第1回:ストーリー&設定編 第2回:バトルシステム編

Xbox 360の発売と同時にRPG『エム』が発売!

2006年1月12日、Xbox 360初のRPGが発売される。その名も『エム〜エンチャント・アーム〜』。広大なファンタジー世界を冒険する本格RPGとして登場するのだ。内容は次世代だからといって奇をてらったものではなく、友情、絆をメインテーマとした正統派RPGとなる。また、その中身も総プレイ時間が20〜40時間程度という大ボリューム。発売日にゲットして、次世代の息吹を『エム』で感じよ! 今回はストーリーとキャラクター周りの設定を中心にお届けする。

本作のテーマは友情と絆。ストーリーだけでなく、戦闘にもそれらのテーマが盛り込まれたものになるとのことだ。

プロローグ〜それは100年前の出来事だった〜
"ゴーレムウォー"。
1000年まえに起こったその戦争は、互いの憎悪を極限まで引き出し、そして、その業火は在るものすべてを消炭と化すまで収まることはなかった。
ゴーレムという従順に命令に従う人形は、もはやその使命を与えた者がいなくなったあとでさえ、忠実に任務を遂行していった。
もはや何を目的としてこの戦争が行われているのかを知るものは居らず、誰も勝利しない、誰ひとりとして利益を得ない不毛な争いに、世界は疲弊していくのみだった。
恨みもなく、理想もなく、ただ淡々と破壊され尽くされようとしたとき、それらは唐突にすべての活動を停止した。
突然起こったその事態に人々の理解が及ぶことはなかったが、ゴーレムとその製作法を禁術とし、二度とこのような事態が起こらないよう、多重の封印をかけて各シティの奥へと隠した。
人々は、鉄、火薬、蒸気など機械の力に、"エンチャント"と呼ばれる力を応用し、世界をよみがえらせていった。
しかし、いまその古の力を復活させ、己の欲望のために使用せんとするものがいた。
人はまた同じ過ちをくり返そうとしているのか……。

緑あふれる平和な大地がゴーレムウォーにより荒廃していった。それから1000年、人々は最強のゴーレムであるデビルゴーレムを封印した土地の上で、再び繁栄の道を歩んでいった。

ヨコハマエンチャント総合付属大学で学ぶ、 アツマを中心に物語は進む

エンチャントにより発達した世界3大シティのひとつ、ヨコハマシティから物語は始まる。主人公のアツマは、ヨコハマエンチャント総合付属大学に通う学生。見かけはごくふつうで、少々元気の余るだけの少年だったが、彼はある特殊な右腕を持っていた。だが、その力は過去にただ1度だけ使われるに止まり、それ以後はエンチャントの厳しい訓練を学校で受ける平穏な毎日だった。トウヤとマコトという親友に恵まれ、学校生活を楽しむアツマだったが、悪夢は突然襲ってきた……。

エンチャントを無効化するという特殊な能力を持つアツマ。そのせいで言われなき中傷を受けることに……。

アツマ

右腕に"物質にかけられたエンチャントを無効化してしまう"という特異な能力を持つ。本来、エンチャントは"与える"ものであるにも関わらず、その逆の力を持つ彼はほかの学生から敬遠され、落ちこぼれ扱いを受けている。性格は単細胞な行動家で思い立ったら、あまり考えずに突き進んでしまうためトラブルが絶えない。

トウヤ

アツマと同じエンチャント総合付属大学に通う同級生。優れたエンチャント能力を持つエリート中のエリートだが、なぜか落ちこぼれのアツマと付き合っているため、周囲は不思議に思っている。クールで知的な性格と洗練された物腰から、学園内でファンが多い。物語の序盤でデビルゴーレムのクイーン・オブ・アイスに捕らえられる。

マコト

性別はオカマ(生物学上は♂)、筋金入りのオカマ中のオカマ、キング・オブ・オカマである。トウヤ同様、同じ学舎でエンチャントを学ぶ。ふたりとの関係は親友だが、トウヤのことを盲目的に愛しており、マコトの行動はすべてトウヤを指針としている。トウヤと仲のいいアツマに対しては基本的にけんか腰で接している。

世界三大シティとは?

