『ポケモン 赤緑』から『ポケモン S・V』まで網羅する自分だけのポケモン図鑑
いまから7年前の2016年(平成28年)7月22日は、スマートフォンアプリ『ポケモンGO』が日本でリリースされた日。
『ポケモンGO』は、『Ingress』や『ピクミン ブルーム』の開発を行ったNiantic(ナイアンティック)と株式会社ポケモンが共同開発するスマートフォンアプリ。現実世界とリンクしたアプリの地図上にポケモンたちが出現するという驚きの技術は、子どものころに夢見ていた「もし自分の街にポケモンがいたら?」が実現されたかのようで衝撃だった。
リリース当時、自分のスマホがアプリ対応していなかったのを機に、5年近く使用していたスマホを翌日機種変しに走ったのをいまでも覚えている。プレイ初日に選んだゼニガメことカメックスもいまだにボックスの重鎮として大切に残してるほどだ。
リリース当初はカントー地方のポケモンたち、つまり『ポケットモンスター 赤・緑』に登場したポケモンたちが中心だったが、この7年の歳月を経てジョウト地方、ホウエン地方、シンオウ地方……と各シリーズに登場するポケモンたちも順調に実装された。
『ポケットモンスター』シリーズ最新作『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(以下、『ポケモン S・V』)からはコレクレーとサーフゴーのみ実装されているが、『ポケモン S・V』の発売に先んじて『ポケモンGO』内にサプライズ登場した経緯もあり、謎のポケモンとして話題になった。以前にも月イチで行われるコミュニティ・デイ終了後に見慣れない幻のポケモン・メルタンが出現し、トレーナーたちを驚かせたが、事前に告知されたイベント内容にはないサプライズで我々を湧かせてくれるのも『ポケモンGO』の魅力である。
ハロウィンの時期になるとゴーストタイプやあくタイプのポケモンが実装されたり、クリスマスの時期にはデリバードやクマシュンなどのこおりタイプが実装されたりと、季節や行事に沿ってポケモンたちが徐々に登場するようになるのが『ポケモンGO』の楽しみのひとつ。
また、色違いのポケモンやメガシンカといった『ポケットモンスター』シリーズならではの要素も取り入れられており、最近ではゲンシカイキしたカイオーガとグラードンが登場したばかりだ。
本作には最大20人のトレーナーで行うレイドバトルというコンテンツがあり、メガシンカしたポケモンはそのレイドボスとしてとくに人気。そして、ゲンシカイキしたこの2体は本作最大の難易度を誇っている。
基本的には地図上に出現する野生のポケモンを捕獲していくが、イベント時期にはスペシャルリサーチと呼ばれるタスクが追加される。これは、“ポケストップを10個回す”や“ポケモンを10匹捕まえる”といったタスクをこなすことで、特別なポケモンのほか幻のポケモンであるミュウやセレビィ、色違いのポケモンなどにも遭遇できるというもの。確実に色違いのポケモンと出会える貴重な手段ではあるが、日々のプレイが実を結ぶという意味では『ポケモンGO』らしい要素だなと感じている。
このスペシャルリサーチは特別な道具も入手可能。直近ではポケモンを確実に捕獲できることで有名なマスターボールが実装されたばかりだ。モンスターボールをスワイプして投げることでポケモンを捕まえる『ポケモンGO』だが、マスターボールはこの投げる動作すら必要とせずに使用した瞬間に捕まえられるという最強の道具である。
もちろん現状ひとつしか所持できない貴重な道具で使い所に悩むが、いずれマスターボールにふさわしい貴重なポケモンが現れたら使いたい。決してレベル5のコイキングやレベル2のポッポではなく。
また、海外での『ポケモンGO』配信日が2016年7月6日であり、この日を記念日として毎年記念イラストが公開されている。ここに描かれているポケモンや要素が、今後追加されるものとして注目を集めている。すでに公開されている7周年記念イラストでは、Pokémon GO Fest 2023で出会えるメガレックウザやヒスイ地方のヌメルゴン、パルデア地方で最初に選ぶ3匹のポケモンorパルデア地方で登場するニャオハ、ホゲータ、クワッスが描かれており、ますますシリーズの要素が『ポケモンGO』の世界に取り入れられていくことが想像できる。
そんな世界規模で楽しまれている位置情報ゲーム『ポケモンGO』は、スマホを通した手軽さと自身の周辺を冒険の舞台にした身近さで、いまなお多くのトレーナーに楽しまれているタイトルだ。7周年記念イラストにあるように『ポケモン S・V』の要素も本格的に実装されていくだろう。ある意味、すべてのポケモンをコレクションできるポケモンシリーズとして今後の成長が楽しみだ。