将棋界を題材にした人気ライトノベル『りゅうおうのおしごと!』1~3巻が、Amazonの電子書籍サービス“Kindle Unlimited”で読み放題となっている。

 原作者の白鳥士郎氏は、「ノンフィクションになる前にどうぞ…」とTweet。藤井聡太七段が棋聖戦のタイトルに王手をかけていることを受けた発言だ。

 『りゅうおうのおしごと!』の主人公は、中学生でプロ棋士になり、16歳で2大タイトルのひとつ“竜王”位(もうひとつは名人)を獲得した若手棋士。現実の将棋界では16歳でプロになることすら非常に難しい。1年やそこらで竜王位を獲得したという設定は、「ライトノベルとはいえ荒唐無稽すぎる」など、厳しい声にさらされてきた。

 あるとき、その評価を変える存在が将棋界に誕生した。史上最年少の14歳2ヵ月でプロ棋士になった藤井聡太七段だ。15歳のときに出場した第11回朝日杯将棋オープン戦で、佐藤天彦名人や羽生善治竜王といった格上の棋士をつぎつぎと撃破して優勝。デビュー以来無傷で29連勝を果たすなど、史上初の快挙を連発。完全にフィクションを超えていた。

 藤井聡太七段は2019年に竜王位を逃しており、7月9日に行われるつぎの一戦で勝利すれば初タイトル“棋聖”を獲得。史上最年少のタイトルホルダーとなって、またもやフィクションの世界に迫るのだろうか。その前に『りゅうおうのおしごと!』を読み、棋士たちの心理に触れておこう。

 Kindle Unlimitedは月額980円で利用可能なサービス。スマートフォンやタブレット、PCなどで、200万冊以上が読み放題。初めて利用する際は30日間の無料体験が可能で、期間終了後に有料会員へと移行する。

りゅうおうのおしごと! (GA文庫) Kindle版