『VI』から5年。PSにフォーマットを移して発売されたシリーズ7作目。
いまから20年前の2000年(平成12年)8月26日は、プレイステーション用ソフト『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』が発売された日。
『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』はエニックス(当時)から発売された『ドラゴンクエスト』シリーズの本編第7作で、移植を除くと初めて任天堂以外のハードで発売されたシリーズ作品でした。
本作は1995年発売の『ドラゴンクエストVI 幻の大地』から5年ぶりのシリーズ新作ということでファンの期待も大きく、380万本を超える大ヒットを記録しました(数字はファミ通調べ)。
余談ですが、次作の『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』はスクウェア・エニックスから発売されるわけですが、エニックス最後の作品は『VII』の仲間キャラクターであるキーファが主人公の外伝『ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート』だったりします。
プレイステーションで発売された『VII』はポリゴンを使った俯瞰視点の3Dマップに。視点を動かして隠された扉や宝箱を探す楽しみが増えました。一方でキャラクターやオブジェクトは2Dのテクスチャが使われており、『ドラゴンクエスト』らしい雰囲気もしっかり画面に残っていました。
また、初代プレイステーションはCD-ROMでゲームの読み込みが長いという特徴がありましたが、本作は先に次のデータを読み込みを行っているため、アクセスが早く、ストレスを感じることなくプレイすることができました。
ゲームとしては“石版”システムという『VII』独自のシステムが搭載されていました。これは、各地にある謎の石版を集めることで見知らぬ土地に移動できるようになるというもの。
最初はひとつの島で始まる本作ですが、冒険を進めることで、どんどん壮大なスケールになっていきます。ゲーム自体のボリュームも多く、のんびりプレイするとクリアーまでに100時間ぐらいかかることも。
ストーリーは各地で起こる問題を主人公たちが解決していくという内容ですが、重めで悲劇的な内容のものが多かったですね。悲しいストーリーも多いのがシリーズの特徴ですが、『VII』はとくにやるせないものが多かったです。
キャラクターに関しては、まず主人公が漁師の息子であることに驚きました。見た目もかわいらしいし、これまでの『ドラゴンクエスト』主人公のイメージとの違いに面食らいました。
仲間キャラクターも個性的な人物が多かったですが、やはりキーファの行動には驚かされましたね。ネタバレになるため大きく語りませんが、自分も「種返せ」と思いました(苦笑)。
ちなみに『VII』は移動中や戦闘中に“はなす”のコマンドで会話できるのもポイントで、いっしょに冒険している雰囲気がより強く感じられて楽しかったですね。
ほかにも、町を発展させる“移民の町”やモンスターをコレクションする“モンスターパーク”など、やりこみ要素も多い作品でした。
そんな本作は2013年にニンテンドー3DSでリメイクされましたが、その3DS版をもとにしたアプリがスマートフォンで配信中です。オリジナルに比べて親切設計になっているので、ぜひプレイしてみてください。