睡眠をエンターテインメント化するスマートフォン向けアプリ『Pokémon Sleep』(以下、『ポケモンスリープ』)が、本日2023年7月20日より配信開始された。

 先日7月11日~12日にかけてメディア向け先行体験会が行われたのだが、じつは参加者はテスト用のアプリを自分のスマートフォンにインストールしており、体験会終了後も継続してプレイすることができた。

 そこで本記事では、筆者が『ポケモンスリープ』を10日間使い続けて分かったことをお伝えする。これからのプレイの参考になれば幸いだ。

 なお本作の基本的な遊びかたについては、こちらの解説記事先行体験会の記事で紹介しているので確認してほしい。

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ねむりの約束は1週間おなじ時間で守り続けよう

 あらかじめ眠る時間を設定しておき、その前後30分のあいだに眠ると、ゲーム内アイテムがごほうびとしてもらえる。

『ポケモンスリープ』を10日間プレイして分かったこと4選。Pokémon GO Plus +の使用感などをお届け
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 画像のように約束を守れた日数に応じてごほうびがもらえるのだが、約束の時間を変更すると、それ以前に約束を守れた日数がリセットされてしまう。

 要するに、寝る直前に眠りの約束を設定するようなズルは認められないのだ。ちなみに筆者は検証しただけでズルをしようとしたわけではないゾ。

睡眠データは計測開始時の日付で記録される

 7月20日の夜に寝て7月21日の朝に起きた場合は、7月20日の睡眠データとして記録される。

 たとえば7月20日に3時間の昼寝をしていた場合、7月20日の夜から7月21日の朝にかけて8時間睡眠をしたとしても、加算されるのは5時間半ぶんのみ(1日の睡眠スコア上限が100点=8時間半睡眠のため)。

 だから損だとはさすがに言わない……が、反対に20日夜から21日朝にかけて5時間半睡眠した後に3時間の昼寝をした場合、20日の総睡眠時間は5時間半のままであることには注意したい。

絶対に仲間にしたいポケモンにはマスターサブレ!

 睡眠リサーチで集まってきたポケモンにポケサブレをあげるとフレンドポイントが上昇し、一定値に達すると仲間になってくれる。

 具体的には、毎日1個もらえるボーナスサブレで+3、ポケサブレで+1、スーパーサブレで+3、マスターサブレで+5上昇し、5ポイントに達すると仲間になる。

 ボーナスサブレ以外のポケサブレはミッションの報酬などでもらえるほか、ショップで購入することもできる。

 ここで重要なのが、ポケサブレをあげるとランダムでポケモンが満腹状態になってしまうということ。満腹になるともうポケサブレを食べてくれないので、フレンドポイントが足りない場合は仲間にできない。

 そのポケモンがつぎに来てくれるのがいつになるかはわからないので、どうしても欲しいポケモンがいた場合はマスターサブレ1個で仲間にするのがよさそうだ。

『ポケモンスリープ』を10日間プレイして分かったこと4選。Pokémon GO Plus +の使用感などをお届け
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 ちなみに、ポケサブレをあげる際に“チャンス”と表示されている場合はポケサブレの効果が高まる。筆者は2回チャンスに遭遇して2回ともフレンドポイントが3倍増えた。チャンスのポケモンにマスターサブレをあげるのはもったいないかも?

『ポケモンスリープ』を10日間プレイして分かったこと4選。Pokémon GO Plus +の使用感などをお届け
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Pokémon GO Plus +の使用感

 7月14日に発売された新デバイスPokémon GO Plus +も実際に使ってみたので、その使用感をお伝えしたい。

 ピカチュウのかわいいボイスが聴けるのはもちろんだが、『ポケモンスリープ』をプレイするうえでメリットになるのはナイトキャップを被った特別なピカチュウがおてつだいをしてくれること。

『ポケモンスリープ』を10日間プレイして分かったこと4選。Pokémon GO Plus +の使用感などをお届け
特別なピカチュウは画面左端のキャンプセットの前にいる。

 本作ではカビゴンを育てるためのきのみや食材を集めてくれるおてつだいポケモンをチームに5匹まで入れられるのだが、この特別なピカチュウは6匹目としておてつだいをしてくれる。

『ポケモンスリープ』を10日間プレイして分かったこと4選。Pokémon GO Plus +の使用感などをお届け
特別なピカチュウはいっしょに眠った時間に応じてなつき度が上昇。新たなボイスや歌の追加されるほか、集めるきのみの数が増える。

 とはいえそれがゲームプレイに多大な影響を与えるかというと、おそらくそんなことはない。ちょっと有利になるのと、特別感があるくらい。

 やはりPokémon GO Plus +の名前にも入っている通り、『ポケモンGO』での利用がメインになると感じた。既存のPokémon GO Plusやモンスターボール Plusにはなかった、野生のポケモンに自動でモンスターボールを投げる機能がとにかく便利。

 ポケストップも自動で回してくれるので、とりあえず移動時に『ポケモンGO』のいつでも冒険モードをオンにしつつ、Pokémon GO Plus +と連携させておけばポケモンも道具も集められる。

 なおPokémon GO Plus +を使ってポケストップを回した数に応じて、『ポケモンスリープ』でもきのみを獲得できるが、これもちょっとお得な程度に留めてあるという印象。Pokémon GO Plus +が必須になるような設計はされていなくて、とても良心的に感じる。

『ポケモンスリープ』を10日間プレイして分かったこと4選。Pokémon GO Plus +の使用感などをお届け
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『ポケモンGO』側でもちょっとお得な報酬がもらえる。

 個人的には、『ポケモンGO』を遊ぶ人にはおすすめだが、そうでない人は『ポケモンスリープ』のためだけに手に入れる必要はないと思う。ただ、寝る直前にスマホの画面を見たくないなどの理由でスマホを枕元に置きたくない(置けない)人にとってはありがたい存在だろう。

毎日の継続が大事! ゆっくり気長にプレイしよう

 10日間プレイしてわかったことを4つ紹介したが、正直なところまだまだ分からないことは多い。本作は睡眠計測アプリとしての側面もあるため、スマホゲームとして見ると進行はかなりゆっくりだと言える。

 本作で重要なのは、毎日規則正しいリズムで十分な時間眠ること。日中のプレイで効率を求める必要はほとんどなさそうだ。

 まずは今日、ピカチュウと約束した時間にちゃんと寝るようにしよう。ちなみにすっかり睡眠リズムの崩れた筆者はAM2時で約束したことをここに宣言することで、読者の皆さんとも眠りの約束をしておこうと思います。おやすみなさい。

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