2024年3月22日にカプコンからプレイステーション5(PS5)、Xbox Series X|S、PCで発売予定の『ドラゴンズドグマ 2』。2012年発売の第1作より続くオープンワールドアクションゲーム『ドラゴンズドグマ』シリーズの最新作だ。
発売日に先駆けてゲームを最初からプレイさせていただく機会を得たので、筆者が体験したこと、感じたことを綴っていく。大ボリュームのすべての旅路を書き記してしまうわけにはいかないため、物語の幕開け――覚者の旅立ち部分に焦点を当てた。序盤以外の内容に関しては、すでに公開済みのプレビュー記事をチェックしてほしい。なお、今回使用したのはプレイステーション5版のため、記事内のボタン表記もPS5版のものだ。
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目が覚めると、そこは牢獄だった……? 何も悪いことしていないのに!
物語は、ヴェルムント王国の城都らしき場所から始まる。城の警備長であるベルントの言葉から察するに、どうやら国を治める存在“覚者王”の誕生を祝う宴が開かれているようだ。
いきなり王とはえらいことになったなと思いきや、謎の声が聞こえ、覚者王らしき人物(自分?)は気を失ってしまった。
目が覚めるとそこは牢獄。看守らしき男に呼びつけられ、ここで自分の分身となるキャラクターの見た目を決めることになる。要はキャラクタークリエイションだ。
ここで覚者(プレイヤー)をエディットするわけだが、事前に配信済みのキャラクタークリエイト無料アプリで作成したデータを引き継いで使用することもできる。
筆者はもちろんキャラクター作成済みのため、サクッと済ませてゲーム続行。本来ならここで2時間程度は使っていただろうが、今回はとてもスムーズでいい。プレイ予定の人はいまのうちに作っておくことを猛烈におすすめする。
初期ジョブはファイター、アーチャー、シーフ、メイジの4種から選べるので、存分に悩むとよろしかろう。なお、筆者はファイターを選択した。
牢獄の中を歩き、発掘現場にいる監督官の男のもとへ向かう。現在は奴隷のようにコキ使われる身らしく、指示された岩を運ぶことになった。やれやれ……。
と、突然地上が騒がしくなる。向かってみると、なんとメデューサが!? しかも自分も戦うことになっている。本気か。
わけのわからないまま、ほかの労働者たちとともに果敢に立ち向かった。いきなりのボス戦だが、ここで戦闘関連のチュートリアルを学べるようだ。チュートリアルをじっくり読まないと満足に戦えないということはなく、操作周りもすんなりと手になじむ。というのも□ボタンで弱攻撃、△ボタンで強攻撃といった具合に、基本のアクションに難しい操作を必要としないからだ。前作経験者なら違和感なく操作できるだろうし、本作が初めてという人も悩むことなく戦えるはず。
しがみついてからの連続攻撃で、メデューサに大ダメージを与えられた。なんとか撃退に成功すると、黒装束に身を包んだ謎の人物が現れる。
「運命を信じるのです。貴方は……覚者なのですから」。そんなこと言われてもいまは奴隷だし……。その後、自分を“ポーン”だと名乗る人物の先導で発掘現場から逃げることになった。なんとも急展開が続き、目が離せなくなってくる。ちなみにポーンとは、“覚者につき従う異世界からの旅人”たちのこと。
覚者としての目覚め――ポーンを従え、向かうは城都ヴェルンワース
序盤のストーリーのため細かい流れは省略するが、なんやかんやで突如現れたグリフィンの背にしがみつき、空の旅へ。しかし、グリフィンは人々の脅威となる魔物だ。今度は騎士団らしき人々がグリフィンに攻撃を仕掛けてきて、傷ついたグリフィンは主人公もろとも墜落してしまった。その後「怪我を手当てしてやる」と、騎士団の男に連れられ砦へ向かうことになる。
道中は、プレイヤーの操作や状況に合わせて適宜チュートリアルが表示される。中身を確認するかは任意なので、先を急ぎたい場合は後でまとめて見る形でも問題ない。
砦に到着すると、ポーンたちに出迎えられた。プレイヤーは覚者であるという実感が湧いてくる。
