2020年8月27日発売のプレイステーション4用ソフト『英雄伝説 創の軌跡』(以下『創の軌跡』)。本記事では、これから『創の軌跡』をプレイする人に向けて、覚えておきたい基礎知識や便利なシステムを紹介していく。
シリーズの集大成的作品である本作には、新要素“ヴァリアントレイジ”を始め、システム面でさまざまなマイナーチェンジが施されている。シリーズを遊んできた人でも見落としやすい要素があるので、ぜひこれを読んで攻略の参考にしてほしい。
ストーリーの進めかた
『創の軌跡』では、基本的に特定の人物に話し掛けたり、特定の場所に到達することでストーリーが進んでいく。特定の人物には赤い“!”フキダシが出ているほか、方向キーの下で開けるマップ画面でもその人物や場所に“!”のアイコンが表示される。イベントシーンが終わって自由移動が可能になったら、まずはマップを開いて目的の人物や場所を確認するといいだろう。
マップには、ほかにもやり込み要素(釣り、アイテム収集など)が発生する場所が表示されるなど、さまざまな情報が盛り込まれている。クオーツ“月鏡”を装備させると、視界の外にある未発見の宝箱や敵の位置も表示されるようになるので、ダンジョン攻略時は優先して装備させたい。
“マップ移動”が可能になったら、それも活用していきたい。とくに“真・夢幻回廊”では、攻略中でも□ボタンを押してロビー“創まりの円庭”まで一瞬で戻ることができる。攻略済みのダンジョンでも使えるので、移動時間のロスを抑えられるのだ。
アイテムや装備品について
ショップではミラ(お金)を使って買い物をすることになる。ミラは、敵が落としたりする“セピス塊”や各種“セピス”を換金して手に入れよう。とくにセピス塊は換金以外に用途がないので、機会があったらこまめに換金しておくこと。
なお、換金レートはだいたいどのショップでもおなじなのだが、じつはクロスベル市の港湾区にある“IBC銀行”など、一部のショップでは換金レートがほんの少し高い。本当に微々たる差だが、少しでもトクをしたい人はそこでまとめて換金しよう。
ショップで何を買うのか迷ったときは、基本的に武器>防具>アクセサリー>回復アイテムの優先順位で選ぼう。回復アイテムやアクセサリーは、ダンジョン攻略中に敵が落としたり宝箱から回収できるものでだいたいまかなえる。とにかく主力となるキャラクターの武器防具を優先して整え、あとは余裕があればアクセサリーを買うくらいでオーケーだ。
アクセサリについては、前衛(直接攻撃メインのキャラクター)は凍結、石化、気絶を防げる“レッド○○”や、命中率と回避率が上がるうえに睡眠、悪夢、混乱も防げる“グリーン○○”を優先して装備させ、後衛(遠距離攻撃やアーツがメインのキャラクター)は封技、封魔、能力低下を防げる“イエロー○○”やATSアップ&混乱無効化の“プリズムケープ”などを優先して装備させるといい。ただし、強力な装備は値段が高い。真・夢幻回廊でアクセサリーを集め、それを上位交換でより強力なアクセサリーを入手していこう。
回復アイテムでは“キュリアの薬”はつねに5個以上持っておくようにしておきたい。戦闘ノートのコンプリートを目指すなら“バトルスコープ”も10個くらい持っておくようにすると、情報解析系のクラフトを持っているキャラクターがいなくても便利。ほかのアイテムに関しては、ダンジョン内の上級回復装置でも買えるので、重要性は低い。
新要素“編成メニュー”が超便利!