本作の舞台は、人々がシティと呼ばれる都市に分散して生活する独立国家体制の世界。シティどうしは隔絶状態にあり、文化体系や生活スタイルも異なる。
世界には、三大シティと呼ばれる大都市があり、ヨコハマシティとロンドンシティ、キョウトシティが繁栄を究めている。物語はエンチャント(論理魔導科学)が発展し、ゴーレムと呼ばれる魔導人形が人々の生活を支える一大魔導都市ヨコハマシティから始まる。

ヨコハマシティとエンチャントとは?

ヨコハマシティは、エンチャントと呼ばれる論理魔導科学が発達している近代都市。エンチャントとは、マテリアルと呼ばれる物質とエネルギーに相当するエーテルを組み合わせることで、ゴーレムやアイテムなどを作り出す技術のこと。これにより軍事力や技術力を蓄え、シティを発展させてきた経緯を持つ。
そんな都市だけにエンチャントを駆使する技術者、"エンチャンター"は欠かせない存在。ヨコハマシティにはヨコハマエンチャント総合付属大学が設けられ、若者たちがその技術の修得に勤しんでいるのである

シティを一歩離れると、草木が生い茂る大自然が体験できる。向こう側に見える建物は、遺跡か何かだろうか? 主人公が通う小中高大一貫教育学校、ヨコハマエンチャント総合付属大学。学園はヨコハマシティの学園エリアの中心に位置し、そのエリアの象徴となっている

世界は平和なはずだった〜教室でのひとコマ〜

舞台はヨコハマエンチャント総合付属大学。のどかな大学内のひととき。講義中の教室で居眠りをするアツマと、それを見守りながら起こすべきかを小声で話すトウヤとマコト。講義で教鞭を振るうのは、見るからにひとクセもふたクセもありそうなコウ先生……。寝ぼけて返答するアツマだが、どうなる?

イベントシーンは映画さながらのカット割りで演出される。これは序盤の1シーンだ。会話は一方通行で終わるものだけでなく、選択肢が表示されるものも用意されている。

コウ

アツマたちが通う大学の教授。教師として優秀であるとともに、エンチャント技術の研究者としても一線級。とくに有機的な素材を利用したエンチャントでは第一人者と言われており、その才能はヨコハマシティ軍から研究の協力を依頼されるほど。本作プロデューサー竹内氏の過去のインタビューで、悪側の人間になることが言及されている。

初の異変はゴーレムファイトの最中に起こった

講義のあと、ヨコハマシティの広場にくり出すアツマたち。そう、今日は年に一度のヨコハマシティの生誕を祝うお祭りの日だったのだ。お祭りではゴーレムどうしを戦わせる闘技場があり、アツマもそれに参加。無敵の快進撃を続けていた。
そんなアツマの前に、颯爽と登場するのは、まだあどけなさが残る少女、ゴーレムハンターのユウキ。白熱した闘いの最中、シティを襲う不可解な地震。物語はここから急展開することになる。

観客席から飛び降りてくる謎の少女ユウキ。ゴーレムハンターだと名乗るが、はたしてこんな幼い子どもが戦えるのだろうか? ゴーレムファイトのスタートだ!

ユウキ

愛用の二挺拳銃を使ってゴーレムを狩り、賞金を稼いで生計を立てている。ハンターとしての自分に誇りを持っており、一度狙った獲物には異様なまでの執念を見せる。なぜこんな幼い少女がハンターにならなければならなかったのか? 友情と絆が本作のテーマだが、彼女にはもっと深く切ないテーマが秘められているのかもしれない。

1000年の眠りから目覚めた悪夢 〜デビルゴーレム クイーン・オブ・アイス〜

1000年まえのゴーレムウォーに出現した禁忌なる存在がデビルゴーレムである。人々はデビルゴーレムを恐れ、多重の封印をかけて各シティの奥へと隠した。
しかしその封印は破られることになる。大地震とともに暴走を始めるゴーレムたち。そして氷の女王、クイーン・オブ・アイスの復活……。しかもその原因はアツマの右腕の能力によって引き起こされてしまったのだ。目覚めたばかりのクイーン・オブ・アイスはヨコハマシティを急襲。すべてを氷で覆い尽くした……。

