ドでかい昆虫やエイリアンを打ち倒していくアクションシューティングゲーム『地球防衛軍』(以下、『EDF』)が、すべてボクセルで描かれたスピンオフ第2作『四角い地球に再びシカク現る!? デジボク地球防衛軍2 EARTH DEFENSE FORCE: WORLD BROTHERS』(以下、『デジボク地球防衛軍2』)。対応機種はNintendo Switch、プレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)予定だ。

 SIMPLE2000シリーズを源流に持つ歴史の長いタイトルで、「撃って、倒して、爽快」というシンプルさは現行作品にも引き継がれつつ、さまざまな敵や特殊兵科が追加された『地球防衛軍』シリーズ。

 そんな歴代の地球防衛軍メンバーが敵も味方もが総集結した『デジボク2』では、再びバラバラになってしまった地球をもとに戻すべく、世界中のご当地色をもつブラザー&シスターたちと手を取り脅威に立ち向かっていくのだ。基本的な世界設定などについて知りたい人は、以下の記事を参照してほしい。

 今回は2023年9月21日~24日まで開催される“東京ゲームショウ2023”にて体験できる試遊版にて判明した、本作の魅力をお届けする。

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アビリティが増えてより“原作”っぽく。『地球防衛軍6』の“英雄”たちや『地球防衛軍2』の陸戦兵&ペイルウイングも登場

 さて、いろいろ語る前に、まずは今回『デジボク2』を実際に触ってみた感想を大声で叫ばせていただきたい。

 「これだよ、これ!」

 前述した通り、EDFプレイ歴十数年に及ぶ筆者は興奮していた。

 歴代シリーズの代名詞的な装備をもった兵士たち。お国柄を反映したブラザー&シスター。そして、そんな個性豊かなメンバー4人でパーティーを組み、切り替えながら戦うというデジボク独自のシューティングアクション。

 『デジボク地球防衛軍2』では、これらのおもしろさが丸くならずに四角く磨きがかかっている……というのが最初に感じた真っすぐな感想だ。

『デジボク地球防衛軍2』TGS試遊体験版をリポート!1キャラごとのアビリティが増えてより“個性”が際立つ歴代キャラ大集合のEDF【TGS2023】

 まず、チュートリアルから進化を感じる。ナンバリング作品『EDF5』や『EDF6』にて登場した“基地ステージ”から物語は進行していく。

 前作では地下ステージが歴代タイトルに比べて少なめな印象だったが、しょっぱなから新地下ステージを堪能できるのは、懐かしみもありつつボクセルでの新鮮さがとても楽しい。

 物語は、新たなる脅威“ガイアーク”に対応すべくEDF隊員たちが緊急出動するところから始まる。緊張感が走る場面でひとりポツンと佇む、なんだか見知ったスカーフのレンジャーが。

 そう、本作から新たに追加された『地球防衛軍6』のレンジャー、ミナトススム君である。

『デジボク地球防衛軍2』TGS試遊体験版をリポート!1キャラごとのアビリティが増えてより“個性”が際立つ歴代キャラ大集合のEDF【TGS2023】
『デジボク地球防衛軍2』TGS試遊体験版をリポート!1キャラごとのアビリティが増えてより“個性”が際立つ歴代キャラ大集合のEDF【TGS2023】
『デジボク地球防衛軍2』TGS試遊体験版をリポート!1キャラごとのアビリティが増えてより“個性”が際立つ歴代キャラ大集合のEDF【TGS2023】
なんだか頼りない新人感のある青年だが、“原作”では歴代屈指の過酷な戦場を潜り抜けた英雄その人。

 そんな彼もガイアークを倒すべくまずは基地の外に向かうのだが、画面をみて気づいた人もいるかもしれない。キャラクターが使えるアビリティがひとつ増えているのだ!

