現在アマゾンプライムビデオで全49話が配信されているアニメ『地獄先生ぬ~べ~』。1990年代に人気を呼んだタイトルなので、思わず「懐かしい!」と声を上げたくなりますよね。多くの少年少女を虜にした作品の魅力とは、いったい……?

『地獄先生ぬ~べ~』(アマゾンプライムビデオ)

 1993年から1999年にかけて、『週刊少年ジャンプ』にて連載されていたマンガが原作。左手に“鬼の手”を宿す主人公のぬ~べ~こと教師・鵺野鳴介が、生徒や町を襲う悪霊、妖怪とくり広げる激しいバトルが描かれました。ちなみに原作はその後、掲載誌を変えて『地獄先生ぬ~べ~NEO』『地獄先生ぬ~べ~S』とシリーズ化。スピンオフ作品『霊媒師いずな』シリーズも生まれています。

 本作は悪霊を祓うぬ~べ~が大きな魅力を放っていますが、心温まるエピソードや悲しい物語がバランスよく描かれているのも特徴のひとつ。たとえば第2話でぬ~べ~は、“トイレの花子さん”を除霊することに。トイレの花子さんといえばつい怖ろしいイメージを抱きますが、ぬ~べ~の目にはそのように映りません。鬼の手を介してその正体が戦争の犠牲になった女の子だと知り、「もう苦しむ必要はないんだ。安らかにおやすみ」と優しく語りかけたのです。

アニメ『地獄先生ぬ~べ~』懐かしさあふれる1990年代の人気作! ぬ~べ~の好敵手に相応しい“ツンデレキャラ”は誰?【アマゾンプライムビデオおすすめ】
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 人と悪霊・妖怪の関わりが色濃く反映されている作品だけに、数多く登場する魅力的なキャラクターも本作の見どころ。とくに第6話で教育実習生として初めて登場する玉藻京介(声:森川智之さん)は、ぬ~べ~に匹敵するほどの人気キャラクターと呼べるのではないでしょうか。

アニメ『地獄先生ぬ~べ~』懐かしさあふれる1990年代の人気作! ぬ~べ~の好敵手に相応しい“ツンデレキャラ”は誰?【アマゾンプライムビデオおすすめ】
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 じつは、玉藻は400歳を超えた妖狐であり、“人化の術”を完成させるため生徒の立野広をターゲットにしていたのです。ぬ~べ~は妖狐の力に1度は屈してしまったものの、続く第7話で玉藻を退けることに成功。

 一方で、玉藻はぬ~べ~が持つ霊力の強さに興味を抱き、再登場を果たした第18話ではなんと巨大怪魚を相手にぬ~べ~と共闘。「これは助太刀ではない! あなたが負けては困るので力を貸すだけのことだ!」と、まるでツンデレのようなセリフまで放っていました。

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 敵から味方へ変化していく玉藻は少年マンガの好敵手ポジションであり、人気の高さも思わず納得。もちろん玉藻以外にも注目すべきキャラは多く、ぬ~べ~に淡い恋心を抱く雪女・ゆきめの存在も忘れてはいけませんよ。

 1990年代を代表するアニメのひとつ『地獄先生ぬ~べ~』。魅力あふれるキャラたちが織りなす物語を、じっくり堪能してみては?(トラウマになりそうなエピソードもあるので、真夜中の視聴にはご注意を……)

※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。

『地獄先生ぬ~べ~』(アマゾンプライムビデオ)