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THE WORLD of THREE KINGDOMS(ザ ワールド オブ スリーキングダムズ)
メーカー:セガ ジャンル:ハイブリッドゲーム 稼動開始日:2014年2月26日より順次稼動 プレイ料金:100円〜

Producers interview

特設サイト、最後の更新でご登場いただくのは『スリキン』の生みの親である新井健二プロデューサー。開発秘話や、いまから本作を遊ぶためのワンポイントアドバイス、『スリキン』の今後の予定などについてお話をうかがったぞ。

【プロデューサー新井健二氏】セガ、第一研究開発本部プロデュースセクション所属のプロデューサー。アーケードで人気のレースゲーム『頭文字D ARCADE STAGE』シリーズを手掛けた。好きな三国志の武将は、諸葛孔明。

じっくりと浸透していく『スリキン』の輪

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——稼動から約1ヵ月が経ちましたが、稼動からこれまでのユーザーさんの反応や手応えについてお聞かせください。

新井健二氏(以下、新井) 遊んでいただいているユーザーさんが、稼動開始からジワジワと増えている印象ですね。『スリキン』は、これまでのアーケードゲームにはないタイプの完全新作タイトルでしたので、まず始めに遊んでいただくことが、ユーザーさんにはハードルが高いみたいで(笑)。でも、一度遊び始めたユーザーさんに関しては、その後もずっと遊んでいただけているようですので安心しています。

——やはり同じ店舗でプレイする際に、軍資金を引き継げるシステムが大きいですよね。軍資金が残っているから、継続してプレイしたくなるし、継続してプレイするからだんだんとゲームの魅力にハマっていく……みたいな好循環ができている印象があります。

新井 そうですね。もちろん、私たちもそういった遊びかたの流れができるように、ゲームをデザインしています。『スリキン』は見た目が渋いので、「難しいゲームなのかな?」と思われてしまいがちなのですが、実際に触ってみると決してそんなことはないので、興味があるかたは構えずに1回触ってもらえればと思います。また、現在がっつりハマってくださっている方たちは、Twitterの公式アカウント(@3kin_official)にいろいろなご意見をくださったり、独自のコミュニティーができあがってきたりと、盛り上がりの輪が広がりつつありますね。

——なるほど。ちなみに、『スリキン』は開発の途中でメダルゲームからビデオゲームへと変更された作品ですよね。その経緯や狙い、実際に稼動してみての評判などをお聞かせください。

新井 本作の開発がスタートした3年ほど前と現在では、メダルゲーム市場が急激に変化していったという点が理由のひとつです。また、『スリキン』のゲーム性が、メダルゲームを遊んでくだっている方たち以上に、ビデオゲーム好きの方たちに親和性が高いと思い、現在のような形に落ち着きました。稼働後のユーザーさんの反応ですが、合戦で勝利すれば軍資金が増えるという要素は、これまでのビデオゲームにはない要素でしたので、その部分を新鮮に感じてくれている方たちが多かったですね。ただ、始めにメダルゲームとしてロケテストを行っていたので、本稼働後もメダルゲームだと思われていた方々が多かったのも事実です。この部分の周知徹底ができていなかったことは、反省点としてありますね。

多彩な遊びの要素が融合し、化学反応を起こす!

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——本作は、武将の育成要素、メダルゲーム的な軍資金を増やすよろこび、そして合戦時のRTS(リアル・タイム・ストラテジー)の奥深さなど、多くの魅力が詰まった作品ですが、新井さんがイチオシだと思われる要素はどこにあると思いますか?

