”HUAWEI MateView GT シリーズ”の新モデルとなる“スタンダードエディション ”が登場。165Hzの高リフレッシュレート&高解像度の映像表現を実現した湾曲モニターを紹介。
“HUAWEI MateView GTシリーズの新モデル“27インチ スタンダードエディション ”。 165Hzの高リフレッシュレートや細部まで捉える映像表現といった、シリーズの魅力はそのままに、コンパクトなサイズ感となった湾曲モニターだ。
さらに、34インチ スタンダードエディションも新たに登場。サウンドエディションから、サウンドバーを非搭載にしたバージョンで、ヘッドホンやスピーカーをメインで使用する人向けの商品となっている。
ここでは、サウンドエディションからの変更点とともに、実際に27インチ スタンダードエディションに触れた使用感や特徴を紹介。湾曲モニターに挑戦してみたい人、ゲームをより良い環境で楽しみたい人はぜひチェックしてほしい。
今回体験した27インチ スタンダードエディションは、34インチから少しサイズ感を抑えた27インチのディスプレイを採用。サイズダウンしたものの、湾曲型のデザインはそのままのため、34インチモデル同様に没入感は高く感じられた。
その理由としては、湾曲型のモニターの特徴である、視界全体がディスプレイに覆われる造りになっているからだ。曲面のモニターは、人間の目の自然な湾曲にもっとも似ている1500R(湾曲率を表す指標)となっており、目になじみやくなっている。
また、34インチエディションは横幅がかなりワイドだったが、今回の27インチエディションでは、ディスプレイのアスペクト比が16:9となっているのもポイント。これは普段目にするテレビやゲームの一般的な比率となっており、湾曲デザインへの違和感はほとんどないだろう。
サウンドエディションには、スピーカーを内蔵したサウンドバースタンドが採用されていたが、本モニターではスピーカーは備え付けられていない。そのためサウンドバーを必要とせず、ヘッドセットや外付けのスピーカーを使用するゲーマー向けになっている。なお、上下高を最大110mm、 チルト角は前方に5°、後方に20°調節できる“シルバーフロストリング”は34インチモデルと同様のデザインが採用。
27インチになったことでデスクの幅も取らないのも本モデルの利点である。さらに、スタンドバーは簡単に取り外すことでき、壁掛けも可能だ。
とはいえ、ヘッドホンを必要とせず、ダイナミックな映像を楽しめる点は34インチ サウンドエディションのほうがやはり優れている。映像作品も含めて楽しみたい人はサウンドエディション”、ゲームをメインに楽しみたい人はスタンダードエディションがぴったりと言えよう。
本モニターでは、2560×1440の高解像度かつ165Hzの高リフレッシュレートを実現しているのだがこのリフレッシュレートは、一般的なゲーミングモニターとしても比較してもかなり高い(一般的なゲーミングモニターは144Hzのものが多い)。
そもそもリフレッシュレートはどういうものなのかと言うと、1秒間に何枚の画像を表示することが可能かを表す数値のことである。例えば165Hzの場合、1秒間に165枚の画像が表示されるというもので、この数値が高いほど、映像はよりなめらかに表示されるというわけだ。
逆にリフレッシュレートが低いと、画面上の動きが早いFPS(一人称視点のシューティングゲーム)やアクションゲームをプレイした際、モニター側の表示処理が追いつかずに、カクつきや映像遅延などが起こりやすくなってしまう。そのためFPSやアクションゲームをよくプレイする人にとっては、リフレッシュレートはモニター選びのひとつの基準となる。
今回は、本モニターを使用してアクションゲームSteam版『モンスターハンターライズ』の体験版をプレイさせてもらった。いざプレイしてみると、すぐに映像のなめらかさに驚かされることに。それと同時にキャラクターを動かすことに、どこか気持ちよさを感じた。以前、別のモニターでプレイした際は、素早いモンスターとの戦闘時に、キャラクターやモンスターの動きにカクツキを感じることもあったがそれもない。間違いなく、165Hzのリフレッシュレートがゲームプレイをより快適なものにしていると言える。
また、このカクツキを抑えるというのは、ほんの少しの遅延が勝敗を左右するFPSなどのマルチ対応ゲームでも、かなりのメリットになってくる。特に近接での激しい撃ち合いの場面なんかでは、高リフレッシュレートが強みになってくるはずだ。
先述した2560×1440の高解像度で映し出される映像は、細かな表現が画面に映し出され、ゲーム体験がより上質に感じられる。
特に、明暗や色彩の表現力がすごい。というのも、精密でリアルなグラデーションを再現できる8ビット・1670万色ディスプレイとなっており、なおかつ4000:1のコントラスト比を実現している。これにより、影がかかったような暗い部分もくっきり表現できる。その結果、画面内の情報量が多くなり、映像がより鮮明に映るのだ。
実際にSteam版『モンスターハンターライズ』の体験版をプレイしてみても、フィールドに生い茂る草木は鮮やかに表現できており、モンスターの細かな色味まで視認することができた。
広大なフィールドを駆け回るゲームはもちろんのこと、映像作品や動画コンテンツも美麗な映像で楽しみたい人にとってもオススメだ。
”HUAWEI MateView GT シリーズ”は、ゲーマー向けのサポート機能が充実しているのも特徴。モニター底面のジョイコントロールで、ディスプレイ自体の設定変更や、プレイするゲームに合わせてさまざまな機能を自由に調整することができる。以下ではその中から注目の機能を紹介する。
まずは、“ターゲットアシスト”機能。これは、アシスト用のクロスヘア(画面中央の十字線)を表示というもので、シューティングゲームに不慣れなプレイヤーにとって、活用し得な機能となっている。それ以外の用途として、エイム(照準を合わせること)を練習する際や、より精密な射撃を行う際にも活用できるだろう。
つぎに紹介するのは“ダークフィールドコントロール“。これは、ゲーム上での設定はそのままに、三段階で輝度を調整して、暗部の視認性を変更できるというもの。ゲームの世界観をリアルに体験するには、ある程度の明暗があったほうがよい。しかし、FPS のようなゲームでは、リアルさを求めるあまり暗闇に隠れた敵を視認できないといったことが起こり、ときとして仇となる。それを手軽に改善できるうれしい機能だ。
そして3つめが、目に負担の大きい光であるブルーライトを低減できる機能。長時間のゲームをプレイするユーザーにとって、やはり目の疲労感が気になるところ。この機能を使えば、目疲れを抑制でき、長時間のゲームプレイがより快適なものとなる。
そのほかにもFPS、RTS、MOBAといいたゲームジャンルに合わせて、もっとも最適な映像モードを選択できるほか、コンテンツに合わせたオーディオモードの切り替えなども行える。
今回スタンダードエディションを体験してみて、ディスプレイデザインがすっきりした分、よりゲーマー向けに作られている印象を受けた。それでいて、“HUAWEI MateView GT“シリーズの強みである高リフレッシュレート、高解像度の映像表現と湾曲デザインは引き継いでおり、かなりハイスペックなモニターに仕上がっている。より質の高いゲーム体験を味わいたい人にとっては、ぴったりの代物と言えよう。