日本マイクロソフトは、2023年4月19日に『Minecraft Legends』(マインクラフト レジェンズ)を発売する。対応プラットフォームは、Nintendo Switch、プレステーション5、プレステーション4、Xbox Series X|S、Xbox One、PCで、Xbox Game Passにもラインアップされる。

 本作は、『Minecraft』(マインクラフト)の世界観をモチーフにしたアクションストラテジー。オーバーワールドを守るために、ネザーからやってきたピグリンたちの軍勢に、仲間たちと立ち向かう。

 本作の発売に先駆けて、メディア向けの先行プレビューイベントが開催。イベント内では、ストーリーモードにあたるキャンペーンと、4対4によるPvPモードを体験できたので、その模様をお届けする。

『マインクラフト レジェンズ』先行プレビューイベントをリポート。キャンペーンは18時間~25時間のボリューム。PvPは仲間たちとのコミュニケーションがカギを握る
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自由に世界を創造できるキャンペーンモード

 まずは、キャンペーンモードの試遊が行われた。今回の試遊では、ネザーからやってきたピグリンたちの軍勢によって危機にさらされているオーバーワールドを救うために、プレイヤーキャラクターとなる主人公が立ち上がる、という物語の冒頭が導入された後、チュートリアル→キャンペーンモード本編のプレイという流れとなっていた。

『マインクラフト レジェンズ』先行プレビューイベントをリポート。キャンペーンは18時間~25時間のボリューム。PvPは仲間たちとのコミュニケーションがカギを握る
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 オーバーワールドには、ピグリンと戦うためのアイテムの制作に必要な資源が多数存在。ここで役に立ってくれるのが、羽の生えた妖精のような水色のモブ“アレイ”。アレイを木や岩などのオブジェクトがあるところに配置することで、木や岩といった物資を自動で回収してくれる。

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 物資を集めた後は、構造物の建築へ。高い場所へ移動する際には階段を設置することで、自身の行きたい場所へと自由に移動することができる。

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 いっしょに戦ってくれるモブは、スポナーを配置することで召喚できる。モブたちはプレイヤ-が旗を掲げることで追尾してくれ、行き先を支持するとモブたちが移動し、ピグリンたちや建造物の攻撃を自動で行ってくれる。モブが敵を攻撃しているあいだは、プレイヤーも任意で攻撃が可能だ。

『マインクラフト レジェンズ』先行プレビューイベントをリポート。キャンペーンは18時間~25時間のボリューム。PvPは仲間たちとのコミュニケーションがカギを握る
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 以上が、チュートリアルで説明される部分。ゲーム開始冒頭でかなり親切なチュートリアルをプレイすることができるので、ストラテジーゲームをあまりプレイしない人も簡単に操作を覚えることができるのはうれしかった。

 続いて、キャンペーンモード本編へ。今回は、ピグリンに襲撃されている村の救出と、村を脅かしているピグリンの基地を破壊するために行動することに。村の救出は、襲っているピグリンを全員倒すことで完了となる。ピグリンの基地の破壊は、基地内にあるピグリンの建造物を壊すことで達成できる。

 村内で戦っている最中には、ピグリンが援軍にやってくることがあるので、仲間のモブの配置を考えつつ、壁を設置して村への侵入を防いだり、範囲内のピグリンを自動で攻撃してくる弓の塔を建設したりなど、目まぐるしく変わる戦況に順次対応していく必要がある。

『マインクラフト レジェンズ』先行プレビューイベントをリポート。キャンペーンは18時間~25時間のボリューム。PvPは仲間たちとのコミュニケーションがカギを握る
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 筆者はプレイ時、変化していく戦況に対応することに少しバタバタしてしまったが、忙しさが感じられるからこそ、その中で自身で建造物の特徴を把握して建築し、無事ピグリンを撃破、あるいは村を防衛できたときの達成感はひとしおだった。加えて、『マインクラフト』で自身の思うままに世界を作り上げることができるように、本作でも自分好みに建造物を設置でき、それによって敵との攻防戦が楽しめるのは、本作ならではの魅力だと感じた。

