“戦争×復讐×ケモノ”をテーマにしたドラマティックシミュレーションRPG『戦場のフーガ』の公式コミカライズ。少年少女たちは、戦争で捕らわれた家族を取りもどすため、謎の巨大戦車“タラニス”に乗り込み復讐の旅を始める……。火曜日マンガ配信予定。マンガ掲載の翌火曜日には、『戦場のフーガ』開発者からの連絡ノート『インターミッション』を配信。
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漫画家
足立たかふみ 氏
6月21日生まれ、B型。児童漫画、少年漫画、SF・ファンタジー漫画を得意とする。コミックガオ!にてデビュー。
平成13年「分解屋ピット!」で小学館第48回新人コミック大賞少年部門佳作を受賞。
代表作:『D・Mファイター焔』『メタルファイト ベイブレード』『バレエヒーロー・ファンタジー ダンの冒険』
『アニマギア』など。
Twitterアカウント:@takafumi_adachi
開発者からの連絡ノート
『インターミッション』執筆
松山洋
株式会社サイバーコネクトツー代表取締役/ゲームクリエイター/代表作『戦場のフーガ』、『.hack』シリーズ、『NARUTO−ナルト−
ナルティメット』シリーズ、『ドラゴンボールZ KAKAROT』、『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』/漫画原作『チェイサーゲーム』
Twitterアカウント:@PIROSHI_CC2
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【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第44回
2024-04-09 11:00:00
【【<<「第43話」】】
【タラニスのポテンシャルはこんなものではない】
科学者としての意見提案をソックス自身が行っているのがいいですね。
また「ベレノス戦でのリミッター開放は私の制御によるものではない」と断言するハクスも冷静でいいですね。
こういう整理された会話によって物語が進行するのは実に心地よい。
これでじつに自然な流れでジンのいる工場に向かうことができるわけですね。
そしてこのやりとりがわずか1ページでできているということに足立先生の構成力の高さが伺えてなんかうれしくなっちゃいます。
【お医者さんになりたいと語るハンナの夢】
「悲しい病気をなくすことでみんなが笑顔になれる、だからお医者さんになりたい」と語るハンナ。
じつはこういった個人の夢や目標はゲームのメインシナリオでは直接的に言及することは少なくて、ゲームシステムとして表現される“絆イベント”でのみ語られていました。
ゲームソフトの中では12人もいる子どもたちの誰を選んでイベントを発生させるのか、ということはプレイヤーに委ねられますのであえてメインシナリオにはこういった個人の夢や秘めた想いは触れないように構成してきました。
しかし、マンガではこういった要素もうまく分解してメインシナリオとして再構成しています。
親密度を上げることで特定のキャラクターの組み合わせで発生する絆イベントはゲームソフトの中にふんだんに盛り込まれていますので、ぜひゲーム内でほかのイベントも確認してみてくださいね。
それぞれのキャラクターたちの意外な一面も垣間見えてきますよ。
【どこまでも追い詰めてこの手で必ず……お前を殺す!】
このマルトのセリフはゲームソフトとまったく同じです、が、これまた印象というか熱量はマンガならではの演出となっています。不安定に散らばっている写植もその効果を高めていますね。
ひとつ、ゲーム業界というか開発的なネタというか裏事情の話をしておくとですね、この“殺す”という表現はじつは非常に危険でデリケートなワードなのです。
ぶっちゃけた話、この言葉が存在するだけでそのゲームソフトのレーティング(推奨年齢)が上がってしまいます。
まず、A(全年齢)ではなくなります。そして通常だとB(12歳以上)も「殺す」というセリフが存在するだけで取得できなくなり、最低でもC(15歳以上)になってしまうことが多いです。
サイバーコネクトツーが開発を担当している『NARUTO-ナルト-』シリーズでも似たようなセリフが原作に登場しているのですが、販売するターゲット層の年齢基準からすべて「うちはイタチ、お前を殺す」から「うちはイタチ、お前を斃す」というセリフに変更しています(ゲームソフトを持っている人は該当シーンを確認してみよう!)。
『戦場のフーガ』というゲームソフトもなるだけ幅広い年齢層のお客様に遊んでほしかったので、極力レーティングは上げたくなかったのですが本作の持つ熱量としてこのセリフだけは変更したくなかったので『1』のシークレットムービーのころから頑なに変更せずに表現してきました。
そしてレーティング審査を受けてみたらなぜかB(12歳以上)だったんですよね、『戦場のフーガ』も『戦場のフーガ2』も。
まぁ、あくまで審査員の印象で決定されているようなのでこればかりはなにもコントロールできない部分ですが。あくまで結果論的によかったなぁ、というお話でした。
【編集部コメント】
「殺す」というセリフひとつでそこまで、レーティングに影響するのですね! 思った以上に、細かいところまで調べて判断されているのだなと感じました。
そんな「殺す」という言葉が最近頻繁に出るようになってC(15歳以上)でお送りしているマンガ『戦場のフーガ 鋼鉄のメロディ』。
次回、第45話は2024年4月16日(火)に掲載予定です。お楽しみに。