。言うまでもなくかかずゆみさんの演じるユフィは当時もいまも最高です!

 『FF7』という要素ばかり注目された本作ですが、前述のようにドリームファクトリーが制作をしているため、バトルのクオリティーはとても高いです。一定のタイミングで押すと技が発動する“ジャストフレーム”など『トバル2』の要素を引き継ぎつつ、相手の攻撃をはじく"インタラプト"やゲージを消費する"必殺技"が存在。アツい読み合いが楽しめます。本作は操作が特殊で覚えることは多かったものの、画面を駆け回る格闘ゲームは当時としては斬新でとても刺激的でしたね。

PS版『エアガイツ』25周年。戦闘フィールドを自由に駆け回ることができる3D格闘アクションで、『FF7』キャラクターの参戦が大きな話題に!【今日は何の日?】

 そして、最大の特徴はステージを自由に移動できること。格闘ゲームは向き合って戦うことが基本ですが、フリーランで動ける本作は前後や斜めの位置関係になることも。そのため、位置取りがとても重要でした。ジャンプで上がれる足場が存在したりと、ステージも凝っていましたね。また、オプションで“BOX”をオンにするとステージに箱が出現。敵にぶつけてダメージを与えたり、中から出てきた武器やパワーアップアイテムをゲットすることができました。ワイワイ遊びたいときによかったです。

 また、PS版オリジナルのモードとして“ブランニュークエスト”が存在。『トバルNo.1』、『トバル2』のクエストモードのような、ひとりでやり込めるモードで、対戦とは異なる楽しみがありました。

 『FF7』のキャラクターはもちろん、オリジナルキャラクターたちも濃いメンツが揃っています。『鉄拳』シリーズとの繋がりを彷彿とさせる主人公の三島拳(みしま けん)やヨーヨーを武器に使う女の子の鬼子母神陽子(きしぼじん ようこ)をはじめ、さまざまな作品に同様のモデルのキャラクターが登場する李氏八極拳の創始者、李書文(り しょぶん)、豪快な投げ技を使うプロレスラーのダッシャー猪場(いなば)など、クセモノ揃いでした。

PS版『エアガイツ』25周年。戦闘フィールドを自由に駆け回ることができる3D格闘アクションで、『FF7』キャラクターの参戦が大きな話題に!【今日は何の日?】

 『エアガイツ』はゲームアーカイブスで購入可能。おもしろいゲームなのでぜひ遊んでみてください。高田馬場ミカドをはじめ、アーケード版を設置しているゲームセンターも現存するので、対戦したい人は調べてみるといいかもしれませんね!

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