『マインクラフト レジェンズ』先行プレビューイベントをリポート。キャンペーンは18時間~25時間のボリューム。PvPは仲間たちとのコミュニケーションがカギを握る

仲間たちとのコミュニケーションがカギを握るPvPモード

 続いては、4vs4のPvPモードへ。ここでは、フレンドでパーティが組めるほか、オートマッチングで選出されたほかのプレイヤーともパーティが結成できるようになっている。オートマッチングの選出は、ユーザーデータの収集のもと決められるとのこと。なお、ランキング機能は搭載されていないようだ。今回は、他媒体の記者の方々とパーティを組んで、3vs3でチャレンジ。

 PvPモードで勝利を掴むためには、資源を集める人、拠点の防衛を行う人、相手の拠点を攻略する人とに分かれることが重要らしく、筆者は資源を集める係を担当することに。

 資源集めにおいては、PvPモードの世界は、キャンペーンモードの世界より少し狭いということで、資源を集める際にはバッタリ敵チームのプレイヤーと遭遇することも。そのため、ある程度いっしょに戦ってくれるモブを引き連れていくことが重要だ。また、レッドストーンなど、強力な建造物を立てるために必要な資源は貴重で、木や石のようにかんたんに集めることができないので、レッドストーンを採掘できる場所を早めに見つけて、敵チームに取られる前に集めることも大事だと思う。

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 そうして筆者は、資源を集めつつ、手が空いたときは自身の拠点防衛のための建造物を建築していたが、同じチームの記者の皆さんがとにかく優秀で、資源を有効活用して効率的に敵の拠点を攻略してくれて、無事に勝利を掴むことができた。それは、最初に戦略をチームメンバーどうしで共有でき、役割分担が明確化できたところも大きかったと思う。気の合うフレンドたちといっしょなら、途中で役割を変更したり、救援に向かったりすることも容易なはずなので、対戦ではあるものの、フレンドと大いに盛り上がって楽しめる魅力もある対戦モードになっていると感じた。

『マインクラフト レジェンズ』先行プレビューイベントをリポート。キャンペーンは18時間~25時間のボリューム。PvPは仲間たちとのコミュニケーションがカギを握る
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 自身で自由な世界を創造しながら、敵との攻防戦が楽しめる。丁寧なチュートリアルでプレイに迷うこともない本作は、『マインクラフト』を遊んだことない人、そして老若男女問わず楽しめる1作に仕上がっている印象だ。

 そんな本作は、2023 年4月19日に、Nintendo Switch、プレステーション5、プレステーション4、Xbox Series X|S、Xbox One、PCで発売、Xbox Game Passにも対応。他プラットフォームでのクロスプレイにも対応しているので、自身に合ったプラットフォームで、フレンドを誘いながらプレイしてみてはいかがだろうか。

エグゼクティブ・プロデューサー デニス・リース氏へのインタビューをお届け

 本イベントの開催に合わせ、『マインクラフト レジェンズ』の開発を手掛けるMojang Studiosのエグゼクティブ・プロデューサー デニス・リース氏も来日。氏を対象としたメディア向け合同インタビューが行われたので、その模様をご紹介する。

『マインクラフト レジェンズ』先行プレビューイベントをリポート。キャンペーンは18時間~25時間のボリューム。PvPは仲間たちとのコミュニケーションがカギを握る

デニス・リース

Mojang Studios エグゼクティブ プロデューサー

――まずは、本作の発売を間近に控えたいまの率直なお気持ちをお聞かせください。

デニスエグゼクティブ プロデューサーとしては、本作においてなにか間違った決断をしていないか不安に感じている部分もありつつ、皆さんに自信を持ってお届けできると感じています。

――『マインクラフト』のフランチャイズを活用した本作ですが、本作の制作の経緯を教えてください。

デニス少し前のお話になりますが、Mojangグループの中で、『マインクラフト』内で新しいタイプのゲームを作りたいという意見が挙がりました。そして、『マインクラフト』の新しいゲームを作るにあたって、どのようなジャンルがよいか議論を重ねるうちに、ストラテジーゲームはよいのではないかということで意見がまとまったんです。

 ただ、Mojangのスタジオの中には、ストラテジーゲームを作る知識に長けた人間がいなかったので、Blackbird Interactiveと組むことになりました。その結果、皆さんと協力してゲームを作ることで、新しい、独自のストラテジーゲームを生み出すことができました。

――本作はアクションストラテジーというジャンルですが、このジャンルを選んだ理由は?

