ホラーゲームのプレイ環境としては最高クラス
佐治キクオ
〈ディスプレイ〉●パネル:有機ELパネルx2 ●画素数:1280x720 ●仮想画面サイズ:750インチ(仮想視聴距離20m)※体感サイズには個人差があります
〈サウンド〉●サラウンド:5.1chバーチャルサラウンド ●付属ヘッドホン:密閉型インナーイヤー
〈その他〉●HDMI入力:1系統 ●ヘッドマウントユニット質量:約330グラム ●プロセッサーユニット寸法:幅180ミリx高さ36ミリx奥行168ミリ
こんにちは。松山社長、志貴ちゃん、ブンブン丸、という流れからの大トリ役に違和感を禁じえない佐治キクオです。トリは松山社長でいいじゃん! さらに今回は、“HMZ-T2で『バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディション』をプレイ”するという、想像しただけで恐怖体験確定のお役目。ホラーゲームは好きだが、怖いのは苦手な自分にとって、かなりのカロリーを消費するプレイになるだろう。やっぱり松山社長(が『バイオ』)でいいじゃん!(←こっちが本音)
さて、駄々をこねていてもしょうがないので、意を決してHMZ-T2を装着。メガネを掛けていても問題なく装着できるのはいいね。そしてパワーオン! ゲーム画面が眼前に出てくる。この段階ですでに怖い。普段のモニターでのプレイなら周囲の景色が恐怖を多少薄めてくれるが、HMZ-T2でのプレイは、画面以外が真っ暗。目を逸らしても暗闇。イヤホンを付けているため、画面と音が相まって“その世界に居る感”がハンパではない。これが没入感ってやつか……。初代『バイオハザード』で部屋を真っ暗にしてのプレイを試してかなり怖かった記憶があるが、ホラー感はそのとき以上だ。
ホラーゲームのプレイ環境としては最高クラス、ゲームのプレイ環境としても集中力が高まっていいことずくめだが、当然、この環境に比例して恐怖度も上がる。とくに、ホラーゲームでは定番の“おどかし”系の演出。背後から突然襲ってくる敵、天井から降ってくる敵、窓やドアを突き破ってくる敵などなど。そういうことがある、というのは頭では理解しているし、数々のホラーゲームをプレイしてきた慣れもあるのだが、それでもかなりドキッとする。通常のモニターでひと通りプレイしてからHMZ-T2でプレイしてみるのも、違う発見があっておもしろいだろう。また、以前遊んだホラーゲームや、観たホラー映画なども、HMZ-T2を介して遊んで(観て)みると、また違った体験になりそう。いずれ試してみようと思う。
というわけで、HMZ-T2でひとしきり『バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディション』をプレイ。文句なしに最適の環境と言えるが、それゆえに怖いのがダメな人は心してかかるべし。ホラーゲーム専用機というわけではもちろんないので、他のゲームや映画、映像を楽しみつつ、気になった人は試してみるといいだろう。個人的には、ほかにHMZ-T2でのプレイに向いてそうだと思ったのはパズルゲーム。上でも触れたが非常に集中しやすい状態になるので、相性がいいと予想。この、いろいろ試したくなる感じも、HMZ-T2の魅力のひとつだろうか。オススメです。
プレイステーション3、Xbox 360、Wii U、PC/カプコン/アクション/発売中/各4990円[税込]
“サバイバルホラー”をテーマとした人気シリーズ『バイオハザード』の最新作。時系列としては『バイオハザード4』と『バイオハザード5』のあいだ、2004年から2005年にかけての出来事が描かれる。豪華客船クイーンゼノビアを舞台に、限定された空間内での閉塞感、海に囲まれた環境での孤独感によって、初期の『バイオハザード』に近い雰囲気が味わえる。