※本記事は、2023年2月21日にアップした記事を再編集したものです。

本編シリーズとひと味違った魅力に溢れた作品

 いまから11年前の2013年(平成25年)2月21日は、プレイステーション3(PS3)用ソフト『メタルギア ライジング リベンジェンス』が発売された日。

PS3版『メタルギア ライジング リベンジェンス』が発売された日。“自由斬撃”であらゆるものをスパッと切断。爽快な手応えが忘れられない超ド派手なアクション【今日は何の日?】

 『メタルギア ライジング リベンジェンス』は、コナミデジタルエンタテインメント(当時)から発売されたアクションゲーム。かつての小島プロダクションと『ベヨネッタ』シリーズなどで知られるプラチナゲームズがタッグを組んで開発したことも当時大きな話題となった作品だ。

 『メタルギア』シリーズと言えばステルスゲームの代表作。本作は“メタルギア”の名を冠しているものの、対照的とも言える超ド派手なバトルに焦点を絞っているのがおもしろい。“高周波ブレード”を使っていかなる相手でも一刀両断する爽快感に、多くのプレイヤーが酔いしれたのではないだろうか。

PS3版『メタルギア ライジング リベンジェンス』が発売された日。“自由斬撃”であらゆるものをスパッと切断。爽快な手応えが忘れられない超ド派手なアクション【今日は何の日?】
PS3版『メタルギア ライジング リベンジェンス』が発売された日。“自由斬撃”であらゆるものをスパッと切断。爽快な手応えが忘れられない超ド派手なアクション【今日は何の日?】

 主人公は『メタルギア ソリッド 2 サンズ・オブ・リバティー』や『メタルギア ソリッド 4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』に登場したサイボーグの“雷電”。『メタルギア ソリッド 2』では主役のひとりを務めたが、スネークという大きな存在を前に食われてしまっていた感じが否めない。しかし本作ではついに独り立ち。超人的なアクションで我々を魅了してくれたのだから、以前からの雷電ファンはうれしかったことだろう。

 舞台となるのは2018年。民間軍事会社で警備業務に就いていた雷電はある日、多数のサイボーグを擁する勢力に襲撃を受けて大敗を喫してしまう。同時に左目と左腕を失ったが、新型ボディーのサイボーグとして再起動。雪辱を果たすため、テロリストたちへ戦いへ挑んでいく……といった流れで物語は幕を開ける。

 プラチナゲームズの公式サイトによれば、もともとは『メタルギア ソリッド 2』と『メタルギア ソリッド 4』のあいだの話になる予定だったが、共同で開発するにあたって時代設定を『メタルギア ソリッド 4』の数年後に変更。サイボーグの普及が急速に進む時代の世界設定となって、よりアグレッシブなアクション性を持つ作品へと進化を遂げたとのことだった。

PS3版『メタルギア ライジング リベンジェンス』が発売された日。“自由斬撃”であらゆるものをスパッと切断。爽快な手応えが忘れられない超ド派手なアクション【今日は何の日?】
PS3版『メタルギア ライジング リベンジェンス』が発売された日。“自由斬撃”であらゆるものをスパッと切断。爽快な手応えが忘れられない超ド派手なアクション【今日は何の日?】

 『メタルギア ライジング リベンジェンス』では、□ボタンと△ボタンを組み合わせてスタイリッシュな攻撃を仕掛けられる。適当に斬撃をくり出すだけでも相当に気持ちいいのだが、L1ボタンを押して“斬撃モード”を発動した際の“自由斬撃”はほかの作品に追随を許さない手応えがあった。

 発動するとハイスピードカメラで捉えた映像のごとく周囲の時間がゆっくりとなるのだが、このとき右スティックでブレードを自由に振るい斬り刻むことが可能。立ちはだかる敵を瞬時に細切れにしてしまうといったコミックやアニメで見たような芸当を、自分の操作でやってのけてしまうのだから大興奮間違いなしだ。

PS3版『メタルギア ライジング リベンジェンス』が発売された日。“自由斬撃”であらゆるものをスパッと切断。爽快な手応えが忘れられない超ド派手なアクション【今日は何の日?】
PS3版『メタルギア ライジング リベンジェンス』が発売された日。“自由斬撃”であらゆるものをスパッと切断。爽快な手応えが忘れられない超ド派手なアクション【今日は何の日?】

 巨大なボスを相手にした場合は斬撃モードで少しずつ部位切断を行うなど、斬る感覚をより爽快に感じられる仕掛けが盛りだくさん。ミサイルからミサイルへ跳び移って距離を一気に詰めていくというような、思わず笑みが溢れるほどの派手な特殊演出と相まって、アドレナリン全開になってしまったプレイヤーは多いはず。バトルシチュエーションも多種多様なうえ、ボーカル入りのカッコイイBGMも大いに気分を盛り上げてくれた。

 壁を駆け上るほどの素早い移動を可能にする“ニンジャラン”を使い、銃弾を跳ね除けながら突っ走っていくのもイカしている。ジャマな柱やフェンスなどのオブジェクトを切断して道を斬り開くことができるのも本作ならではの魅力だった。

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