『モンハン』は、いま――カードでも遊べる時代
集めて楽しい。遊ぶともっと楽しい!!
あの『モンスターハンター』がカードゲームに生まれ変わった! 小さなカードの中にギュッと凝縮された『モンハン』の世界観と、カードゲームならではの戦略性――『モンスターハンター ハンティングカード』の魅力を徹底紹介する!
寒の戻りで冷え込む3月某日の深夜。いつもの調子で居酒屋にくり出した大塚角満と江野本ぎずもは、席に着くなりカバンからA3大の紙を取り出した。……そうコレ、『ハンティングカード』のプレイシート(笑)。お互い、ようやくナットクのいくデッキが組めたことから、「飲みながら勝負だ! 今日こそ決着つけてやんぞ!」ってことで、わざわざ個室の居酒屋を予約して勝負することになったのでした。その模様を、角満&ぎずもの掛け合いで賑やかに再現しちゃおう。
ガンランスのイヤらしい能力を駆使!
ハンターカードはガンランスとランスで構成。優秀なオープン能力を持つ海王槍リヴァイアサン(狩場にある自分のランスを1枚選んでひとつ前に移動させる)はこっそり2枚忍ばせた。さらにこのカード、キャンプに出すと山札から好きなランスのハンターカードを引いてこれるという能力も持つ。切り札は、エンデ・デアヴェルト。パワー1300ってだけでも強力だが、狩場で発動するアクティヴ能力として“狩りの終了時まで、狩場にあるターゲットモンスターのパワー−500”が強い!
先手必勝! いきなりギルドモンスターを出せる
ぎずもデッキの最大の特徴は、最初のターンからいきなり、ギルドモンスターのドスファンゴ ※を出す条件を満たしているところ。うまく手札にドスファンゴ ※を引いてくることができれば、1ターン目から強力なリオレウス亜種(天鱗(赤)を持っている)を討伐することもできちゃうのだ。ただし、ドスファンゴ ※を早めに出すことが勝つための必須条件なので、ぎずもはこのカードを4枚もデッキに忍ばせている。スピード命! のデッキと言えよう。
冗談ではなく、本当に個室の居酒屋で対戦しました(苦笑)。ていうか、俺らが何かで遊ぶときって、いっつもこんな感じなんだけどね。途中、俺らが何で遊んでいるのか気になった店員さんが、「それはどういうゲームなんですか?」と話しかけてきた(マジなのよ)。
割り込んだ側に討伐されるとクエストクリアーとはならないので、クエストカードをオープンすることはできない。ただし、どちらが狩ろうとも討伐はされているので、ターゲットモンスターは素材となって狩りをしているハンターのものに。報酬ももらえるぞ。
“狩場にあるハンターを1枚選んで、1つ後ろに移動する”。要するに、トドメを刺すハンターを入れ替えることができるということ。非常に使い勝手がよく、複数枚デッキに組み込むハンターは多い。
“あなたの手札を1枚選んで、捨てる。捨てたならば、あなたの山札からターゲットモンスターかギルドモンスターを1枚まで選んで、相手に見せてから手札に加える。その後、シャッフルする”というもの。
ギルドモンスター登場!!
じつはぎずもが角笛を使うまえに、角満も同じカードを使っている。手札が悪く、狩れるモンスターがいなかったので、角満はターゲットモンスターを山札から引いた。それもアリ。
ドスファンゴ ※を出すには“ボーンシリーズ”を着けたハンターカードがキャンプに2枚出ている必要がある。
ぎずものキャンプには……!
ボーンのハンターカードが2枚!ギルドモンスター現る!
パワーは200と低いブレイドエッジ改だが、狩場に出されると“自分の準備ゾーンにある裏向きのカード1枚につき、このカードのパワー+100”というオート能力が発動する。これにより、ぎずもはリオレウス亜種の討伐に成功し、天鱗(赤)を手に入れたのだ。
ダイミョウザザミ ※のオート能力は“相手の準備ゾーンにある裏向きのカード1枚につき、このカードのパワー+200”。このとき、ぎずもの準備ゾーンには裏向きのカードが4枚あったので、ダイミョウザザミ ※のパワーは合計で2000になっていたのだ。
フルフルのオープン能力は……
“狩場にあるハンターの中で先頭のハンターが★3以上の場合、狩りの終了時まで、そのハンターのパワー−700”。先頭のハンターは★4の海王槍リヴァイアサンだったのでこの効果が適用された。
つ・ま・り!
こっから−700!
な、なんてこった……
要するに……
討伐失敗!!
“狩場にあるハンターの中で2番目のハンターが★3以上の場合、狩りの終了時まで、そのハンターのパワー−700”。勝負が終盤になると狩場にいるハンターはたいがい★3以上となっているのでゲリョスの能力は強烈だ。
このパワーが−700になった!!
ゲリョス、強ええ!!
“あなたのGPが1000以上の場合、狩りの終了時まで、狩場にあるターゲットモンスターのパワーー1000”。ゲームの『モンハン』と同様、シビレ罠の効力は絶大なのである。
このパワーが−1000になっちゃった!
3300もあるリオレイアのパワーが、シビレ罠ニャの力で2300に激減! ぐっと狩りやすくなった。
オトモアイルー、もっと強ええ!!
リオレイアのパワー 3300→2300(オトモの効果)
ドスファンゴ ※のパワー 1000→1000(変わらず)
ハンターのパワー 2500→1800(ゲリョスの効果)
⇒ 2300-2800で討伐成功!!
