『カウボーイビバップ』や『サムライチャンプルー』などのアニメ作品を手掛け、世界的に高い評価を誇る渡辺信一郎監督。その新作『ラザロ』の製作が海外のアニメチャンネルAdult Swimにより発表された。
『ラザロ』はAdult SwimのToonami枠のオリジナル作品となり、アニメーションを手掛けるのはMAPPA。Sola Entertainmentがプロデュースを行う。またアクションシーンの構築では映画『ジョン・ウィック』シリーズなどで知られるチャド・スタエルスキ監督が参加するとのこと。
そして渡辺監督の作品といえばジャズやヒップホップなどを取り込んだ音楽面も評価が高いが、今作ではジャズミュージシャンのカマシ・ワシントン、宇多田ヒカルのアルバム『BADモード』の共同プロデューサーでもあるFloating Points、そしてNinja Tuneなどのレーベルで長年活躍するBonoboと、ジャズとダンスミュージックをクロスオーバーに融合させた世界的ミュージシャン3名が参加する。
物語の舞台となるのは2052年、ノーベル賞受賞の神経科学者“スキナー博士”によりすべてを治療する奇跡の薬“Hapuna”が発明され普及した世界。しかしHapunaの発表から3年後に姿を現したスキナー博士は、その有効期限が実は短く摂取者は約3年後に死亡することを公表する。迫りくる世界的危機の中で、スキナー博士を発見してワクチンを生み出すために5人のエージェントによる部隊“ラザロ”が結集される……というのがあらすじだ。
渡辺監督はプレスリリースの中で、今作がキャリアの集大成となるであろうことを感じているとコメントしている。なお作品の詳細はアメリカのサンディエゴで現地7月22日に行われるAdult Swim Festivalで公開予定となっている。