2段ジャンプからの新アクションなども登場
アメリカのボストンで開幕したPAX EAST 2014から、2K Gamesの新作『ボーダーランズ プリシークエル』のシアターデモの模様をお届けする。
本作は人気FPS『ボーダーランズ』シリーズ最新作。日本では今年後半にプレイステーション3とXbox 360での発売が予定されている。
“プリシークエル”とは聞き慣れない言葉だが、前日譚を意味する“プリークエル”と、続編を意味する“シークエル”を合わせた造語で、時代設定的には初代『ボーダーランズ』と、『ボーダーランズ2』のあいだが舞台だ。
プレイヤーは『ボーダーランズ2』の敵ハンサム・ジャックの部隊の一員となり、冒険することになる。というわけでプレイヤーキャラクターは『ボーダーランズ2』に登場したキャラクターを交え、ロウブリンガーのニシャ、グラディエーターのアテナ、エンフォーサーのウィルヘルム、そしてシリーズを通して登場するマスコット的存在、クラップトラップもプレイアブルに。
低重力と酸素が新たなバトルを生み出す
先日公開されたトレイラーからも分かる通り、舞台は惑星パンドラの月。低重力で、酸素も足りないという新たな環境がカギとなる。
酸素は新たなパラメーターとなっており、O2キットと呼ばれる新たな装備も登場。もちろん0になる前に、月面のところどころにある酸素が噴き出しているポイントや、バリアーで覆われた室内で補給しなくてはならない(敵も同様なので、マスクを吹き飛ばして窒息ダメージを与えることも可能)。
しかし残量に余裕があれば、ジャンプ中(低重力なので高く飛べる)に酸素を噴射することで、2段ジャンプが可能に。さらにジャンプ中にはボタンを押して急降下アタックができるようになっていて、発動地点が高ければ高いほどダメージが大きくなる。
O2キットには酸素保有量の違いだけでなく、この急降下アタック時の特殊効果などもあり、デモに出てきたキットのひとつは、酸素発生+着地地点に酸ダメージという効果を持っていた。
もちろん新武器なども登場。最終日にさらなる情報が?
デモではアテナをメインで使用しており、彼女が持つキャプテン・アメリカばりのシールドを使ったスキルも披露。シールドを構えているあいだ属性ダメージを吸収し、最後に投げつけることで大ダメージを与えるという攻防一体の技などが見られた。
そのほか新武器として、敵を氷結させるものや(急降下アタックがうまく決まれば粉々に砕ける)、各種レーザーガンなども登場。グレネードの爆発でやられた敵がはるか上空に打ち上げられていったり、本シリーズらしいバカバカしい演出も独自の進化を遂げていそうだ。
開発は2Kオーストラリアが、シリーズを手掛けてきたGearbox Softwareと共同の形で担当。となると、オリジナルIPとして『ボーダーランズ』を鍛え上げてきたGearbox Softwareがどれだけ関与しているのか気になるところだが、PAX EAST最終日には毎年恒例のGearboxの講演も予定されているので、本作の新情報も含め、その辺りにも注目していきたい。(取材・文・写真:ミル☆吉村)