その洋館で、人は黒に染まる……
平凡な学生の怜一と、全身黒ずくめの先輩。ふとしたきっかけで町外れの洋館に閉じ込められたふたりは、不条理に張り巡らされた数々の謎を解きつつ、館からの脱出方法を探し求める! 本作は、『RPGツクールXP』で制作された探索ホラー風セクハラゲーム(※プレイ推奨年齢15歳以上)。戦闘要素なしで謎解きに専念できるシンプルな仕様、探索ゲームのセオリーを踏襲しつつ、徐々に異なる側面がクローズアップされていくミステリアスな物語展開……など、1~2時間で一気に遊ぶのに最適なフリーゲームだ。
今年3月にフリーゲーム専門ライブラリ“ふりーむ!”で公開されて以来、ゲーム実況動画やPixivを中心に大きな話題となり、現在では小説版の発売や『ファミ通コミッククリア』でのコミカライズ連載が決定。今後の展開が見逃せないタイトルだ!
先輩黙認の身体接触(セクハラ)を堪能せよ
本作のもうひとつの特徴というか最大のポイントは、主人公のパートナーである先輩に気軽にセクハラできること。メインメニューを開ける場所であれば、身体の一部分をじーっと見つめたり、気になる場所を延々とツンツン、ナデナデできてしまうのだ!
セクハラと言っても、実際には嫌がる先輩に無理矢理……というシチュエーションはない。先輩は主人公のことを(一方的に)慕っているので、どんなことをされてもなすがまま。そうした一方で、年頃の男子のエッチな好奇心を冷静に分析してみたりと、ひと筋縄ではいかないキャラクター性を発揮してくれる。美少女に蔑まれることでときめいてしまう、ちょっと困った性癖を持っている人にはたまらないはずだ。
セクハラにはかなりのバリエーションが用意されている。中には、少々複雑な条件が揃っていないと発生しないものもあるので、本編そっちのけで探しまくっても十分楽しめるだろう。
饗庭淵氏インタビュー
ゲーム版の作者であり、小説版の文章とイラストを手掛けた饗庭淵(あえばふち)氏に、近況を直撃!
怜一の妹。口ではあれこれ言うが、根はやさしい女の子。先輩を警戒している。
──小説版の制作にあたって、こだわったポイントや苦労した点などを教えてください。
饗庭 先輩のキャラクターありきの作品なので、その造形にはこだわりました。エロ盛りだくさんの作品なので、おかしな言いかたですが、文章についてはある種の上品さを損なわないよう気をつけています。ゲームでは見下ろし型、小説では主人公の一人称と、まずその視点の違いを頭の中で切り換えるのに、当初は苦労しました。
──新登場キャラの美亜について詳しく教えてください。
饗庭 原作では怜一も先輩もクールなキャラですので、賑やかし役として登場させています。先輩と怜一のやや異常な関係についても、第三者視点であまり冴えないツッコミを入れてくれます。
──ゲーム版の今後のアップデートなどの予定はありますか?
饗庭 雑誌『テックジャイアン』の企画で、4つのセクハラ案からアンケートをとり、1位になったものを実装する予定です。それ以降については、正直、次回作を作りたいという気持ちのほうが強いです(笑)。
小説版が発売中
“ゲーム版のその後の物語”を楽しめる小説が登場! ゲームには登場しなかった女の子が活躍するほか、よりフェチ度の高いセクハラシーン満載の内容となっている。早期購入特典として、原作ゲームに新たなセクハライベントを実装したアップデート版のDL配信パスワードが同梱されるとのこと。本作に初めて触れる人も、小説とセットで最新バージョンをプレイしてみてはいかが?
◆『黒先輩と黒屋敷の闇に迷わない』
著者 :饗庭淵
発売日:発売中(11月29日)
出版社: KADOKAWA/エンターブレイン
価格 :1000円[税抜](1080円[税込])
黒先輩と黒屋敷の闇に迷わない
メーカー | 饗庭淵 |
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対応機種 | PCWindows |
発売日 | 配信中 |
価格 | 無料 |
ジャンル | アドベンチャー |
備考 | “ふりーむ!”にて配信中 |