待望の“忍界リーグ”、ついに開幕!!
2018年8月30日に発売となった、プレイステーション4用ソフト『NARUTO TO BORUTO シノビストライカー』。本作は、4vs4の“八忍”で行われるオンラインアクロバティック忍者対戦アクションゲームだ。壁走りやチャクラジャンプといった忍者アクションや、修得した多彩な忍術を駆使しながら、立体的なマップを縦横無尽に飛び回り、自チームの勝利、そして“忍界最強”の称号を目指して戦っていく。
本稿では、発売日からさっそく本作をやり込んでいる担当ライターによるプレイリポートをお届けする。
編み出せ! オリジナルの忍術コンボ
本作のキモとなるのは、プレイヤーのアバターとなるオリジナル忍者に、多彩な忍術を“好きな組み合わせ”で修得させられるところだ。じつは、発売前に行われたオープンベータテストではこのカスタマイズ機能が未解禁で、あらかじめ用意されたキャラクターしか使えない仕様だった。それでも十分に楽しかっただけに、筆者としては製品版でいちばん楽しみにしていた要素なのだ。なお本作の基本的な遊びかたや楽しさについては、オープンベータリポート記事でも詳細にお伝えしているので、ぜひそちらもチェックしてほしい。
そして注目のアバターカスタマイズについて。まずは忍術の修得方法だが、ナルトやサスケなどのキャラクターを師匠として設定し、その状態で任務や対戦を行うことで“修練ポイント”を獲得。一定の値になると忍術を修得できるという仕組みだ。
師匠キャラクターはいつでも変更が可能。最終的にはすべてのキャラクターの忍術を扱えるようになり、それらを自由に組み合わせて戦えるというわけだ。
“自由に”とは言ったものの、修得した忍術をすべて自由に使用できるというわけではない。というのは、本作ではアバター出撃時に“攻ノ型”、“射ノ型”、“守ノ型”、“癒ノ型”いずれかのロールを選ぶことになるが、この“型”ごとに使用できる忍術が決まっているのだ。たとえばヤマト(守ノ型)から修得した“木遁・黙殺縛りの術”は、自分が“守ノ型”で出撃したときにしか使用することができない。
そのため、ヤマト(守ノ型)の“木遁・黙殺縛りの術”で相手を拘束してから、サスケ(射ノ型)の“麒麟”を確実に当てる、という筆者が真っ先に思いついたコンボは残念ながら不可能というわけだ(もちろんチームメンバーと連携して再現することは可能)。
この“型”による制限があるため、理想のキャラクターを作るのは意外と難しい。しかし、だからこそおもしろい! 「カカシの“写輪眼”とリーの“八門遁甲・杜門”を組み合わせれば最強の体術使い!?」とか「サクラの“細患抽出の術”と初期忍術の“掌仙術”、さらにサクラの“忍法・創造再生”で回復専門忍者!」とか考えている時間がいちばん楽しいかもしれない。
そして“僕の考えた最強の忍者”を試してみたら意外と弱くてがっかり……みたいなこともこの手のゲームではよくあること。そうした経験を幾度もしてこそ、思い通りにうまくいったときの達成感もひとしおというものだ。
どの忍術も強いからこそカスタマイズが楽しい!