リムストーンまで案内され、ここでメインポーンのキャラクタークリエイションを行う。覚者と同じく、無料アプリで事前に作成してあれば引き継いですぐに冒険を続けられる。この記事を読み終わったら忘れないうちに作っておいたほうがいい。いやホントに。
プレイヤーは確かに覚者だが、城都にはすでに覚者がいるらしい。覚者は世界にたったひとりの存在のはずだが……なぜ? そして、主人公にはいっさいの記憶がないことが判明した。
砦まで案内してくれたジャスティンにすすめられ、竜(ドラゴン)に縁のあるメルヴェへ行ってみることに。ここでようやく自由行動ができるようになる。オープンワールドに一歩踏み出したことで、気分が高揚してきた。
砦は騎士団の拠点のようで、前作の宿営地を思い起こさせる。宿屋や売店などもあり、冒険の足掛かりにするには十分な機能を備えているようだ。また、リムストーンからはサポートポーンを呼び出して雇えるため、この時点で4人パーティーを作っての冒険が可能。
砦を出ようとしたところで、クエストを依頼された。本作ではNPCから話しかけてきて、クエスト依頼の話になることが多いようだ。もちろん、依頼を引き受けるか否かは任意。“断れない人”は知らず知らずのうちにやるべきことが山積みになっていくことになるが、なかには時間制限付きのものもある。ときには取捨選択も必要になるだろう。
いつのまにか引き受けていた納品クエストもやってみた。なかなかメインストーリーが進まないが、これこそが『ドラゴンズドグマ 2』だ。急がず、ゆっくりこの世界を楽しもう。
思うさま寄り道しまくったのち、ポーンたちとメルヴェへ向かった。いざ村へ到着したところで、またも謎の声が聞こえ場面が暗転。プレイヤーの過去の記憶なのか、竜との戦いに突入する。
がむしゃらに竜を斬りつけてみるも、当然ながらまるで歯が立たない。この光景、どこかで……。
つぎに目が覚めると、ウルリーケという女性に看病されているところだった。彼女は自分を知っているようだが、当然覚者にはその記憶がない。
プレイヤーが覚者であることが事実なら、城都への報告の義務がある……そう話すグレゴルという男に付き、城都ヴェルンワースを目指すことになる。いよいよ都! 前作でいえばグレンソランに当たる場所であるだけに、思わずググッと身を乗り出してしまう。
グレゴルとそのお付きらしき騎士たちと城都へ向かう途中、サイクロプスの襲撃に遭う。出会ってしまったものは仕方がないので、どうにか立ち向かってみることに。ここではポーンはもちろん騎士たちも戦ってくれるので、ひよっこ覚者でも互角と言っていい勝負に。
戦いぶりを認めてくれたグレゴルたちと、牛車に乗って城都へ。ここで牛車に乗らずに徒歩で城都を目指してもいいようだが、マップを見た感じ恐ろしく遠そうなのでおとなしく牛車に乗っておく。というか早く街を見たい。
牛車に座った状態で目をつぶれば、目的地に着くか魔物に襲撃されるまでの移動シーンをスキップ可能。しかし、目をつぶっているあいだの道のりはマッピングされないようだ。牛車に揺られてゆったりした長旅を楽しむか、目的地へ急ぐかはプレイヤー次第となる。
ついにヴェルンワースへ到着! そこで待っていたのは警備長・ベルントだった。ここから本格的に物語が動いていくことになる。このあとはさまざまなクエストを受けたり、フィールドで大型魔物に挑みまくったりするなど、とにかく自由に遊びまくった。
本稿で綴った流れは、超が付くほどの序盤。それでも相当なボリュームを感じられただろうか。筆者は発生するクエストに沿ってなぞっていくプレイングだったが、広大な世界の探索をじっくり進める、あるいは寄り道をいっさいしないなどでプレイ時間は大きく変化するだろう。いろいろとやってもいいし、やらなくてもいい。この懐の深さ加減はすばらしいとしか言いようがなく、じつに自分好みでもある。
とにかくさまざまな部分でのレスポンスがよく、いたるところに発見があるゲームなので、自由に、思うがままに世界を駆け、冒険してみるのが本作をもっとも楽しめるプレイスタイルであることは間違いない。というわけで、自分は冒険の続きに戻らせていただく。街からして広いので、まず道を覚えてからだな、これは……。
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