ファンタジーと特撮ヒーローが融合した世界観

 2008年(平成20年)12月25日は、プレイステーション3用ソフト『白騎士物語 -古の鼓動-』が発売された日。本日で15周年の節目を迎えました。

『白騎士物語 -古の鼓動-』15周年。ファンタジー世界にヒーローものの“変身”要素をミックスしたRPG。オフラインとオンラインを自由に行き来できる仕様が魅力【今日は何の日?】

 『白騎士物語 -古の鼓動-』はレベルファイブが開発し、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE。名称は当時/現ソニー・インタラクティブエンタテインメント)から発売されたRPG。主人公が巨大なシンナイトと呼ばれる戦闘兵器“白騎士”に変身して敵と戦うことが特徴で、ファンタジーの世界観に特撮ヒーローが巨大化する要素を織り交ぜた独自の魅力を持つ作品です。

 レベルファイブとSCE(当時)のタッグといえば、『DARK CLOUD (ダーククラウド)』や『ダーククロニクル』、『ジャンヌ・ダルク』など多数の良質な作品を送り出しています。2004年にレベルファイブは『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』を制作して開発会社として知名度を上げていたので、本作の発売前から「レベルファイブが作るオリジナルRPGはどんな作品なのか」と期待していた人も多かったと思います。

 本作は、主人公のレナードを操作して進めるストーリーパートと、アバターを作成してオンラインでほかのプレイヤーと協力プレイをするライブパートが存在。ふたつのパートは独立しているわけではなく、ストーリーパートの中でライブパートのプレイを始めることもできますし、逆にライブパートを終えたあとにストーリーパートへ戻ってその続きをプレイすることもできます。

 ソロでもしっかり遊べるので、オンラインRPGをプレイしてみたいけれど二の足を踏んでいるという人のニーズにも応えた作品でしたね。

『白騎士物語 -古の鼓動-』15周年。ファンタジー世界にヒーローものの“変身”要素をミックスしたRPG。オフラインとオンラインを自由に行き来できる仕様が魅力【今日は何の日?】
『白騎士物語 -古の鼓動-』15周年。ファンタジー世界にヒーローものの“変身”要素をミックスしたRPG。オフラインとオンラインを自由に行き来できる仕様が魅力【今日は何の日?】

 ストーリーでの目的は、バランドール王国の平和を乱した謎の黒い軍団ウィザードを倒すこと。

 主人公のレナードはウィザードの襲撃現場に偶然居合わせてしまい、シズナ姫とともに城の地下にある宝物庫へと逃げ込みます。そこで古代の遺跡から発掘された“白騎士”を起動させて敵を撃退することに成功しますが、シズナ姫はさらわれてしまいます。こうして、彼はウィザードを追跡することに。

 個人的に好きなキャラクターはレナードの幼なじみの女の子、ユウリ。

 彼女はレナードに好意を寄せているのですが、レナードは幼少期に出会ったことがあるシズナ姫に恋心を抱いており、姫の救出に情熱を傾けています。そんな彼に対し、ユウリが複雑な気持ちを抱く描写も。ラブコメが好きな自分はニヤニ……ニコニコしながらストーリーを見ていましたね。

『白騎士物語 -古の鼓動-』15周年。ファンタジー世界にヒーローものの“変身”要素をミックスしたRPG。オフラインとオンラインを自由に行き来できる仕様が魅力【今日は何の日?】
『白騎士物語 -古の鼓動-』15周年。ファンタジー世界にヒーローものの“変身”要素をミックスしたRPG。オフラインとオンラインを自由に行き来できる仕様が魅力【今日は何の日?】

 バトルは、“アクションゲージ”という円形のゲージが溜まると行動をするシステム。装備の重さによってゲージの溜まるスピードが変わるので、その部分も意識して装備を整える必要がありました。アクションゲージが溜まるとアクションチップが増え、スロットにセットしたスキルを選択して使用することが可能。巨大なシンナイトに変身するにはほかのスキルよりも多めのアクションチップが必要でしたが、それだけにシンナイトの攻撃は超強力で、周囲の敵を一掃できるのが気持ちよかったです。

 新しいスキルはレベルアップによって手に入るスキルポイントを使って取得でき、そのポイントを使ってスキルを覚える仕組み。自分のアバターはもちろん、ほかの仲間たちのスキルも好きな順番に選べるので自由度は高かったですね。

『白騎士物語 -古の鼓動-』15周年。ファンタジー世界にヒーローものの“変身”要素をミックスしたRPG。オフラインとオンラインを自由に行き来できる仕様が魅力【今日は何の日?】
『白騎士物語 -古の鼓動-』15周年。ファンタジー世界にヒーローものの“変身”要素をミックスしたRPG。オフラインとオンラインを自由に行き来できる仕様が魅力【今日は何の日?】
『白騎士物語 -古の鼓動-』15周年。ファンタジー世界にヒーローものの“変身”要素をミックスしたRPG。オフラインとオンラインを自由に行き来できる仕様が魅力【今日は何の日?】

 本作は、筆者にとっては残念ながら細かい部分が不親切に感じられたり、テンポがいまいちな部分も目立ちましたが、さまざまな点を改善し約1年半後に発売された第2作『白騎士物語 -光と闇の覚醒-』(2010年7月8日)は高評価だった印象です。

 新シナリオ“光と闇の覚醒”だけでなく、第1作“古の鼓動”を新システムでリメイクした内容も含まれていました。現在オンラインのサービスは終了していますが、オフラインでも遊ぶことは可能ですので、ぜひ手に取っていただきたいです。

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