『Air』や『シュタゲ』などこの夏プレイしたい美少女ゲーム＆ビジュアルノベルオススメ5選

　『Air』や『シュタゲ』など、この夏プレイしたいオススメの美少女ゲーム＆ビジュアルノベルを5作品をお届けする。ここで紹介する作品は、いずれも夏や島を舞台にしたもので、この季節に遊ぶにはまさにピッタリなゲームだ。さらに、いずれもシナリオがしっかりとしており、あっと驚くような展開や感動的な展開が待っている。このジャンルに興味がなかった人にも、ぜひ触れていただきたい5作となっている。

『Air（エアー）』

　ゲームブランドKeyが2000年にPC向けにリリースした美少女ゲーム。通称“泣きゲー”と言われる感動的なシナリオで知られており、多くのコンシューマーゲーム機へ移植されたほか、2005年には京都アニメーションによりアニメ化もされている。2021年9月9日には、プロトタイプよりNintendo Switch版が発売される。

• プラットフォーム：Nintendo Switch
• 発売日：2021年9月9日発売予定
• 発売元：プロトタイプ
• Nintendo Switch版『Air』公式サイト

のどかな夏の田舎町、そこで暮らす少女の秘密とは……？

　法術と呼ばれる不思議な力をもつ青年、国崎往人は人々に人形劇を見せながら旅を続けてきた。そんなある日、往人はたどり着いた町で偶然にも3人の少女と出会うこととなる。明るく素直だけれど友だちのいない神尾観鈴。何故か右手に黄色いバンダナを巻いた霧島佳乃、感情を表に出さない温和な遠野美凪。そんな彼女たちが持つ悩みや過去に触れながら、往人はこの夏を過ごしていく。

ヒロインたちの悩みと夏のせつなさを描いた感動ビジュアルノベル

　『Air』はヒロインの抱く悩みや葛藤を事細かに表現しており、彼女たちの気持ちに感情移入しやすいように描かれている。またセミのさざめく音を効果的に入れたり、日光が煌めいている背景を描いたりと、夏のせつなさを感じさせる演出がシリアスなストーリーと絡み合い、よりプレイヤーがのめりこめるようになっている。

『Summer Pockets（サマー ポケッツ）』

　こちらもゲームブランドKeyが2018年にリリースした『Summer Pockets（サマー ポケッツ）』は、その年のもっとも優れた美少女ゲームを決める祭典“萌えゲーアワード2018”にて、大賞とユーザー支持賞を獲得するほどの人気作。2019年6月20日には、プロトタイプよりNintendo Switch版が発売されている。

• プラットフォーム：Nintendo Switch
• 発売日：2019年6月20日発売
• 発売元：プロトタイプ
• Nintendo Switch版『Summer Pockets』公式サイト

都会の喧騒から離れた島で描かれる、和気あいあいとした生活

　主人公の鷹原羽依里は夏休みを使い、亡くなった祖母の遺品整理のため鳥白島へとやってくる。自然豊かなこの島で、彼が出会ったのはフレンドリーで賑やかな島民たちだった。最初は彼らに戸惑っていた羽依里だったが、次第に島の生活に溶け込んでいくようになる。しかし、この島にはとある伝説が存在していて……。

子どものころ遊んだあの夏休みをもう一度

　『Summer Pockets』は『Air』のせつない雰囲気とは違い、子どものころに無我夢中で遊んだような夏休みが体験できる。たとえば友人との水鉄砲合戦や、合宿イベントなど挙げればキリがないで、とにかく鳥白島を遊び尽くせる。一方で、友情や家族愛をテーマにしたシリアスパートも魅力的だ。

　本作は、ゲーム本編に新ヒロインや新ルートを追加した『Summer Pockets REFLECTION BLUE（サマー ポケッツ リフレクション ブルー）』のNintendo Switch版が、2021年7月1日に発売されている。いまから遊ぶ方はそちらをオススメしたい。

『ISLAND（アイランド）』

　『ISLAND（アイランド）』は、Frontwing（フロントウィング）から2016年にPC版が発売されたアドベンチャー。2018年にはプレイステーション4版、2021年4月8日にはNintendo Switch版が発売され、2018年にはテレビアニメ化もされている。田村ゆかりさんや村川梨衣さん、阿澄佳奈さんといった豪華キャストも人気を集めた。

