インディースタジオZachtronicsは、新作『EXAPUNKS』を2018年8月22日にSteamで配信する。対応プラットフォームはPC/Mac/Linuxで、参考までに米ドルでの価格は19ドル99セントを予定している。

 本作は、同スタジオの『TIS-100』や『SHENZHEN I/O』といった一連のプログラミングテーマのゲームの新作となる。

 舞台は1997年、プレイヤーは自身が感染したウィルスの薬を得る代わりに、ハッキング能力を提供して一種のコンピューターウィルスを作っていくという闇取引に応じることになる。

ハッカー同人誌を読み、コードを書いてパズルを解くプログラミングゲー『EXAPUNKS』。『SHENZHEN I/O』『TIS-100』作者による新作_01
ペースメーカーらしき機器をハック!

 旧作同様、パズルを解くために必要なゲーム内プログラミング知識は、架空のハッカー同人誌“TRASH WORLD NEWS”を読んで学んでいくことになる。同人誌は自分で印刷できる形態で提供されるほか、44ドル99セントの限定版には公式に印刷されたバージョンが同梱される。

 ハッキングは、会社や大学などのサーバーや、電光掲示板などの制御プログラム、ゲーム内ゲーム機のファームウェアといったものを擬似的に視覚化したパズルの盤面上を、EXA(EXecution Agents)と呼ばれる小型のウィルスプログラムを動かしていくことで行う。

 その動きや行わせるファイル操作、自己増殖や停止、証拠隠滅まで、その挙動を本当にプログラミングコードを書いて実行するのだ。ゲーム内ゲーム機上で動作する自作ゲームを作るミッションもあるというのだから、相変わらずいろいろとイッちゃっている(前述の限定版には、疑似立体視対応のゲーム内ゲーム機ゲームを作った場合に使う赤青メガネまで付属する)。

ハッカー同人誌を読み、コードを書いてパズルを解くプログラミングゲー『EXAPUNKS』。『SHENZHEN I/O』『TIS-100』作者による新作_02
ゲーム内ゲーム機で動く自作ゲームを作るという倒錯感。

 またこちらも旧作同様に、ミッションを自作してSteam Workshopを通じて配布することも可能。その定義はJavaScriptベースで行う模様で、公式サイトでは利用可能なAPIなどのサンプルが掲載されている。

ハッカー同人誌を読み、コードを書いてパズルを解くプログラミングゲー『EXAPUNKS』。『SHENZHEN I/O』『TIS-100』作者による新作_03
電光掲示板をハック。

 というわけで、例の如くシリアスなスキルをプレイヤーに求め、仕事なのかゲームなのかわからなくなってくるハードコアな内容となりそう。我こそはという人は、遅い大人の夏休みの宿題代わりにいかがだろうか。

 なお8月22日に出るのは一応アーリーアクセス版となっているが、これはフィードバックを経て完成度を高めたものを正式版とするため。機能的には完成しており、正式版リリース時も販売価格は変わらないという。

ハッカー同人誌を読み、コードを書いてパズルを解くプログラミングゲー『EXAPUNKS』。『SHENZHEN I/O』『TIS-100』作者による新作_04
銀行サーバーに侵入!