さて、記者はオープンベータテストでも徹底的にやり込ませてもらったものだが、すでに述べたように、製品版では新たなキャラクターが解放され、忍術のバリエーションもかなり増えている。
発売日を待つあいだに、公式サイトの説明はひと通り見ていたものの、実際に使ってみると「こんな使いかたができるのか!」といった発見があっておもしろい。余談だが、記者はRPGなどをプレイするとき“新しいスキルを覚えて初めて使う瞬間”がいちばんおもしろいと感じるタイプなので、本作においても忍術を初めて使ってみる瞬間がめちゃくちゃ楽しい。とくに本作では「アニメではこうやって使われていたよな」というイメージがあるので、それを再現できると最高にアツくなるわけだ。
実際に対戦をプレイしていて感じたのは、“忍術バリエーションの多さ”だ。……いや、そういう作品なのだから当然だろうと思われるかもしれないが、実戦で本当にいろいろなキャラクターの忍術を見かけるのが印象的だったのだ。
というのも、この手のカスタマイズが可能なゲームでは、いわゆる“最強テンプレ”的なものができあがりやすい。何十、何百と選択肢がありながら、実際に使われるのは数個だったりすることもザラだ。
もちろん本作は発売して間もないために、まだプレイヤーたちのあいだで研究が進んでいないだけなのかもしれない。実際、流行の兆しならある。たとえば、我愛羅の“砂の盾”。周囲に砂を展開して攻撃をすべて防いでしまう術なのだが、これは非常に強力だ。
撃破戦のルールでは、獲得するとチーム全体のステータスを上昇させたり、ガマブン太を口寄せしたりなどの強力な効果を持つ“巻物”がフィールドに出現する。これが出現する場所に先回りして“砂の盾”を展開させると、いくら攻撃されてもその場から動かないため確実に巻物を獲得できる。
では“砂の盾”を使われるとどうしようもないのかと言うと、そんなことはない。たとえば、イタチの“天照”は標的の足元に発生するため、“砂の盾”をくぐり抜けて攻撃できる。ほかにもサクラの“桜花掌”やペインの“万象天引”などは防げない。対抗できる術はいくつもあるのだ。
また、対戦中に型の変更ができるというのも、大きなポイントだ。味方を回復する役割を担うために癒ノ型で出撃したけれど、敵チームの“砂の盾”使いに苦戦しているので、“天照”を覚えた射ノ型に変更し、“砂の盾”の妨害に回る……といった対応をすることも可能だ。
このように対策が複数用意されているところが本作のいいところだ。“〇〇の対策には〇〇が必須”という状況が生まれてしまうとカスタマイズの楽しみが減ってしまうが、本作ではそうはならない。
アニメのキャラクターそっくりにもできる! アバターの着せ替えも充実
対戦後に獲得できる巻物は、テンテンのいる忍具屋で鑑定してもらえる。巻物のグレードによって中身は異なるが、ゲーム内のお金やアバター用の衣装などが手に入る。
衣装は各里の忍装束のほか、各キャラクターの衣装(時代ごとに存在)など多数。その組み合わせはなんと約90万通りもあるのだとか!
この外見のカスタマイズ要素が、プレイに意外なおもしろさをもたらしていて、たとえばガイの格好をした相手プレイヤーが殴りかかってきたと思ったら、おもむろに“雷切”を発動してきて「ガイ先生そんなことできたの!?」と、つい驚いてしまったり……(笑)。 お気に入りの衣装をゲットできたら、それをコンセプトにキャラクターのカスタマイズをしてみるのも楽しみかたのひとつかもしれない。
最強を目指してもいいし、目指さなくてもいい
最後になるが、オンライン対戦には、気軽に楽しめるクイックマッチと、真剣勝負を楽しむ忍界リーグのふたつがある。忍界リーグでは対戦終了後、成績に応じたポイントを獲得できる。そのポイントの累計が一定値を超えるごとにグレードが上がっていく仕組みだ。グレードはD5から始まり、“忍界最強”となる最高グレードのS1を目指していく。
こうしたいわゆる“ランクマッチ”に対して、「強い人と戦うのはちょっと怖い」という苦手意識を持たれている方もいるかもしれない。だが、忍界リーグでは近いグレードどうしでマッチングが行われるため、腕前が近いプレイヤーどうしで対戦できる。むしろそういった不安のある方にこそおすすめできるモードなのだ。
ちなみに忍界リーグは期間ごとに区切られており、2018年8月31日からスタートした第1回忍界リーグは、9月20日の15時までとなっている。いまはまだプレイできていないという方も、「出遅れてしまった」という心配はしなくて大丈夫だ。いまのうちに修練を積んでおけば、第2回の忍界リーグでは同じタイミングでスタートを切れる。
なお忍界リーグ終了までにAグレードまで到達していると、豪華なコスチュームが報酬として獲得できる。Sグレードに到達するとさらに豪華な報酬も! アバターの衣装を集めたい方も、積極的に忍界リーグに参加してほしい。マッチングした際には、ぜひお手柔らかにお願いしますね(笑)。