• プラットフォーム：プレイステーション4/Nintendo Switch
• 発売日：プレイステーション4版は2018年6月28日発売、 Nintendo Switch版は2021年4月8日発売
• 発売元：プロトタイプ
• プレイステーション4版『ISLAND』公式サイト
• Nintendo Switch版『ISLAND』公式サイト

絶望的な状況と化した孤島を変えるべく主人公は立ち上がる

　三千界切那は本土から離れた孤島、浦島に記憶喪失の状態で流れ着く。しかし、その島では煤紋病（ばいもんびょう）という病が流行していた。さらに神隠しやこの島の主要御三家を襲う事件など怪しい噂が後を絶たない状況と化していた。そこで切那はそんな状況を打破すべく立ち上がることとなる。

物語のカギを握る島の伝承と主人公の記憶

　本作の主人公は記憶喪失ながらも自分を未来人だと主張している。そしてなんと島の伝承にはなぜか主人公の切那という名前が記されている。この過去の伝承と未来人という本来交わるはずのない要素が、物語が進むにつれどのようにつながっていくのかが、この作品の魅力となっている。

『シュタインズ・ゲート』

　MAGES.が展開している科学ADVシリーズのひとつであり、2009年にXbox 360向けに発売された『シュタインズ・ゲート』。夏を舞台にしたゲームと言えば必ず名前が挙がるほどの人気作であり、テレビアニメや劇場版も制作されている。

　2018年には全編をアニメーションで構築された『シュタインズ・ゲート エリート』が発売されているので、いまから遊ぶならこちらもオススメだ。

• プラットフォーム：プレイステーション4/プレイステーション Vita/Nintendo Switch/iOS
• 発売日：2018年9月20日発売（※）
• 発売元：MAGES.
• 『シュタインズ・ゲート エリート』公式サイト

偶然生み出してしまった産物をきっかけに起こる大事件

　厨二病の大学生、岡部倫太郎は秋葉原にある“未来ガジェット研究所”というヘンテコな発明をするサークルで日々を過ごしていた。そんな夏のある日、偶然過去へとメールを送ることのできる“Dメール”を開発する。しかしそれは世界の命運をかけた大事件へのきっかけとなってしまったのだ……。

世界線を移動し、大事件の謎を解け！

　本作は世界線と呼ばれる可能性の世界を移動することでゲームが進行する。こうして移動するなかで初めは気がつかなかった謎が次第に解かれていく。

　また、ラストシーンは思わずもう一度最初からプレイしてしまうほど度肝を抜かれるので、ぜひ一度はプレイしてみてほしい。

『ATRI-My Dear Moments-（アトリ マイ ディア モーメンツ）』

　『ATRI-My Dear Moments-（アトリ マイ ディア モーメンツ）』は新進気鋭のゲームブランドANIPLEX.EXEが2020年にダウンロード専売で発売したビジュアルノベルとなっている。

• プラットフォーム：PC
• 配信日：2020年6月18日配信
• 発売元：ANIPLEX.EXE
• 『ATRI-My Dear Moments-』公式サイト

海の底で出会ったのはまるで人間のようなロボットの少女

　原因不明の海面上昇によって地表の多くが海に沈んだ近未来。事故によって片足を失った、斑鳩夏生（いがるがなつき）は海辺の田舎町へと移り住む。そんな中、祖母が残した遺産を得るため夏生は海底の倉庫へと潜り込むことに。そこで出会ったのはまるで人間のような見た目のロボット、アトリだった。海に沈みゆくこの世界で、夏生は感情豊かな彼女とともに夏のひとときを過ごしていくこととなる。

感情豊かなアトリと育む明るい日常

　この世界では海面上昇が起き、町では絶望的な雰囲気が蔓延していた。しかし、そこに感情豊かなアトリが加わることによって日常に活気が生まれてくる。そうしてアトリがかけがえのない存在へと変わっていく様子をユーザーが身をもって体験できるのだ。

　今回紹介した5作の中に、お気に入りは見つかっただろうか？　いずれも、一度プレイすれば思い出に残り続けるゲームばかりなので、ぜひこの夏遊んでみてほしい。