酸素がなければ生きていけない! SFサバイバルシミュレーター
突如転送された小惑星の中で生き抜いていく、異色のサバイバルゲーム。住民に「ここを掘れ」や「これを作れ」と指示を出すと、彼らが自動的に行動するというゲームシステムだ。小惑星には鉄や銅、水などの資源があり、それを材料にトイレやベッド、冷蔵庫といったアイテムや施設を作成できる。住居を充実させれば、快適に生活が送れるようになる。
最大の特徴は、気体の概念があること。住民が生きるには酸素が必要になるため、緑藻や水から酸素を生成し続ける必要がある。さらに、気体には重さと濃度があり、重い二酸化炭素は下に溜まっていくし、穴を掘って急にスペースを拡張すれば、気圧が低下して呼吸が苦しくなる。食事や睡眠に加えて、酸素のことも気にかけて発展させていくゲームデザインが、緊張感を演出する。
手描き風のかわいらしいグラフィックも魅力的。汲み取り式トイレや人力の発電機など、ユーモラスな施設も多く、住民が施設で過ごしている姿を眺めるのもこれまた楽しい。早期アクセスゲームのためにクリアー条件がなく、ちょっと要素不足なのは否めないが、現状でも酸素の残量と戦う緊張感はたっぷりと楽しめる。Steam Workshopで簡単に日本語化ができるのもうれしい。サバイバル好きは要注目の作品だ。
登場する住人の能力はランダムで決定
小惑星で生活する住民はクローン人間。調理や運動などのパラメーターがあり、それぞれ得意な行動が異なる。研究が行えない、酸素を多く消費するといった欠点も設定されているのが、海外ゲームらしいポイントと言えよう。
トイレから発電機まで施設を作って生き延びろ!
本作に登場する多彩な施設を紹介しよう。一部の施設は電動のため、稼働させるには何かしらの方法で発電し、電力を供給し続ける必要がある。
(1)冷蔵庫 食料を冷やして保管できる箱。常温保存に比べて、食料の消費期限を飛躍的に延長できる。
(2)マッサージ台 手の形をした機械が、背中を連続チョップでマッサージする。ストレスを減少させる効果がある。
(3)簡易ベッド 住民が寝る施設。いびきがうるさい人は、離れた場所で寝かさないと、ほかの住民のストレスに。
(4)プリンティングポット 一定時間ごとに新たなクローン人間を登場させられる施設。増やさずにスルーすることも可能。
(5)汲み取りトイレ いわゆる“ボットン便所”で、定期的に清掃する必要がある。副産物として汚染土やガスが発生。
(6)人力発電機 ハムスターのように住民が走ることで発電する、原始的な発電機。ほかに石炭発電機もある。
(7)酸素発生器 水と緑藻を材料に、酸素を発生させる機械。住民の生命線のため、できるだけ早く作成したい。
(8)液体ポンプ 電動で水を吸い上げる装置。吸った水は、パイプを通して任意の場所に輸送する仕組みだ。
(9)脱臭機 汚染された酸素をクリーンにする装置。住民が病気になる可能性を下げるといった効果がある。
(10)空気清浄器 二酸化炭素を除去する装置。電力と水が必要になるので、稼働させるには手間が掛かる。
(11)植木鉢 種を植えて植物を育てられるアイテム。成長した植物は、収穫すれば食料となるのはもちろん、薬品の材料にもなる。
研究所で新たな施設を開発!
ゲーム開始時は一部の施設しか作れないが、研究を行うことで、作成できるものが増えていく。まずは、食糧供給を安定させる農業や、バッテリーを作成できる電力制御などを優先して研究したいところ。さらに上位の研究をするには、スーパーコンピューターが必要になる。
Oxygen Not Included
メーカー | Klei Entertainment |
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対応機種 | PCWindows |
発売日 | 配信中(2017年5月19日配信) |
価格 | 2480円[税込] |
ジャンル | シミュレーション |
備考 | 早期アクセスゲーム(※開発途中で、プレイヤーからのフィー備 考 ドバックが以降の開発に活かされていくゲーム) |