世界最高峰のバスケットボールリーグ、NBAを題材にしたスポーツゲームとして、20年以上に渡ってリリースされ続けている『NBA 2K』シリーズ。今年も2023年9月8日に最新作の『NBA 2K24』が発売され、世界中で多くのプレイヤーが好きなNBAチームでのゲームプレイ、経営シミュレーション、最強チームの作成、自身のアバター選手の育成&オンラインでの交流etc……と、バスケットボールにまつわる多種多様な遊びを、『NBA 2K24』の中で楽しんでいる最中だ。
本記事では『NBA 2K24』が過去作と比べてパワーアップしている部分や、現実のNBAが開幕したいまだからこそ楽しめる要素などを紹介していく。
『NBA 2K24』は、プレイステーション5、プレイステーション4、Xbox Series X|S、Xbox One、Nintendo Switch、PC向けに発売中。なお、クロスプレイ、ProPLAY、ザ・シティ、マイNBA、The Wはプレイステーション5版とXbox Series X|S版でのみ利用可能。記事内の画像はXbox Series X|S版を使用している。
※本記事は2Kの提供でお届けしています。
新たなレベルに到達したリアリティの追求とNBAの再現
『NBA 2K』シリーズを未プレイの人にとりあえず知ってもらいたい点をひとつ挙げるとすれば、本シリーズには、1本のゲームの中にさまざまなジャンルの“バスケットボールゲーム”が入っていることだろう。
まずゲーム内に収録されているチーム&数が多く、そのうえ所属している選手たちの見た目と動きの再現度が非常に高い。
収録チーム数は現代、歴史に残る名チーム、WNBA(女子のNBA)のチームを合計すると147チームとなり、現役選手に関しては外見、身長、ウィングスパン(両腕を広げた際の長さ)といったデータを3Dスキャンなどで忠実に再現。さらに試合中の動きはモーションキャプチャーを駆使してゲーム内に落とし込まれている。
また、スター選手のシグネチャームーブ(その選手が持つ特徴的な動き)は、年々収録されている量と質が向上。とくにプレイステーション5版とXbox Series X|S版には、実際のNBAの映像を直接ゲーム内で変換する“ProPLAY”という新技術も投入されており、実写と寸分違わぬといっても過言ではないレベルの動きに達している。
▲YouTubeのNBA 2K公式チャンネルで公開されている、現実と『NBA 2K24』内のケビン・デュラントのプレーを比較した映像。新技術ProPLAYの導入により、スター選手たちが見せる“らしい”動きは、ほぼほぼ再現されている。
そして近年の『NBA 2K』シリーズは、経営者としてNBAチームを運営していく“マイNBA”も大きくパワーアップを遂げている。ドラフトやトレードでの選手獲得、練習メニューの作成、はてはフランチャイズ(本拠地)の移転など、本格的な経営シミュレーションゲームを思わせるさまざまな項目を自分好みに調整してチームを長期間にわたって運営できるうえ、本作ではチーム運営をスタートさせる“時代”も選ぶことが可能になっている。
『NBA 2K24』では前作から登場した時代設定である、マジックvsバードの時代(1980年代)、ジョーダンの時代(1990年代)、レブロンの時代(2010年代)、現代に加えて、コービーの時代(2002年からスタート)が新たに登場。それぞれの時代に即したルールでリアルな経営&シーズンを通した戦いをこなしながら、NBAの歴史のifも体験できる作りになっている。
ライトなバスケットボールファンが楽しめるゲームモードも充実
試合パートや選手の動き、チームの運営などを極限までリアルに作り込んでNBAの魅力を再現している一方で、ゲームならではのスケールの大きな遊びも用意されている。その最たるものが、プレイヤーの分身を作ってNBAの世界に飛び込む“マイキャリア”モードだ。
今年の“マイキャリア”では、プレイヤーは祖父と父がバスケットボール選手で将来を嘱望されている新人選手として任意のNBAチームに入団。試合やトレーニングにストリートバスケ、そのほかさまざまなサブクエストが行えるオープンワールド、“ザ・シティ”を行き来して、GOAT(Greatest Of All Time=歴代最高クラス)なプレイヤーへと成長していくストーリーを体験できる。
また、WNBAを舞台にした“マイキャリア”モードの“The W”も、『NBA 2K24』の大きな魅力と言えるだろう。
こちらは“ザ・シティ”と連動したサイドミッションはないものの、オリジナルの女子選手を作成し、試合や練習を重ねてパラメーターをアップさせたり、スマートフォンを使ってのチームメイトやメディア、ファンとの交流(会話イベント)で、WNBAの選手としてのキャリアを築いていける。