 前作では、レンジャーの代名詞である"緊急回避”のみがアクションとして使用できたが、本作では緊急回避に加えて、回復用装備・“エリアルリバーサー”が使えるように。

『デジボク地球防衛軍2』TGS試遊体験版をリポート!1キャラごとのアビリティが増えてより“個性”が際立つ歴代キャラ大集合のEDF【TGS2023】
一定範囲に回復エリアを作るエリアルリバーサー。

 原作ファンとしては純粋にうれしいポイントだし、単純にできることが増えて、アクション・戦略性も大幅なパワーアップがされていると感じた。

 『デジボク地球防衛軍2』は、4人のキャラクターを同時に操作しなければいけない都合上、どのキャラクターが何をできるのかを把握することが大切となる。

 選択肢が増えたこの環境でうまく連携を組めたときは、自分にブラザー……じゃなくてブラボー! と褒めたたえたいくらいの爽快感を得られるだろう。

『デジボク地球防衛軍2』TGS試遊体験版をリポート!1キャラごとのアビリティが増えてより“個性”が際立つ歴代キャラ大集合のEDF【TGS2023】

 さて、新要素に感動を覚えつつ基地を進んでいくと、倒れている仲間を発見。そう、前作からおなじみの要素“仲間集め”要素である。

 歴代『EDF』では武器アイテムを集めることで装備が充実していったが、『デジボク地球防衛軍』ではキャラクターごとに使用できる武器が決まっている。

 そのため、新たな仲間のゲットすることで必然的に新しい武器が解放される仕様になっているのだ。

 ここで倒れていたのは『SIMPLE2000シリーズ Vol.81 THE 地球防衛軍2』に搭乗したペイルウイング。飛行からの強襲を得意とするキャラクターで、本作では飛行に加えて、レイピアでの薙ぎ払いと回転蹴りが行えるようになった。

『デジボク地球防衛軍2』TGS試遊体験版をリポート!1キャラごとのアビリティが増えてより“個性”が際立つ歴代キャラ大集合のEDF【TGS2023】
レイピアで殴りかかる様子はなかなか派手。
『デジボク地球防衛軍2』TGS試遊体験版をリポート!1キャラごとのアビリティが増えてより“個性”が際立つ歴代キャラ大集合のEDF【TGS2023】

 アリ型巨大生物・ギサンダーを駆逐しながら、『地球防衛軍6』のウイングダイバー、エアレイダー、フェンサーと合流。心強い仲間が増えたが、数に押されて倒されそうになった瞬間、スペシャルアビリティの表示が。

 スペシャルアビリティとは、キャラクターそれぞれが持つ“原作”の強力な装備を再現した力。敵を倒したり、アイテムを入手することでゲージが溜まり、100%になることでアビリティを放つことができる。

 これが戦局を一気に覆す抜群の破壊力。

 ミナトススム君のスペシャルアビリティは、ビーム兵器・ブレイザーを拡散放射する“デストラクションブレイザー”。『EDF6』をプレイした人なら「あったね~それ!」と思わずテンションが上がってしまうはず。

『デジボク地球防衛軍2』TGS試遊体験版をリポート!1キャラごとのアビリティが増えてより“個性”が際立つ歴代キャラ大集合のEDF【TGS2023】
『デジボク地球防衛軍2』TGS試遊体験版をリポート!1キャラごとのアビリティが増えてより“個性”が際立つ歴代キャラ大集合のEDF【TGS2023】

 チュートリアルの最後には、PVなどに登場して一躍話題を呼んだ"謎の巨人兵”の姿が。見た目は『SIMPLE2000シリーズ Vol.81 THE 地球防衛軍2』の陸戦兵に瓜二つだが、特徴的なのはその大きさ。

 プレイヤーの10倍はあろうかという巨体がローリングしたりマシンガンを撃ったりする様はなかなか衝撃的だ。曰く「頭がひとつ、目がふたつ、手足はふたつずつ…人間そっくりじゃないの~!」とのことで、筆者もあまりに人間そっくりなので、撃ちたくなくなってしまう。

『デジボク地球防衛軍2』TGS試遊体験版をリポート!1キャラごとのアビリティが増えてより“個性”が際立つ歴代キャラ大集合のEDF【TGS2023】

 と、巨人のお披露目があったところでチュートリアルが終了。

 その後、『EDF6』メンバーも使ってみたのだが、フェンサーがダッシュ、ブーストジャンプ、手持ちミサイル・アームハウンドと電刃刀の二刀流とかなりの原作再現度を誇っており、遊びながら思わず感動してしまった。