デニス新しい『マインクラフト』のゲームを作るにあたって、まずは同作のように、つねにプレイヤーが動いているものを作ることを重要視しました。その中で、ストラテジーというジャンルでは、たとえば命令を出せば、それをモブにやらせることができますし、アクションのコンポーネントを追加することで、プレイヤーがそこに入り、実際に参加することができます。ですので、何らかの形でプレイヤーがいつも動いて参加しているということを可能にしたいということを大事にした結果、今回のアクションストラテジーというジャンルが選ばれました。

――本作を、どのような層の人に遊んでほしいですか?

デニス基本的に、すべてのゲーマーさんに楽しんでいただけるように作っています。通常の『マインクラフト』ユーザー、ストラテジーゲーマーの方、コアなゲーマーの皆さんなど、あらゆるプレイヤーさんに楽しんでいただけると思います。

 年齢層という面では、本編『マインクラフト』は若い人たちが多く遊ばれていると思いますが、本作ではそういった人たちはもちろん、お年を召した人でも遊んでいただけるように作っています。

『マインクラフト レジェンズ』先行プレビューイベントをリポート。キャンペーンは18時間~25時間のボリューム。PvPは仲間たちとのコミュニケーションがカギを握る

――キャンペーンモードについてお聞きできればと思うのですが、一応のエンディングを迎えるまで、どれくらいのプレイ時間を想定されていますか?

デニスプレイヤーさんの楽しみかたにもよると思いますが、オフィスで調べた際の平均時間としては、18時間~25時間という結果が出ています。

――PvPモードについてお聞きでればと思います。どういった戦いかたをするのがよいのか、プレイのコツなどを教えてください。

デニス私自身は、どんどん敵拠点に攻めていくスタイルが好きです。レッドストーンを集めてこちらの基地などをアップグレードして、敵が基地の防御力を高めるために破壊するスタイルを好んでいます。ただ、私の戦略は同僚にはバレていますので、戦略を変えるべく試行錯誤しているところです(笑)。そういったように、つねに戦略を変えていくことは大事なのかなと思いますね。

――キャンペーンモードとPvPモードは、プレイヤーデータに密接にリンクしているのでしょうか? PvPモードをスタートさせると、必ず全員が同じ条件でスタートするのですか?

デニスキャンペーンモードの要素が、PvPモードへ何らかの形でメリットになるということはありません。ランキング自体もありません。ただ、キャンペーンモードで経験を積みますと、施設のアップグレードについての経験が得られますので、キャンペーンモードで得た知識はPvPモードに生かすことができます。

――PvPモードのマッチメイキングは完全にランダムなのでしょうか?

デニス基本的には、プレイヤーデータなどの背景を分析して、なるべくベストなマッチングをしようとしています。ただ、プレイヤースキルを合わせることを意識したマッチングにはなっていません。

――プレイヤーには、キャンペーンモードとPvPモード、どのようなサイクルで遊んでほしいですか?

デニスまずはチュートリアルをスタートしていただいて、その後キャンペーンモードで、基本的なゲーム要素と、何をすればいいのか、という部分を学んでいただいて、PvPモードを遊ばれるとよいかと思っています。PvPモードにもチュートリアルがありますが、キャンペーンモードでストラテジーの要素を学んでいただくのがよいのではないでしょうか。

――キャンペーンモード、PvPモード含めて、ユーザーさんにもっとも楽しんでほしいところを教えてください。

デニスやはり、いろんな友人の方とクロスプラットフォームで遊んでいただければと思っています。いっしょに協力しながら、いろいろなプラットフォームをまたがって友人の方々と遊んでいただけたらうれしいです。

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