本作専用かつ、ライトなNBAファンでも十二分に楽しめるゲームモードと言えば、“マンバモーメント”モードも見逃せない存在だ。
“マンバモーメント”モードはその名が示す通り、1996年から2016年までNBA選手として活躍、不世出の記録を数多く打ち立てたレジェンド、“ブラックマンバ”ことコービー・ブライアントにスポットをあてたゲームモード。ここでは3ポイントシュートの新記録達成、マイケル・ジョーダンとの師弟対決、セルティックスとの激闘を制しての5度目のNBAファイナル制覇など、コービーが20年のキャリアの中でひときわ輝いた試合を、プレイヤー自身の手で再現していく。
“マンバモーメント”モードの試合には、“リバウンドを10回以上取れ”、“第1クォーターまでに19ポイント取れ”といった、コービーは実際に決めてはいるが『NBA 2K』シリーズ初心者にはムチャぶりに見えるチャレンジが用意されており、実際にプレイしてみると、一発勝負ですべてのチャレンジを成功させることは難しかった。
とはいえ、この“マンバモーメント”モード、ほとんどの試合において2000年代のレイカーズ黄金期の選手たちを操作するという仕様のため、試合に勝つこと自体の難易度自体はそれほど高くない。
とくにオプションで試合の難易度(CPUの強さ)を下げるとその傾向は顕著で、対峙した相手選手を崩し切れていない状態で3ポイントシュートやダンクといった派手なプレイを狙いにいっても、かなり高い確率で成功する。
『NBA 2K』シリーズの試合は選手の動きの自由度が高いうえでリアルなため、操作に慣れるまではCPU相手にも苦戦しがちだが、“マンバモーメント”モードであれば試合に勝ちつつ『NBA 2K』の試合のおもしろさを体験していけるはず。『NBA 2K』シリーズに興味はあるけど未プレイ、しかしコービー・ブライアントの名前ぐらいは知っている……といったような人にこそ、“マンバモーメント”モードは触ってみてほしいゲームモードだ。
また、少なからずNBAへの知識がある人やスポーツ系のトレーディングカードが好きな人には、カードパックを購入して選手やコーチ、アイテムを獲得、最強チームを作っていく“マイチーム”もオススメしたいゲームモードだ。
現実のNBAシーズンとの深いリンク。選手の活躍によってパラメーターが日々変動
最後に発売直後ではなく、いまだからこそ楽しめる要素についても紹介しておきたい。2023年10月25日(日本時間)に2023-24シーズンが開幕したNBA。以降2024年4月15日まではレギュラーシーズンが展開され、2024年4月20日からはプレイオフ、2024年6月6日からはファイナルが行われる予定だ。
そんな現実世界との歩みと合わせて『NBA 2K24』では、定期的なアップデートが行われている。11月上旬に実施されたシーズン2へのアップデートでは、今シーズンにデビューしたルーキーや若手選手、目覚ましい活躍を見せた選手にはアップ査定が行われ、逆に不調、ケガを負った選手は、はっきりと能力が低下している。
選手能力のアップデートは2024年に入っても定期的に行われていくので、現実のNBAで起こったトピックを追いながらゲームをプレイすると、発売直後と同じかそれ以上のテンションで本作を楽しめるはずだ。
おそらく来年秋あたりに発売されるであろう、『NBA 2K25』リリースまでの1年で遊び尽くせるかわからないぐらいのボリュームを持ったゲームモードがすでに収録されつつ、今後の定期的なアップデートでNBAとも密接にリンクしていく『NBA 2K24』。バスケットボールに興味がある人はもちろん、年末年始に腰を据えてじっくり遊びたいゲームを探しているゲーマーにも、オススメしたいタイトルだ。
『NBA 2K24』
- プラットフォーム:プレイステーション5、プレイステーション4、Xbox Series X|S、Xbox One、Nintendo Switch、PC
- 発売日:2023年9月8日発売
- 発売元:2K
- 開発元:Visual Concepts
- 価格:
コービー・ブライアント エディション(通常版) PS5版、Xbox Series X|S版は各8800円[税込]、PS4版、Xbox One版、PC版は各7700円[税込]、Nintendo Switchは6600円[税込]
ブラック・マンバ エディション 14800円[税込] - ジャンル:スポーツ
- 対象年齢:CERO 全年齢対象
- 備考:Xbox Series X|S版、Xbox One版、PC版はダウンロード専売