ナムコが開発を手掛けた新しいリズムアクション

 2003年(平成15年)12月12日は、ニンテンドーゲームキューブ用『ドンキーコンガ』が発売された日。本日で発売から20周年を迎えたことになる。

『ドンキーコンガ』が発売20周年。コンガを模した“タルコンガ”を使って演奏するゲームキューブ初のリズムゲーム。手拍子を入れるのが楽しかった【今日は何の日?】

 『ドンキーコンガ』は、任天堂から発売されたリズムアクションゲーム。樽型の胴に皮のドラムヘッドを貼り付けた打楽器のコンガをモチーフにしたコントローラー“タルコンガ(通称タルコン)”を使って演奏を楽しむ、ゲームキューブ初の“音ゲー”となっている。

 打楽器を使うプレイスタイルやゲームシステムの印象から『太鼓の達人』シリーズを思い浮かべるかもしれないが、それもそのはずで本作はナムコ(当時)が開発を手掛けていたのだから、その感覚はあながち間違いではないだろう。

『ドンキーコンガ』が発売20周年。コンガを模した“タルコンガ”を使って演奏するゲームキューブ初のリズムゲーム。手拍子を入れるのが楽しかった【今日は何の日?】
タルコンガ。

 ゲームのルールは非常にシンプル。右から左へと流れてくる譜面に合わせてタルコンを叩いていけばオーケーだ。基本的な譜面の種類は左のみ、右のみ、両方、手拍子、連打といった具合で、手拍子はタルコンの上面に搭載された“手拍子センサー”が感知するようになっている。4台までのタルコンを接続可能で、最大4人でセッションすることもできた。

 手拍子を挟むのがユニークで演奏していると自然とノッてくるのがよかった。タイミングよく叩いていけばゲージが溜まっていき、楽曲の終了時にノルマのラインまで到達していればクリアーとなる。プレイヤーの演奏に合わせて、ドンキーコングとディディーコングがノリノリで演奏やダンスを披露してくれていたのも見どころかな。

『ドンキーコンガ』が発売20周年。コンガを模した“タルコンガ”を使って演奏するゲームキューブ初のリズムゲーム。手拍子を入れるのが楽しかった【今日は何の日?】

 収録楽曲は全部で32曲あり、ほとんどが家庭用ゲーム機で初登場の曲ばかりだったので当時のプレイヤーはうれしかったのではないだろうか。『名探偵コナン』や『ドラえもん』などのアニメ楽曲や『明日があるさ』、『恋のダンスサイト』といったポップス、『ピクミン』の『愛のうた』や『スーパーマリオブラザーズ』のテーマ曲など、バラエティー豊富。コンガが題材なだけにラテン系の楽曲なんかも収録されているのがおもしろかった。

 童謡『森のくまさん』や聴けば誰もが「あの曲か~」とわかる『マンボNo.5』など、比較的遅いBPMの曲が本作では最難関だったような覚えがある。

 メインの演奏モードとなる“ストリートライヴ”のほか、何曲連続でクリアーできるか挑む“チャレンジ”、ふたりでスコアを競い合う“バトル”、最大4人で演奏する“フリーセッション”の4つのモードで演奏を楽しめた。

『ドンキーコンガ』が発売20周年。コンガを模した“タルコンガ”を使って演奏するゲームキューブ初のリズムゲーム。手拍子を入れるのが楽しかった【今日は何の日?】
『ドンキーコンガ』が発売20周年。コンガを模した“タルコンガ”を使って演奏するゲームキューブ初のリズムゲーム。手拍子を入れるのが楽しかった【今日は何の日?】

 2004年7月1日には続編『ドンキーコンガ2 ヒットソングパレード』が発売されてシリーズ化。2005年3月17日には『ドンキーコンガ3 食べ放題! 春もぎたて50曲』も発売されている。

 リズムアクションの『ドンキーコンガ』シリーズは3作で終了となっているが、2004年12月16日にはタルコンガを使用するアクションゲーム『ドンキーコング ジャングルビート』が発売された。『ドンキーコンガ』専用と思われたタルコンガに再び出番がやってきたのは、当時のユーザーにはうれしかったのではないだろうか。

これまでの今日は何の日?