『スーパーマリオブラザーズ』のあの裏技が恋のきっかけに!?
映画『ピクセル』のBlu-ray&DVDが2016年2月3日に発売・レンタル開始されることを記念した“Back to 80’s トークショー&VRゲーム体験イベント”が都内で開催された。
『ピクセル』とは、『パックマン』、『ギャラガ』、『スペースインベーダー』から『ドンキーコング』まで、日本を代表する80年代のゲームキャラと、大人になったゲームオタクが戦うという、レトロゲームファンにはたまらない痛快SFバトルアクション映画だ。今回は“Back to 80’s”と題し、80年代のゲーム界のカリスマとして一世を風靡した高橋名人と、絶大の人気を誇ったアイドル四天王のひとりである浅香唯さんが登壇した。以下にその模様をお届けしよう。
■浅香唯さんがハマったゲームは『アルカノイド』
浅香唯さんは、じつはご主人ともどもかなりのゲーマーだ。ご主人と付き合い始めたきっかけは、なんと『スーパーマリオブラザーズ』で“無限1UP”の裏技を見せてくれたことだったのだとか。そのとき、浅香さんは「1UPごとに私のハートもアップした」と思ったそうだ。
浅香さんがどれだけゲーム好きなのかと言うと、「80年代のアイドル時代がとにかく忙しくて2〜3時間が睡眠時間がなく、マネージャーから空き時間は休みなさいと言われても、隙あらばゲームをしていた」ほどだったそうだ。
また、浅香唯さんは80年代当時に『アルカノイド』にハマっており、何度も最後のステージに到達できるくらいにやり込んでいたのだそうだ。筐体が置いてあった喫茶店にたびたび通い、お金がないときにはデモ画面を見るだけで楽しんでいたこともあったのだとか。やがて喫茶店のマスターは、そんな浅香さんを見て、筐体を丸ごとプレゼントしたのだという。
浅香さんは『ピクセル』について、「オタクの活躍する映画がやっと出てきました!」、「作中で登場人物が『(ゲームで)ムダにした時間をやっと活かせる時が来た』と言ってくれるシーンがうれしくて仕方がありませんでした」、「ゲームの世界が現実として現れている映画です。夢がぎっしり詰まっています!」と、ゲーマーならではの視点で魅力を語っていた。
そのほか、浅香さんはロックバンドのチープ・トリックが大好きだったため、“Surrender”の楽曲が流れたとき、テンションが上がってしかたがなかったのだという。
■高橋名人がジェネレーションギャップを感じてしまうシーンとは?
浅香さんにとって、高橋名人は80年代当時の「ゲームの神様」と尊敬した人物であり、“16連射”をマネして腱鞘炎になりかけてしまったこともあったのだとか。高橋名人はそんな浅香さんに「変なところに力いれすぎだよ」とアドバイスした。
高橋名人は、『ピクセル』について、「ゲームを題材とした映画は多くても、ここまでドストレートにアイデアが中に出てくるのははじめてだったのではないでしょうか?」、「クライマックスで『テトリス』のミノが落ちてきて一列揃ったときに、ビルもワンフロアなくなってしまってしまったりしたりするんです!」と、作中のアイデアに感嘆していたようだ。
また、高橋名人がジェネレーションギャップを感じてしまうシーンもあったそうだ。というのも、作中で10代前半くらいの少年が、大人の主人公に「昔のゲームをやっていますよ、『Halo』とか『コール オブ デューティ』とか」と言ってしまうからだ。このセリフを聞いて、高橋名人は「僕がやっている(レトロ)ゲームは化石なのかなあ」とまで思ったのだとか。高橋名人は、このギャップを感じるシーンこそがおもしろいと、肯定的に受け止めているのだそうだ。
『ピクセル』の劇中ではマリオやマックス・ヘッドルームといったさまざまなキャラが出てくる。中にはチラッと映るだけのキャラもいるため、高橋名人は「映画を再生中にポーズをしてみて、いろいろと確認してみるという楽しみがありますよ」とも語っていた。