『創の軌跡』からの新要素で、じつはすごく便利なシステムが“編成メニュー”。方向キーの左で呼び出せて、パーティーの隊列変更ができるほか、キャラクターごとに装備やクオーツの自動装備が行えるのだ。
自動装備は編成メニュー画面からタッチパッド右を押すと選択可能。新しいチャプターに入ったりしてパーティーメンバーが増えたときなど、全員のアクセサリーやクオーツを一旦全解除して、自動装備しなおせば全体的にバランスがよくなるはず。
また、真・夢幻回廊で“EXTRA枠”を解放していると、編成メニューでEXTRA枠にメンバーをあてがうことができる。とくにCHAPTER2のロイドルートの終盤では重要だ。パーティーメンバーが4人しかいないため、通常では“ヴァリアントレイジ”を使うことができないのだが、“金の封印石”でEXTRA枠用のキャラクターをゲットし、編成メニューでそのキャラクターを設定しておけば、本編メンバーが4人しかいなくてもヴァリアントレイジが使用可能に。ボス戦がグッとラクになる。
バトルの基本
バトルは、イベントバトルを除き敵のシンボルに接触すると発生する。その際、活用したいのが○ボタンでくり出せる“フィールドアタック”だ。基本的には後ろから近付き、敵に気付かれないようにして当てればスタンさせられ、優勢攻撃へとつなげられる(ただし一部の強敵は除く)。ただし、敵もかなり動くのでなかなか難しい……。
じつは、キャラクターの中には後ろから当てなくてもスタンさせられる人物がいる。そのキャラクターを使えば、いちいちコソコソ動く必要がなくなるのだ。その人物とは、攻撃属性の“剛”がS以上のキャラクター。前半戦で言うと、リィンルートならアルティナ、ロイドルートならランディ、《C》ルートならラピスがそれにあたる。
ロイドやユウナも攻撃属性が剛Sだが、ロイドの場合はリーチが短すぎてリスクが高い。ユウナもリーチが短い上、距離が離れるとガンナーモードになって射属性のアタックになってしまうので注意。なお、攻撃属性についてはメニュー画面のステータスから確認することができる。
バトルが始まったらまずは“ブレイブオーダー”。与ダメージのアップや被ダメージのダウン、必殺率の上昇など、さまざまな効果があり、いずれも使えばバトルがグッとラクになる。発動するには“BP”が必要なので、まずは敵の“体勢崩し有効度”が高い属性攻撃(斬、突、射、剛)やクリティカル攻撃を当て、“体勢崩し”から“追撃”を決めてBPを溜めよう。
パーティーメンバーの構成にもよるが、ほぼ固定メンバーとなる序盤では、リィンの“烈攻陣《焔群》”やロイドの“レイジングハンマー”、《C》の“クリミナルレイド”といったCPを回復させるオーダーが重宝する。ほかにもリーシャの“影技《不知火》”、スウィンの“シャドウステップ”など、硬直時間を減らして行動順をたくさん回せるようになるオーダーもオススメだ。
ボス戦では与ダメージが大幅にアップする、ユーシスの“ノブレスアーク”やレクターの“フール・ヴァーミリオン”を使おう。ほかにも回避率+50%とCP回復が美味しすぎる、エリゼの“風花陣”にも注目!
一方、強敵との戦いでは“ブレイク”を活用したい。『創の軌跡』に出現するあらゆる敵は、“ブレイクゲージ”をゼロにすると次に行動順が回ってくるまで“ブレイク状態”となり、その状態で攻撃を当てると必ず体勢崩しが発生し、大ダメージを与えられるチャンスに。
ブレイクゲージを効率的に減らす方法はいくつかある。まずは、フィールド上でR2ボタンを押すとくり出せる“アサルトアタック”を当ててエンカウントすること。成功すると、敵のブレイクゲージが半分に減った状態でバトルが始まるのだ。
ブレイクの威力が優秀なクラフトを当てることも重要。ただし、ブレイクと崩しは異なる能力なので、ブレイクの威力がAでも崩しがDで、体勢崩しが発生しにくかったりするなど、選択が難しいクラフトもある。
ユウナの“トールハンマー”やロイドの“レイジングハンマー”など、ブレイクダメージをアップさせるブレイブオーダーもある。ゲーム前半では、強敵との戦いではまずブレイクを狙い、ブレイクしたら硬直時間を減らしてこちらにたくさん行動順を回すブレイブオーダーを発動する、という戦術がオススメだ。
バトルの大きな手助けになる新要素
新要素ヴァリアントレイジも積極的に活用していきたい。それぞれ効果は、以下の通りだ。
・ヴァリアントアタック……全体攻撃、BP2上昇、CP回復など
・ヴァリアントアーツ……全体攻撃、BP2上昇、EP回復など
・ヴァリアントヒール……BP2上昇、HP回復、全状態異常・能力低下解除など
発動に必要な“アサルトゲージ”は、マップ上のオブジェを破壊するなどして簡単に回復できることもあり、非常に溜めやすい。装備していると、フィールドに立っているだけで自動でアサルトゲージが回復していくクオーツ“龍脈”なども活用すれば、積極的に使っても大丈夫だ。BPやCPの回復にも便利だし、出し惜しみせずバンバン使っていってほしい。
最後にプレイレビューでも紹介したが、『創の軌跡』から追加された新たなATボーナス“ZERO CRAFT”の威力は絶大だ。何しろ、R1ボタン+方向ボタンで割り込み発動できるSクラフトでさえも、消費CPゼロで発動できる。裏を返せば、敵の行動順に回ってくると、敵も強力なクラフト(ボスならSクラフトになることも!)を放ってくるので、こちらの被害を防ぐためにも忘れずに行動順を調整すること。
これらのテクニックを活用していけば、ゲームクリアーまでスムーズに進められるはず! 皆さんの冒険が実り多きものになることを祈っている。