任天堂IP(知的財産)に触れる人口を拡大するための施策を発表

 2016年2月3日、任天堂が2016年3月期 第3四半期決算説明会を開催。この説明会にて、下記の情報を発表した。

※この記事で紹介している内容、画像、任天堂 君島達己社長の発言は、任天堂 公式サイトの第3四半期決算説明会 社長説明ページより引用しています。

■新会員サービス“My Nintendo(マイニンテンドー)”のポイントプログラムの詳細が判明

 昨年10月に行われた第2四半期決算説明会にて発表された新会員サービス“My Nintendo(マイニンテンドー)”が、2016年3月よりグローバルで開始するという。初期展開国は39か国で、段階的に対象地域を拡大していくとのこと。

 このサービス開始に先立って、国内では昨年12月からニンテンドーアカウントの登録が開始しており、すでにニンテンドーアカウントを登録している人は、サービス開始の時点でマイニンテンドー会員となる。

 このマイニンテンドーは、新しいポイントプログラムも含んでいる。新しいポイントプログラムには、下記の2種類のポイントがある。

・プラチナポイント
スマートデバイスアプリを遊んだり、ニンテンドーeショップにログインしたり、その他、特定の条件を満たしたときなどにもらえる。
任天堂ならではのデジタルコンテンツや、オリジナルグッズと交換することが可能。

・ゴールドポイント
Wii Uやニンテンドー3DSで、ダウンロード購入するともらえる。Wii Uとニンテンドー3DSの、ダウンロードソフトの割引クーポンと交換することが可能。

任天堂のスマートデバイス向けアプリ『Miitomo(ミートモ)』事前登録は2月17日に開始 新たなポイントプログラムの詳細なども判明_01
任天堂のスマートデバイス向けアプリ『Miitomo(ミートモ)』事前登録は2月17日に開始 新たなポイントプログラムの詳細なども判明_02

 以前運営されていたの会員サービス“クラブニンテンドー”では、商品を購入することでポイントが発生したが、マイニンテンドーでは、商品の購入に加え、ゲームを遊んだり、任天堂から配信するおすすめ情報に触れたりといったアクションに対してもポイントが発生するとのこと。

 マイニンテンドーは、ポイントプログラムの開始とともに正式にサービス開始となるが、今後、さらなるサービスの拡充が予定されている。

任天堂のスマートデバイス向けアプリ『Miitomo(ミートモ)』事前登録は2月17日に開始 新たなポイントプログラムの詳細なども判明_03

■スマートデバイス向けアプリ第1弾『Miitomo(ミートモ)』は事前登録は2月17日にスタート

 マイニンテンドーと同じく、第2四半期決算説明会で発表されたスマートデバイス向けアプリ第1弾『Miitomo(ミートモ)』。この『Miitomo』に、“Miiフォト”という機能が搭載されることが判明した。

任天堂のスマートデバイス向けアプリ『Miitomo(ミートモ)』事前登録は2月17日に開始 新たなポイントプログラムの詳細なども判明_04
任天堂のスマートデバイス向けアプリ『Miitomo(ミートモ)』事前登録は2月17日に開始 新たなポイントプログラムの詳細なども判明_05

 この機能では、Miiを使って、さまざまな画像を作成することができる。Miiフォトで作成した画像は、スマートデバイスに保存したり、各種SNS(ソーシャルネットワークサービス)にシェアしたりすることが可能。

 『Miitomo』は8言語に対応し、16か国で配信をスタートする予定。リリースに先立ち、2月17日に事前登録を開始する。『Miitomo』は、iOSとAndroidで配信。日本では3月中旬に、日本以外の15か国では、3月中に、それぞれ配信を開始する予定とのこと。また、マイニンテンドーは、この『Miitomo』と同時にサービスを開始する。

任天堂のスマートデバイス向けアプリ『Miitomo(ミートモ)』事前登録は2月17日に開始 新たなポイントプログラムの詳細なども判明_06
任天堂のスマートデバイス向けアプリ『Miitomo(ミートモ)』事前登録は2月17日に開始 新たなポイントプログラムの詳細なども判明_07

 なお、スマートデバイス向けゲームアプリは今後も継続的にリリースされていく予定。君島氏は、「アプリの課金方法については、IPに応じて最適な方法を検討いたしますが、基本的には、Free to Start型のアプリが中心になると考えており、スマートデバイスの最大のメリットである普及規模を活かして、世界中で億単位のお客様に、当社のアプリを触っていただきたいと考えております。」と述べている。

■マイニンテンドーの最初のマイルストーンは“全世界で1億人”

 任天堂は、これまで掲げていた“ゲーム人口の拡大”から、さらに一歩前進して、“任天堂IP(知的財産)に触れる人口を拡大する”ことを目指しているという。これを実現するためのもっとの重要な取り組みのひとつとして、“マイニンテンドー”の会員数を増やしていくことを挙げている。

 マイニンテンドーの最初のマイルストーンは、会員数“全世界で1億人”とのこと。君島氏は「「マイニンテンドー」の規模が大きくなればなるほど、お客様にとって、より価値の高いサービスを提供できるようになると、確信しております。」と結んでいる。