新井 やっぱり合戦ですね。極論的に言ってしまえば、そのほかの要素はすべて合戦で勝つための前準備にあたります。準備を整え、合戦では縦横無尽に駆け回り、自分の一挙手一投足で戦況を変えていく……それがいちばんおもしろい醍醐味だと思いますね。それと、この前私がゲームセンターに行ったときに「どうやって勝つんですか?」とか「兵種は何使っていますか?」など、ユーザーさんどうしが盛んに情報交換する場に居合わせまして……。リアルタイムのコミュニケーションが行えることも、家庭用ゲームにはないアーケードゲームの魅力だなぁと感じました。

——ゲームがうまい人の話は参考になりますもんね(笑)。では、いまから『スリキン』を遊ぼうと思っているユーザーさんに、本作のワンポイントアドバイスをいただければと思います。

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新井 まずは、敵部隊との戦いで優位に立ちやすくなる“大発奮”という戦法が強力です。配下武将が献策してくれたら、迷わず使ってみてください。個人的には合戦場を移動する速度が上昇する“神速”を重複して使用するのがオススメです。武将の装備品の“帯”と、騎乗する馬に“神速”が付加されているものがあるので、それを入手したらぜひ使ってみてください。

——“神速”の重複にはどんなメリットがあるんですか?

新井 マップを素早く移動できるのが、シンプルですけど便利です。そして、敵部隊との戦闘後、逃げる敵部隊を追撃する際にも重宝します。弱っている敵部隊をつねに攻撃し続けて壊滅させられれば、自分の評価も上がりますからね。初心者の方でしたら、使いやすい騎兵を選び、合戦前にしっかりと自軍の兵士数を増やしておくことも覚えておいてほしいです。孫子も「多数をもって少数にあたる」と言ってますし(笑)。あとは合戦後などに入手できる装備品もしっかりと購入し、使える計略の数を増やしておくと、中合戦や大合戦でも戦えるようになると思いますね。もちろん、配下武将の忠誠を上げて戦法を獲得することも忘れずに(笑)。

——ありがとうございます。これで僕もつぎの合戦はバッチリです(笑)。ちょっと話が逸れてしまうのですが、『スリキン』は非常に三国志の世界観を大切に作りあげている印象を受けるのですが、やはり開発チームの中にも三国志好きなスタッフさんは多いのでしょうか?

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新井 多いですね〜! 『スリキン』の開発のいちばん始めのころは、ディレクターの前山(前山芳孝氏。『WORLD CLUB Champion Football』シリーズなどを手掛ける)とほぼふたりっきりでした。私も前山も三国志が好きなのですが、やはり自然に三国志好きのスタッフが集まって来ましたね。『スリキン』のアドバタイズムービーでも流れていますが、呂布が方天画戟ではなく弓を放っているのも、私たちの中の三国志の名シーンをイメージして作りあげました。また、たとえば呉の人間は、地理的に東南アジアと漢民族の血が入り混じっているのでは……など考え、顔の骨格や特徴などを決めていたりもします。そういった細かいこだわりは、武将の顔や装備などにたくさん反映されていますね。

——『スリキン』の今後の施策やバージョンアップについてもお聞かせください。

新井 3月19日から、期間限定で新規プレイ無料キャンペーンを予定しています。店舗にもよるのですが、一定量の軍資金がプレゼントされるお得なキャンペーンなので、これをきっかけにぜひ新規ユーザーさんに遊んでもらいたいです。明確な時期や詳細はまだ発表できないのですが、武将の数や合戦場の種類が増えるバージョンアップも予定していますので、楽しみに待っていてほしいですね。さらに、ゲームセンターならではのユーザーさんどうしのコミュニケーションを活性化できるような施策を、ゲームの内外で行っていければなと考えております。“仲間と共闘!”というイメージがあるので、将来的にはそれを明確に形にしていきたいですね。

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——楽しみです! それでは最後に『スリキン』好きのユーザーさんにひと言お願いいたします。

新井 本作を遊んでいただいて、本当にありがとうございます。皆さんのご意見や、ゲームセンターで遊んでいる姿を拝見して、とても元気づけられております。これからも、『スリキン』や三国志を愛している方々を裏切らないようなゲームを作っていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

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