欲望が生み出した世界で主人公はどう戦う?

 大きな代償を伴う魔法を使って戦う、期待のマルチプレイアクションゲーム『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』。今回は、主人公の運命を左右する登場人物や、戦いの場となるステージの情報をお届け。

牢獄の相棒 生きた魔術書リブロム

『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』牢獄の中の相棒と、ともに戦う相棒を紹介_01
『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』牢獄の中の相棒と、ともに戦う相棒を紹介_02

この物語の主人公は、ある残忍な魔法使いの生贄になるため、陰惨な牢獄に囚われている。逃げ出したくとも、どうにもならない圧倒的な不条理。主人公はただ、みずからの順番を待つしかなかった。

ある日、隣の牢獄の男が、生贄として葬られた。その際、生贄となった男から、主人公は“生きた魔術書”を受け継ぐことになる。魔術書は言う。

「あいつはいい所まで行ったんだ。だが間に合わなかったな。だからまんまとイケニエにされちまったんだ。」

魔術書は、自分にはすべてのこと……世界がこうなってしまった理由、生贄の存在意義、そして生贄の運命から逃れる方法さえも、“記憶”として記されていると話した。この記憶を“追体験”することで、主人公は運命を変えられるかもしれない、と。

この謎の“相棒”を信じるべきか否か?
しかし、主人公に残された希望は、この魔術書しかないのだった。

・ゲームの進めかた
プレイヤーは魔術書に記された日記を選ぶことで、クエストをプレイすることができる。魔術書には複数の日記が断片的に記されており、順番を問わずにプレイすることが可能。(最初から、最後の敵のページを読むこともできる)

『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』牢獄の中の相棒と、ともに戦う相棒を紹介_03
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共闘の相棒ニミュエ

 シングルモードでは、NPCを最大2名まで、同行メンバーとして連れていくことができる。NPCはAIによって自発的に行動し、戦闘・サポートを行う。NPCは複数存在し、その思考や行動パターンはさまざま。プレイヤーの決断によっては、プレイヤーに対するNPCの感情や行動が変化する。

 今回紹介するニミュエは、NPCのひとりであり、物語の鍵となる人物だ。

「足を引っ張るなら、オマエを殺すぞ」
そう言い放つのは、ニミュエという名の女性である。
出会いは、“魔法使いの試験”でのこと。
一人前の“魔法使い”として認められるには、ある試験を受けなくてはならない。
そこには特殊なしきたりが存在し、試験中は必ず2人1組で行動せねばならない。
ニミュエは、一時的に主人公と相棒関係になる。
試験開始当初は、主人公と組まされることに不平を述べるが……。
闘いを経る内に、彼女の抱える“ある思い”が明らかになっていく。
主人公とニミュエは次第に打ち解けあうが、その先には避けようのない“悲しい宿命”が待ち受けていた。

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ステージ

 この世界の魔物は、すべて“人間が、欲にかられて変化してしまった”存在。それと同じように、この世界に存在するステージもまた、誰かの欲望によって生み出されている。すべてのステージに、それが生まれた理由があるのだ。

■アンドロメダ湖畔
ある女が、ふとしたことで手に入れた“外見を美しくする媚薬”。
女はその媚薬を駆使し、ため息がでるような美貌と、不自由のない生活を手に入れた。
だが、女の年齢が100歳を超えたとき、問題が起こった。
10代後半のような見た目を保っている女は、“化け物”として忌み嫌われるようになったのだ。
運悪く、同時期に村には流行り病が蔓延していた。
病を村へ持ち込んだのは、あの化け物女ではないか?
疑惑をかけられた女は捕えられ、鎖につながれたまま処罰されることになった。
女は願った。
死ぬのはかまわない。でも醜くなって死ぬのは絶対いやだ……と。
願いは聞き届けられた。女の体は氷漬けになり、さらに周囲へ拡大し、やがて、美しい氷の湖になった。
彼女は、永遠の美しさを得るために、人として死ぬことを放棄したのだ。
彼女を縛っていた鎖は、彼女が作った湖の中へと続いている。
その先に何がつながっているのかは、誰にも分からない。

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供物魔法

 以前紹介した“エクスカリバー”など、他者だけでなく自身をも犠牲にして発動させる魔法は“禁術魔法”と呼ばれる。この禁術魔法とは別に、身の回りのものを“供物”として捧げることで、さまざまな魔法を発動させる“供物魔法”が存在する。

 供物魔法には、遠くから氷の矢を放つような“遠距離系”のものもあれば、剣や大きな拳を振るうような“近接攻撃系”のもの、ゴーレムや石の壁などを創りだす“間接系”、回復などを行う“回復系”など、さまざまな種類がある。何を供物として持ち込むかによって、遊びかたは大きく変化する。

■盾・防御系
“石垣の残骸”を供物として捧げることで発動する防御系の魔法。巨大な防御壁を建て相手の攻撃から身を守る。

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■近接攻撃系
“巨人の骨”を供物として捧げることで発動する近接攻撃系の魔法。拳を硬化・巨大化させすべてを打ち砕く。

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SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)
メーカー ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン
対応機種 PSVPlayStation Vita
発売日 今冬発売予定
価格 価格未定
ジャンル アクション / ファンタジー
備考 PS Store ダウンロード版は価格未定、企画・開発:稲船敬二(comcept)、開発:マーベラスAQL、制作・プロデュース:ソニー・コンピュータエンタテインメント JAPAN Studio、サウンド:光田康典、鋒山亘