May J.（メイジェイ）：『時と永遠～トキトワ～』【週刊ファミ通Face完全版】

　週刊ファミ通のニュースページ“エクスプレス”で連載中のゲームに関連した著名人へのインタビューコーナー“Face”。誌面スペースの都合などからカットした部分を網羅した完全版をファミ通.comでお届け。今回のゲストは、歌手のMay J.（メイジェイ）さんです。

■今週のお題
『時と永遠～トキトワ～』
プレイステーション3
バンダイナムコゲームス
2012年10月11日発売　7980円[税込]
※LIMITED EDITIONは9980円[税込]

全編がHDアニメーションで描かれるRPG。結婚式の最中、キスをする直前に命を落としてしまった主人公を救うため、ヒロインのトキが時間を遡って事件解決に挑む。おしとやかなトキの中には、勝気なトワというもうひとつの人格が潜んでおり、レベルアップするたびに人格が入れ換わる。

「あのころに戻りたい」という気持ちを歌いました

May J.（メイジェイ）：『時と永遠～トキトワ～』【週刊ファミ通Face完全版】_04 — 歌手
May J.（メイジェイ）

日本、イラン、トルコ、ロシア、スペイン、イギリスにルーツを持つマルチリンガルアーティスト。10月10日に、ニューシングル「Rewind」を発売。イラストレーターVOFAN氏描き下ろしジャケットの「Rewind -トキトワ Edition-」には豪華特典やボーナストラックを収録している。

　バンダイナムコゲームス、イメージエポック、サテライトがタッグを組んで制作した完全新作RPG『時と永遠～トキトワ～』（以下、『トキトワ』）。今回のゲストは、本作のテーマソング「Rewind」を歌う歌手のMay J.さん。みずから作詞を担当したという同曲の聴きどころを聞いた。

――「Rewind」の歌詞はMay J.さんが手掛けられたとのことですが、作詞作業はどのように進められたのですか？
May J.　最初にゲームのスタッフの皆さんとミーティングをして、『トキトワ』の全体の内容を、自分の頭の中に入れるところから始めました。その中で、“何度も何度も過去をやり直す”という部分が強く印象に残ったんです。そこで、恋する気持ちと、「もう一度あのころに戻りたい」という後悔の気持ちをテーマに詞を書きました。

――だからこそ、“Rewind（巻き戻し）”というタイトルを付けられたのですね。
May J.　はい。この詞は、ゲームの中で共感していただける部分もあれば、ふだんの生活の中で共感できる部分もある、ふたつの面を持った内容になっていると思います。たくさんの方に共感していただけるとうれしいです。

――メロディーやアレンジについてはいかがですか？
May J.　私は作曲には直接関わっていないのですが、「こういう音が欲しい」という強いこだわりがあったので、それに近づくよう、何度も何度も調整をお願いしました。最初はもう少しテンポが早くて、ロック調の曲だったのですが、私はこの曲で、エレクトロとロックの融合に挑戦したかったんです。本当に納得がいくまで、調整させていただきましたね。

――では、May J.さんのこだわりの結晶であるこの曲の聴きどころを教えてください。
May J.　全体的に、ダンサブルでクールな曲になっているのですが、Bメロで一瞬音が消えて、切ない部分が出てくるんです。そこを聴いてもらいたいですね。歌詞は、本当に切ないんですよ。

――ゲーム中、「Rewind」が流れるシーンはご覧になりましたか？
May J.　戦闘中に「Rewind」がかかるシーンを観させていただきました。自分の曲がゲームで流れるなんて、本当に夢のようでした。それから、ゲームの映像といっしょに聴くのと、曲だけで聴くのとでは、曲の印象が変わりますよね。皆さんがそれぞれの場合で、どのように感じてくださるのか、楽しみにしています。

――ちなみに、May J.さんは、ふだんゲームは遊ばれますか？
May J.　プレイステーション3は持っているのですが、家でゆっくりできる時間が少なくて、あまり遊んでいないんですよね。でも『トキトワ』はプレイして、エンディングで「Rewind」を聴きたいです。「Rewind」は、ゲームに収録されているバージョンだけ、特別なイントロを入れているんですよ。

――特別なイントロとは？
May J.　結婚式を彷彿とさせるようなイントロです。ぜひ聴いてみてくださいね。

――主人公とヒロイン・トキの結婚がテーマの『トキトワ』ならではですね。トキと言えば、彼女は自分の中にトワという別の人格を持っているのですが、May J.さんは、自分の中に違う人格があると思うことはありますか？
May J.　それはつまり、SかMかということでしょうか？（笑）　でしたら、ふだんはMだと思うのですが、たまにSな部分が出ちゃうことがあります。

――具体的には、どんなときにSな部分が出るのですか？
May J.　たとえば、ジムで走ったりしてトレーニングするときは、自分を痛めつけていますね（笑）。

――あれ、それってMなのでは？
May J.　いえ、Sでないと、そこまで自分を痛めつけられないと思うんです。それから、恋バナをしているときはSになりますね。私がパーソナリティーを務めているラジオの中に、リスナーの恋愛相談に乗るコーナーがあるのですが、「ダメな彼と付き合っているんです……」なんて聴くと、すごくSになってしまうんです。「なんでだよ！」って（笑）。

――（笑）。でしたら、結婚式で死んでしまう『トキトワ』の主人公も、May J.さんに怒られる対象ですね。ところで、「Rewind」のCDが、ゲーム発売に合わせ、2012年10月10日に発売されたとのことですが。
May J.　はい。今回、数量限定の「Rewind -トキトワ Edition-」も別バージョンとしてリリースしました。こちらには、ゲームで追加シナリオが遊べるようになるプロダクトコードが付いていますので、買っていただけたらうれしいです。

――それでは、最後に読者にメッセージをお願いします。
May J.　「Rewind」が皆さんの心の中に残ってくれたらうれしいです。ぜひ『トキトワ』をクリアーして、この曲を聴いてください。