全国7ヵ所で行われた大規模な『ハンティングカード』のイベント“スプリングツアー 紅蓮の皇帝”。そのフィナーレを飾る東京大会の模様を視察したいと思い、2009年3月29日に東京は葛西にあるイトーヨーカドー葛西店に行ってきました!! カードゲームのイベントを直接見るのは初めてとなるので、(いったいどういう雰囲気の中で行われているんだろう……?)と若干ドキドキしながら来場したのだが、いやはやその熱気の凄まじいこと! 『モンスターハンター』のイベントやオフ会に勝るとも劣らない盛り上がりの中で対戦やティーチングが行われておりました。カプコンの関係者に話を聞くと、このイベント限定で販売されるカードスリーブ(パピメルの女性ハンター)を求めて、物販コーナーには開場直後から長蛇の列が発生したとか! その後、1時間も経たずにカードスリーブは完売……。行列に並んでいた人たちはその足で対戦コーナー、ティーチングコーナーに新たな行列を作り、俺と江野本ぎずもが会場に到着したころにはカードハンターたちの熱気で、会場の盛り上がりがピークに達していた、というわけだ。
じつは俺も密かに“マイデッキ”を持ち込んでいつでも対戦できる態勢は整えていたのだが、猛烈なスピードでパッパッパッパッ!! とカードの応酬をくり広げるベテランの動きを見て完全に尻込み。カプコンの方から「大塚さんと対戦できるコーナーを急遽作りましょうよ!」と提案されたんだけど、「ととととんでもないっ!!! どうかお構いなく!!」と言い捨てて逃亡したのでした(苦笑)。でもね、2時間ほどずっと対戦コーナーに張りついてベテランたちの勝負を眺めていたんだけど、いやあホントに勉強になったわ……。とくに、勝負の終盤にくり広げられるカードの応酬。勝負どころとみてパワーの高いモンスターを狩りに行くハンターに対して、準備ゾーンのカードをオープンしてこれを阻止しようとする相手のハンター。これに対抗してさらに、オトモアイルーやらオープン能力を駆使してどうにかクエストを成功させようとするハンター……。カードの能力を熟知したハンターどうしだと、かくも知的で奥深い戦いが展開できるのだなぁ……と、少年時代に『三国志』にハマって軍師に憧れた俺は、しきりに感心したのだった。
どうです、この盛況っぷり!! 対戦コーナー、ティーチングコーナーともに終日行列が途切れることはなかった。『ハンティングカード』のブームがやってきた!?
これはティーチングコーナー。30分ほど時間をかけてじっくりと、『ハンティングカード』の基本を教えてくれた。『モンハン』を遊んだことがあれば、これだけのレクチャーでも十分に『ハンティングカード』を遊ぶことができてしまうのだ。
対戦コーナーは“ガンスリンガー”(勝ち残り)形式で対戦。負けると行列に並び直さなければいけないというシビアなルールだったが、勝ち抜くほどに豪華な賞品がもらえたのだ。負けた足で物販コーナーに行ってカードを買い足し、デッキの再構築をするハンターの姿も。
イベントでは、『ハンティングカード』公式ブログでおなじみの開発チームの面々と対戦できるコーナーも。開発チームだけあり、みな相当な腕の持ち主だが、「挑戦者にガチンコで負けることもあります……」という。やり込んでいるハンターは、ビデオゲームでもカードゲームでもとてつもなく強いってわけだ。
我々が取材に行けたのは東京会場だけだったが、ほかの6会場の様子もぜひ知りたい! ってことで、カプコンのイベント担当者からリポートをいただいた。
「ほかの6会場も、東京に負けないくらい大盛況でした! ティーチングが大人気だったり、エキシビションバトルに大勢のギャラリーがついたりと、各会場ごとに盛り上がりかたは様々。小学生の小さいお客さんが熱心にティーチングを受けていたり、展示されているオトモアイルーと記念写真を撮ったりと、『ハンティングカード』をプレイしたことのない人も大勢ご来場いただき、楽しい時間をすごしていただけたようです。各会場のリポートは『ハンティングカード』公式サイトにも掲載しているのでそちらもぜひ見てみてください!」
各会場の様子は写真をチェック!
これさえあればすぐに遊べる構築済みデッキ(カード30枚)で構成されたハーフスターター。“白き幻獣 キリン”と“漆黒の迅竜 ナルガクルガ”の2種類がある。
商品名 | ハーフスターター 白き幻獣 キリン ハーフスターター 漆黒の迅竜 ナルガクルガ |
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発売日/価格 | 2009年4月23日(木)予定 756円[税込] |
セット内容 | ・構築済みハーフデッキ×1(カード30枚) ・プレイシート付き遊び方ガイド×1 |
※この商品はブースターパック『樹海の影』、『強者の絆』、『紅蓮の皇帝』に収録されているカードで構成されています(ホログラム加工が追加されたカード各1枚含む)。
※セット内容はどの商品も同じです。 |
まだ第3弾が発売されてから日も浅いが、なんと早くも第4弾ブースターパック“金色の怒り の発売が発表された! 発売予定日は2009年6月26日。詳細の発表が待たれる!
集めたカードをキレイにファイリングできるカードファイル、<空の王者 リオレウス>が発売に。写真にあるとおり雄々しいリオレウスと、神々しいリオレウス希少種が表紙を飾っている。
商品名 | カードファイル<空の王者 リオレウス> |
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発売日 | カードファイル<空の王者 リオレウス> |
価格 | 735円[税込] |
商品内容 | ・サイズ:210ミリ×165ミリ×20ミリ ・フラップ付4ポケット固定リフィル×20枚 |
※商品画像は全て仮のものです。
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