Epic Gamesが運営するサバイバルシューター『フォートナイト』内に新作ゲームが3本追加される。今回登場するのは『LEGO Fortnite』、『Rocket Racing』、『Fortnite Festival』だ。
アメリカ・ニューヨークにてメディア向けに開催されたハンズオンデモイベントでは、それぞれのタイトルを試遊できた。本記事では、2023年12月7日にリリースされた『LEGO Fortnite』のレビューをお届けする。ほかのタイトルについても後日記事をアップ予定だ。
なお、これらの3本は『フォートナイト』本編と同様に基本プレイ無料。それぞれ異なるゲーム性となっているので、どれかひとつでも気になる方は実際にプレイしてみてはいかがだろうか。
サバイバルクラフトゲーム入門にもぴったり
『LEGO Fortnite』はLEGOブロックで構成された世界を生き抜くサバイバルクラフトゲーム。プレイヤーが操作するキャラクターももちろんLEGO姿で、“ブライトボンバー”や“ピンクのクマちゃん”といった『フォートナイト』でおなじみのスキンがLEGOになって登場する。
広大なLEGOの世界で冒険したり、家を作ったり、農作物を育てたりと、遊びかたはプレイヤーの自由。言ってみれば、本作はLEGOでできた大きな遊び場だ。
そんな本作の世界を構成するLEGOブロックの種類はリリース時点でなんと10000種以上。ほとんどのブロックは実在するもので、ゲーム内で作ったものを現実のLEGOで再現したり、逆に現実の作品をゲーム内で作ったりすることもできるとのことだ。
肝心のサバイバルクラフトゲームとしてのおもしろさは申し分なく、探索や建築といったサバイバルクラフトゲームの基本となる要素もかなり丁寧に作られている印象を受けた。
探索できるフィールドはかなり広く、景色も表情豊か。緑豊かな草原から、暑さのきびしい砂漠、雪深い山……場所によって採集できるブロックや出現するモンスターも異なるので、ついいろいろな場所へ行きたくなってしまった。
本作で初めてサバイバルクラフトゲームに触れるという人はもちろん、経験豊富なサバイバルの達人でも十分に楽しめるはずだ。
ちなみに建築は、床や壁、屋根などのパーツごとにテンプレートを選んでいくイメージ。筆者は現実のLEGOのようにブロックをひとつひとつ組み上げていくものだと思って身構えていたのだが、サクサクと快適に家を建てることができた。
公開されたトレーラーではブロックを組み合わせてベルトコンベアやロケットを作っている様子も確認できたので、プレイヤーの腕次第では、巨大な建築物を作ったり、作業を自動化したりできるかもしれない。
人材管理シミュレーションのような楽しさも
筆者がとくにユニークだと感じたのが“村”の要素。“Village Square(ビレッジスクエア)”というアイテムをクラフトして設置すると村を作ることができるのだが、特定のアイテムを納品することで村のレベルが上がる。村のレベルが上がると村人が増え、さまざまな恩恵が受けられるように。
村人には会話の中で指示を出すことが可能で、アイテムを集めてもらったり、探索についてきてもらえたりする。アイテムをわたすこともでき、たとえば、武器をわたせば素材集め中のボディーガードを任せるなんてことも可能だ。
村人にさまざまな指示を出して作業を効率化していくゲームプレイは、ある種、人材管理シミュレーションのような感覚で楽しめた。
本作は最大8人でのプレイが可能。さらに、ホストが一度カギを渡してしまえば、ホストが不在でも招待不要でホストのワールドに入ってプレイできる。無料ということもあり、気軽にフレンドと遊べるようになっているので、興味がある人はバトルロイヤルとはひと味違ったサバイバルに挑戦してみてはいかがだろうか。