コウ

ヨコハマシティの地下にある封鎖区画に封印されていたデビルゴーレム。氷の属性に特化した戦闘型ゴーレムで、女性の形態を持ち高度な知能を持つ。ただし人間の人格に比べると明らかに必要なものに欠けているのも事実である。分子の動きを膨大なエーテルによって、遅延・固定・収縮化することによって、絶対零度さえ操ることができる。

圧倒的な力でヨコハマシティを凍り付かせるクイーン・オブ・アイス。お祭りで賑わっていたシティの人々は、恐怖する間もなくつぎつぎと動きを止めていく。戦慄の光景だ。

そして謎に満ちあふれたアツマたちの旅が始まる。

崩壊したヨコハマシティから物語はどう展開するのか? どうやら世界三大シティを巡る旅になりそうだ。最初に訪れるのは長い歴史を誇るロンドンシティ。なぜデビルゴーレムが復活したのか? ロンドンシティに封印されたデビルゴーレムの存在、アツマの右腕に宿る力はいったい何なのか? 多くの謎に包まれた冒険の旅が、ここに始まる。

まぶしく光る右腕は、何をもたらすのか。広大なフィールドにはどんな謎が隠されているのだろうか? その秘密はゲームプレイで明らかになる。

ヨコハマシティとは違い、中世ヨーロッパ的な世界観を持つというロンドンシティ。果たしてどんな物語が待ち受けるのか?

ロンドンシティで出会う冒険のパートナーたち

ロンドンシティではカリンとライガというふたりのキャラクターに出会うことになるが、ふたりともレジスタンス組織の一員という設定となっている。ゴーレムに支配されたロンドンの地を取り戻すためのレジスタント(抵抗)活動なのだろうか? ロンドンシティでは、第2のデビルゴーレム"炎帝"の出現など、波乱なストーリーが用意されている。

カリン

ロンドンシティ近郊の山中に拠点を置くレジスタンス組織の一員。ロンドン地方に伝わる、足技を主とする格闘術をマスターしており、その腕は師範代クラス。プライドが高く、理想主義的な考えかたを持つが、世間知らずなずれたところもあるため、つねにトラブルメーカーに。アツマとは、ことあるごとに口論になることも!

ライガ

カリンに付き従う巨漢の剣士。カリンの父親に昔、大きな恩を受けたことがあり、その恩を返すためにつねにカリンを見守っている。鍛え抜かれた体からくり出される剣技はレジスタンス内で右に出るものはなく、ロンドン王に仕える騎士たちですら、ライガにかなわないのではと言われている。性格的には落ち着きがあり寡黙だが、説教好き。

炎帝

ロンドンシティの王城の奥底に封印されているデビルゴーレム。炎の属性に特化した戦闘型ゴーレムで、分子の動きを莫大なエーテルによって加速することにより灼熱の炎を操ることができる。男性の形態を持つが、体全体が炎に包まれており、見た目は精霊に近い。

世界三大シティの最後は和風テイストなキョウトシティ

アツマたちが最後に訪れる世界三大シティがキョウトシティだ。純和風な雰囲気を持つ都市で、古くから"ショウグン"による封建制度で統治され、現在はトキムネが暴君の名をほしいままにしている。ここではショウグンに仕えるサムライのサヤカと同じくニンジャ軍団を率いるオボロと合流。果たしていかなる物語が用意されているのだろうか? 君の目で確かめてほしい。

オボロ

孤高のニンジャマスター。一族の長としてニンジャ軍団を率いている。本来仕える主君を亡くし、鞍替えをつぎつぎと行っており、現在はショウグンであるトキムネに仕えている。善悪の概念には執着せず、ひたすら一族のことを考えて行動している。巨大な手裏剣を操り、変幻自在な攻撃が特徴。暗殺技術に長けている。

サヤカ

キョウトシティのショウグンに仕えるサムライ。居合いの達人で、里に代々伝わる霊刀からくり出される斬撃は凄まじいまでの速さと鋭さを誇る。サムライ道を貫き、仁、義、礼を重んじ、主であるショウグンに絶対的な忠誠を誓っている。物腰はやわらかでていねい。少し抜けたところがあるが、キレると怖いという二面性を持っている。

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