 ウイングダイバーも『EDF6』からの新兵装として追加された“ショートセイバー”を携えており、ファンなら思わずニヤリとしてしまう。

『デジボク地球防衛軍2』TGS試遊体験版をリポート!1キャラごとのアビリティが増えてより“個性”が際立つ歴代キャラ大集合のEDF【TGS2023】
『デジボク地球防衛軍2』TGS試遊体験版をリポート!1キャラごとのアビリティが増えてより“個性”が際立つ歴代キャラ大集合のEDF【TGS2023】

 めちゃめちゃパワーアップしたEDF陣営をみて「これなら地球奪還もたやすいだろう」と白い歯をのぞかせた筆者だったが甘かった。

 “やつら”が待っていたのである。

『デジボク地球防衛軍2』TGS試遊体験版をリポート!1キャラごとのアビリティが増えてより“個性”が際立つ歴代キャラ大集合のEDF【TGS2023】
こうしてそれぞれのスタイルで戦場に降り立つメンバー、あまりにもカッコいい。

見知った輸送艇の影。アーケルスやスキュラ、カエルことコロニストも続々登場

 キャラクターをとっかえひっかえ遊んでいると、カメラがズームとともに見知った船が飛来してきた。

『デジボク地球防衛軍2』TGS試遊体験版をリポート!1キャラごとのアビリティが増えてより“個性”が際立つ歴代キャラ大集合のEDF【TGS2023】

 『地球防衛軍5』や『地球防衛軍6』をやった人にはおなじみ、カエルことコロニストである。

 原作の方では武器を持っている腕を弾き飛ばして攻撃を封じる、という戦術が有効だったが、全年齢対象のデジボクシリーズでは部位破壊要素はなくなっている。

 しかし、本作では手を攻撃し続けると武器を取りこぼしたり、足を攻撃したら転んで尻もちをついたりなど、異なる演出で従来と近しい戦術を狙えるようになっている。

『デジボク地球防衛軍2』TGS試遊体験版をリポート!1キャラごとのアビリティが増えてより“個性”が際立つ歴代キャラ大集合のEDF【TGS2023】

 そのほかには魚人・スキュラや怪生物・アーケルスの姿も。スキュラは相変わらず毒ガスをばらまいてくるし、アーケルスはゴロゴロ転がってくるのである。

 なお、今回の試遊版で選べるうち最高難度のミッションではアーケルスが登場するステージに挑戦できる。「へっへっへ、俺ほどの腕前になればデカイ亀なんて余裕っちだぜ」と、果敢にも(無謀にも)HARDレベルでプレイした筆者は、大量ののレッドカラードローン乱入で上空からレーザーを撃たれまくりコテンパンにされたので、D3Pブースに行く人には僕の仇を取ってほしい(他力本願)。

『デジボク地球防衛軍2』TGS試遊体験版をリポート!1キャラごとのアビリティが増えてより“個性”が際立つ歴代キャラ大集合のEDF【TGS2023】
『デジボク地球防衛軍2』TGS試遊体験版をリポート!1キャラごとのアビリティが増えてより“個性”が際立つ歴代キャラ大集合のEDF【TGS2023】
『デジボク地球防衛軍2』TGS試遊体験版をリポート!1キャラごとのアビリティが増えてより“個性”が際立つ歴代キャラ大集合のEDF【TGS2023】

 今回の試遊では新たに参戦したシンガポールのマーライオンブラザーも体験ができた。

 タレットのように使えるミニ・マーライオンを設置したり、まさかの自分自身がマーライオンになったりと、なかなか愉快なキャラクターとなっているのでおすすめだ。

『デジボク地球防衛軍2』TGS試遊体験版をリポート!1キャラごとのアビリティが増えてより“個性”が際立つ歴代キャラ大集合のEDF【TGS2023】
下の方で放水してるのがミニ・マーライオンとマーライオンブラザー。
『デジボク地球防衛軍2』TGS試遊体験版をリポート!1キャラごとのアビリティが増えてより“個性”が際立つ歴代キャラ大集合のEDF【TGS2023】
実はとんでもないダメージが出ていたりする。

 そしてファミ通TUBEでは、試遊プレイの動画がアップされているので、こちらもぜひチェックしてほしい。

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