ふたりの兄を殺された男の復讐劇
1987年(昭和62年)7月7日は、ファミリーコンピュータ用『月風魔伝』が発売された日。今年で35周年の節目を迎えました。
西暦14672年(魔暦元年)を舞台に主人公の月風魔が魔王“龍骨鬼”を倒すために地獄“狂鬼島”で戦いをくり広げる『月風魔伝』。2021年5月14日に34年ぶりの新作である『GetsuFumaDen: Undying Moon(ゲツフウマデン アンダイング ムーン)』のアーリーアクセス版が配信され、長年のファンを歓喜させました。今年(2022年)の2月10日にはNintendo Switch版が発売され、PC(Steam)版も2月17日に正式サービスがスタート。
『月風魔伝』のストーリーは、地獄の底から魔王“龍骨鬼”が蘇るところから始まります。地上の統治者である“月氏三兄弟”は家宝の波動剣で龍骨鬼に戦いを挑みますが、力及ばずに敗れ去り、その波動剣も奪われてしまうのです。
かろうじて生き残った末弟の月風魔はふたりの兄の無念を晴らそうと、龍骨鬼を倒すために魔界と化した世界を旅して戦いをくり広げていくことに。
時代劇風の世界観から過去のストーリーかと思っている人も多いかもしれませんが、西暦14672年という年からもわかる通り、いまよりも遥か遠い未来の話。リアルにこの年を迎えたときには、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のときのように、ぜひその時代を生きている人たちで『月風魔伝』のお祝いしてほしいですね。
ゲームはフィールドとアクションのふたつのパートがあるのが大きな特徴。フィールドはヒントがもらえる祠やアイテムが買える店があり、マップに配置された鳥居や徘徊する敵に触れることでアクションに切り替わります。
アクションは剣で敵を倒すとゲージが上昇。攻撃力が上がるので最初は苦戦していた敵にもラクに勝てるようになっていきます。また、3つの島を支配するボスを倒し、波動剣を揃えると武器として使えるようになるのですが、この剣で使用できる“大念動波”が超強力! その威力に感動しました。
全体的にシリアスな作品ですが、画面から落下したときにくるくると回りながら落ちていったり、画面いっぱいに“死”の文字が出てきたりとシュールな部分も。本作ならではのいい味を出していました。
また、『月風魔伝』と言えば音楽は外せません! コナミのゲームはどれも音楽がいいのですが、本作は『魂斗羅』や『グラディウスII』で知られる前沢秀憲さんが担当。和風で格好いい曲が多いです。各種音楽配信サイトでも配信されているので、ぜひ聴いてみてほしいです。当時、前沢秀憲さんはマイケル前沢という名義を使っており、本作のエンディングでは“魔遺慶流(まいける)”という名前でクレジットされています。か、格好いい……!
そんな『月風魔伝』は、今年2月10日に発売されたNintendo Switch『GetsuFumaDen: Undying Moon デジタルデラックスエディション』に同梱されています。『GetsuFumaDen: Undying Moon(ゲツフウマデン アンダイング ムーン)』とぜひいっしょに遊んでみてください!
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