VODの現状を踏まえつつU-NEXTがPS4に対応した経緯を説明
新作から名作まで、12万本以上という豊富な作品を配信する動画コンテンツ配信(ビデオオンデマンド:VOD)サービス大手のU-NEXTが、2017年8月29日よりプレイステーション4(以下、PS4)への対応を開始した。サービス開始前の8月25日には、U-NEXT本社にてメディア向けの説明会が実施された。
今回のサービス提供に伴い、U-NEXTでは先着でPSストアチケット1000円分がもらえる“総額10億円山分けキャンペーン”と、PS4 Pro&PS VRがあたる“U-NEXT公式Twitterフォロー&リツィートキャンペーン”を実施している。
■“総額10億円山分けキャンペーン”概要
キャンペーン期間:2017年8月29日〜10月31日
キャンペーン対象者:PS4でU-NEXTの作品を視聴し、U-NEXT所定の必要事項を登録した方
キャンペーン特典:“プレイステーションストアチケット1000円分”に交換できるU-NEXTポイント(先着で100万名)
キャンペーンURL:http://video.unext.jp/lp/ps4/?rid=PR00104《⇒こちら》
■“U-NEXT公式Twitterフォロー&リツィートキャンペーン概要”
キャンペーン期間:2017年8月29日〜9月30日
キャンペーン対象者:上記期間中にU-NEXT公式Twitterアカウントのフォローをし、かつキャンペーンツィートをリツィートされた方
キャンペーン特典:プレイステーション4 Proとプレイステーション VR(抽選で1名)
キャンペーンURL:http://video.unext.jp/feature/ps4/?rid=PR00104《⇒こちら》
ビデオオンデマンドとは、視聴者が見たいタイミングで好きなコンテンツをセレクトし、ネット経由で視聴できる、ビデオストリーミングサービス。定額制でラインアップ内のタイトルを見放題になるサービスや、視聴料を払うことでタイトルを視聴できる課金型などのスタイルが存在しているが、わかりやすく説明すると、電子版のレンタルビデオ(DVD、Blu-ray)と考えてもらえばいいだろう。通常のレンタルビデオと異なり、借りる際に店頭まで足を運ぶ必要もなく、物理的に商品をレンタルしていないため、延滞が発生することもない。またレンタル中で借りられないといったこともなく、テレビ番組の見直し配信も提供されるなどメリットが多く、いま急激に勢いを増しているサービスである。
PS4では、2017年8月28日の時点でHulu、Amazonプライムビデオ、Netflix、アニマックスPlusなどのVODサービスが提供されているが、8月29日より新たにU-NEXTが参入。今回実施された説明会では、「なぜ今、PS4対応か?」をテーマに、参入の理由やサービスの紹介などが行われていった。
U-NEXTはサービス開始から今年で11年目を数える、VODサービスの老舗的存在。取り扱われているコンテンツも洋画、邦画、アニメに加え、国内・海外ドラマ、韓流作品、ドキュメンタリー、バラエティなど、多岐に渡っている。また、他のVODサービスと異なり、雑誌やコミック・書籍の提供を行っている点も魅力の一部となっている。
U-NEXTの強みは、12万本以上というコンテンツとジャンルの幅広さ。また、ユーザーの趣味・嗜好に合わせた作品を紹介するレコメンド機能の充実や、専門のライター陣や、“賢者”と呼ばれる各ジャンルのプロたちによって関連作品などがまとめられた1000を超える特集の提供も、特徴のひとつとしてあげられるだろう。
このように、順調に成長を続けているU-NEXTがPS4への対応を表明した理由にひとつは、他の主要なVODサービスが対応していることがまずひとつ。もうひとつは、できるだけ幅広い層に視聴してもらえるように、対応デバイスを増やしたいとの思いから、今回の対応発表に至ったとのこと。
ユーザーの視聴ログを参考にしたところ、モバイル端末で視聴するユーザーよりもテレビ視聴ユーザーのほうが長時間視聴しており、さらにサービス契約期間が長い傾向にあるとのことで、現在急速に普及しつつあるPS4への対応は必須課題であったことが伺える。
U-NEXTの料金体系については、SVOD(Subscription Video on Demand:定額制動画配信)とTVOD(Transactional Video On Demand:都度課金型動画配信)を組み合わせた形で、月額1990円となっている。会員登録するだけで、SVODとして提供されている50000本以上の映像作品と、70誌以上の雑誌が見放題になるほか、都度課金として提供されている映像、コミック・書籍についても、毎月1200円相当のポイントが付与されるので、最新映画なら約2本、コミック・書籍は約2冊程度を毎月視聴することも可能に。さらに同ポイントは、提携している映画館でのチケット購入割引に利用できる。
