2022年5月26日、ソニーグループは2022年度の事業説明会を開催。説明会の中で、SIEのジム・ライアン社長兼CEOはゲーム&ネットワーク分野について発表した。

 現在はプレイステーション4(PS4)からプレイステーション5(PS5)へのプラットフォーム移行期にあたり、2021年度は移行期における過去最高の売上高・営業利益を達成。売上高は2兆7400億円、営業利益は3460億円を記録したという。

PS5の生産数増強で、発売4年目以降にPS4の販売台数を追い抜く見込み。PCとモバイルはさらに強化【ソニーグループ2022年度経営方針説明会】

 また、PS5は“史上最大のプラットフォーム”としたうえで、アメリカの小売店のイベントで1分間に1000台のペースで販売されたエピソードが紹介された。9日で8万台を売り上げたPS4に対し、PS5は同台数を82分で達成する計算となる。

 PS5は中国市場でも強い需要を誇り、生産が追い付かないなどの制約があるにも関わらず、グローバル展開後72周目で67万台を販売(PS4は制約なしで25万台)。稼働中1台あたりの平均支出額も3倍以上となっている。

PS5の生産数増強で、発売4年目以降にPS4の販売台数を追い抜く見込み。PCとモバイルはさらに強化【ソニーグループ2022年度経営方針説明会】
PS5の生産数増強で、発売4年目以降にPS4の販売台数を追い抜く見込み。PCとモバイルはさらに強化【ソニーグループ2022年度経営方針説明会】
PS5の生産数増強で、発売4年目以降にPS4の販売台数を追い抜く見込み。PCとモバイルはさらに強化【ソニーグループ2022年度経営方針説明会】

 PS5の販売台数は、発売から4年目以降にPS4の販売台数を追い抜く見込みだという。なお、2021年度に1150万台を販売し、2022年度には1800万台を販売予定であると5月10日に発表済みだ。

 新型コロナウイルスによる部品在庫への影響やロシア情勢による物流の制約などは“短期的なリスク”。複数のサプライヤー(製造社)から部品を調達し、物流のルートを確保するための交渉を継続していくとのこと。

PS5の生産数増強で、発売4年目以降にPS4の販売台数を追い抜く見込み。PCとモバイルはさらに強化【ソニーグループ2022年度経営方針説明会】

 今後のサービス拡充の方向性についても発表された。PS5向けVRシステム『PlayStation VR2』(PS VR2)では20作以上の主要タイトルが発売予定。また、新規IPへの投資を拡大。現在は既存タイトルへの投資が66%ほどを締めるが、2025年度には50%ほどのバランスを目指すとのこと。

PS5の生産数増強で、発売4年目以降にPS4の販売台数を追い抜く見込み。PCとモバイルはさらに強化【ソニーグループ2022年度経営方針説明会】
PS5の生産数増強で、発売4年目以降にPS4の販売台数を追い抜く見込み。PCとモバイルはさらに強化【ソニーグループ2022年度経営方針説明会】
PS5の生産数増強で、発売4年目以降にPS4の販売台数を追い抜く見込み。PCとモバイルはさらに強化【ソニーグループ2022年度経営方針説明会】
PS5の生産数増強で、発売4年目以降にPS4の販売台数を追い抜く見込み。PCとモバイルはさらに強化【ソニーグループ2022年度経営方針説明会】

 顧客基盤を拡大していくにあたり、重要視しているのはPC市場。売り上げは大幅に成長しており、2022年度の見込みは3億ドル超。モバイルも大きく成長し、2025年度には自社タイトルの数はPCとモバイルでおよそ50%になる予定とした。これまではプレイステーション中心のアプローチだったが、今後はコンソールを超えて展開していくという。

PS5の生産数増強で、発売4年目以降にPS4の販売台数を追い抜く見込み。PCとモバイルはさらに強化【ソニーグループ2022年度経営方針説明会】
PS5の生産数増強で、発売4年目以降にPS4の販売台数を追い抜く見込み。PCとモバイルはさらに強化【ソニーグループ2022年度経営方針説明会】
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