アメリカのカリフォルニア州サンノゼで、VRヘッドマウントディスプレイRiftを展開するOculus VRによる開発者向けイベント、Oculus Connect 4が開幕。
初日の基調講演では、同社の親会社であるフェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOらが登壇。 VR(バーチャルリアリティ)分野での最新情報を発表した。
そして、処理用のPCやスマートフォンなどを必要とせず、単独で動作する待望のスタンドアローン版“Oculus Go”が発表。2018年の早い時期に、199ドル(アメリカでの価格)で発売するとのこと。
The easiest way to experience VR is here with Oculus Go, an all-new standalone headset available early 2018.… https://t.co/u0AlkCt0op
— Oculus (@oculus)
2017-10-12 02:16:33
Oculus Goは、単体で3DoFの移動のトラッキングが可能で(Gear VRと同様に回転のみでプレイヤーの移動は検出しない)、グレアを低減する新たなレンズを搭載し、解像度は2560×1440ドット。またGear VR向けに開発したプログラムと互換性があり、同じプログラムで動作可能という。開発者キットは11月より発送するとしている。
さらなる可能性を目指すSanta Cruzプロトタイプ
そして、よりRiftに近いハイエンドなスタンドアローン機として、Santa Cruzプロトタイプについても発表が行われた。
こちらはヘッドマウントディスプレイ前面の4つの角に近い部分にセンサーがついており、6DoF(こちらは前後左右の移動の検出も含む)のトラッキングに対応。モーションコントローラー(Rift用モーションコントローラーのTouchと同じ開発チームによる新作)も検出可能という。開発者キットは2018年より提供予定。
The future of VR: Project Santa Cruz, the first complete standalone VR system, full inside-out tracking and fully t… https://t.co/Z87Ha1G4sF
— Hugo Barra (@hbarra)
2017-10-12 02:46:17
Rift+Touchバンドルの新価格は399ドル/5万円に
そして、現在のフラッグシップ機であるRiftについては、今夏に行われたキャンペーンが好評だったことを受けて、RiftとTouchのバンドルパッケージの価格を、キャンペーン時と同じ399ドルに改定することが発表。参考までにキャンペーン時の日本円価格は5万円となっていた(※追記:キャンペーン時と同様に日本向け価格が5万円であるのを確認した)。
そのほか、商用利用などを考慮したビジネス版の展開も発表。これにより商業施設などでの利用が可能となる。
Just announced at OC4: Rift is $399 from here on out. Spread the word! https://t.co/zJeRksgLDu https://t.co/ynS6RBKuwZ
— Oculus Rift (@OculusRift)
2017-10-12 02:36:44
そして、Riftを被った状態から非VRのアプリやデスクトップにアクセスできる“Dash”という機能も発表。これまではサードパーティ製のソフトなどを使って非VRアプリやデスクトップを利用することができたが、正式にプラットフォーム側でサポートしてくれるというのはありがたいところ。さらに、Riftのアプリへのランチャー部分であるHomeの“バーチャル部屋”のカスタマイズなども可能になるようだ。
Announcing Dash! Now you can access your PC desktop and multitask without leaving Rift. #OculusConnect https://t.co/oOs1KqozOY
— Oculus Rift (@OculusRift)
2017-10-12 02:46:01