※ポイントの有効期間は付与時点より90日間。
SVODに注力しつつも、映画ジャンルでとても好調なのがTVODで、こちらの購入UUを時系列で見てみると、右肩上がりで購入数が増えていることが伺える。会員数は1年前と比較するとおよそ1.4倍ほど増加していることに対し、洋画の売り上げは2.2倍、邦画は2.5倍と、会員数の増加以上に購入者が増えていることが見てとれる。
1年前の時点で、TVODの購入数No.1の作品は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2016年4月27日より配信)だったところ、2017年3月22日に配信を開始した『シン・ゴジラ』が、初月の記録を更新。さらに、2017年7月26日にリリースした『君の名は。』は、それらを優に上回る実績を残しているほか、『モアナと伝説の海』、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』、『バイオハザード:ザ・ファイナル』、『シング』などといったビッグタイトル勢が、総じて好成績を残しているとのこと。
これらのビッグタイトルに力を入れつつも、目立たない良作の発掘、提供に力を入れているのもU-NEXTの特徴で、全国規模の公開が難しい作品などを、公開からできるだけ間を開けずに配信する“弐番館ウインドウ”というサービスも行われている。公開からおよそ2〜3ヵ月程度といったところでの配信になるため、DVDやBlu-rayのパッケージ化よりも俄然早いタイミングで全国のユーザーに良作が届けられる。
市場に7〜800タイトルと言われる韓流ドラマのうち、U-NEXTでは500タイトルを取り扱っている。週末に集中することが多い映画やアニメの視聴者と異なり、韓流ドラマの視聴者は曜日に関わらず、平均して視聴するというデータも紹介された。
これらのデータを並べてみると、U-NEXTがPS4をテレビに繋がったVODサービス対応マシンとして考え、サービスを開始する理由も自然とうなずくことができるはずだ。PS4自体も、すでにいくつものVODサービスの提供が行われていることから、動画視聴マシンという、ゲーム以外での利用も当たり前になりつつあり、そこに今回、VODの老舗がいよいよ本格参入を果たすことになる。なお、U-NEXTは昨年の12月より4Kコンテンツの配信を開始しているが、PS4 Proでは当面、HDでの出力が行われる。もちろん、今後4K対応に向けた対応は検討していくとのこと。
今後、PS4でのVODサービスがどのような盛り上がりをしていくのか。会員数が増えていくにつれ、サービスやコンテンツ数も向上していくU-NEXTのこれからの躍進にも期待したいところだ。
■映像配信サービス U-NEXT
配信本数約120000本(※1)をラインアップしている、日本最大級の映像配信サービスです。
ハリウッドメジャースタジオの作品を含む洋画、邦画、ドラマ、アニメ、キッズ、音楽・アイドル、ドキュメンタリー、バラエティなど、あらゆるジャンルのコンテンツが、最新作はU-NEXTポイント(※2)で、準新作・旧作は定額見放題(※3)でお楽しみいただけます。
地上波で放送中のドラマやアニメの見逃し配信や、最新映画もDVDやブルーレイの発売やレンタル開始と同日に配信されるので、話題作もすぐにチェックできます。
マルチデバイスに対応しているため、PC・スマートフォン・タブレットPC・対応テレビなどで、いつでも、どこでもお楽しみいただけます。
■U-NEXT サービス内容
・ビデオ見放題サービス:1990円[税抜]/月 毎月1200円分のU-NEXTポイント付き
あらゆるジャンルのコンテンツが見放題でご覧いただけるサービスです。
→毎月付与される1200円分のポイントは、ポイント対象のビデオコンテンツ、および電子書籍でご利用いただけます。
→ポイント不足分や、レンタル作品・販売作品は別途料金がかかります。
※1 2017年7月25日時点。カラオケのタイトル数を含みます。
※2 U-NEXTポイントのご利用は[ポイント]もしくは[ポイントOK]アイコンが付いた商品が対象です。(1ポイント=税込1円)U-NEXTポイントには有効期限があります。ポイントの失効日はメニューの[アカウント]で確認できます。
※3 定額見放題……ビデオ見放題サービスへのお申し込み、U-NEXTカードのご購入で、対象作品が見放題となります。見放題以外の有料作品、またポイント不足分は別途料金が発生します。U-NEXTカードについての詳細は(http://video.unext.jp/tieup/card/index)にてご確認ください。