『クイズ☆正解は一年後』から今度はゲームが誕生!
この1年に起こる出来事を年初に予想し、年末にその予想が当たっていたかどうかを“検証”するクイズ番組。それが、2013年より毎年、年末にTBS系列で放送されている『クイズ☆正解は一年後』です。
司会を務めるのはロンドンブーツ1号2号の田村淳さんとアナウンサーの枡田絵理奈さん。回答者には、ロンドンブーツ1号2号の田村亮さん、FUJIWARA、有吉弘行さん、おぎやはぎ、野性爆弾のくっきー!さんといった人気芸人たちによるチームに加え、“今が旬チーム”としてブレイクした芸人やタレントが出演しています。
クイズでは、“プロ野球で日本一になるのはセ・リーグかパ・リーグか?”、“お笑い賞レースで優勝するのは誰か?”といった定番のものから、“結婚・離婚する芸能人は?”、“この1年で芸能界で起こることは?”など、回答者のセンスが冴えわたる問題が出題。
番組の公式インスタグラムを使い、1年間にわたって公式インスタを運営している出演者を当てる“インスタ人狼”や、一般女性が1年間定期的に写真を投稿し、その写真をヒントに女性の居場所を特定する“インスタ指名手配”といった、視聴者の想像をかき立てる企画も人気です(公式インスタにアップされた写真を見て、問題を予想する番組ファンも)。
出題者に回答者、視聴者さえも正解がわからない“予測不能のクイズ番組”として人気の本番組、2023年12月30日深夜に放送された11回目の『クイズ☆正解は一年後』でも、想像を超える企画が行われました。
それが、『クイズ☆正解は一年後 presents あつしの名探偵』です。
ゲーム概要はこちらの『クイズ☆正解は一年後 presents あつしの名探偵』動画もチェック!
クイズの内容は、FC互換機用のソフト『あつしの名探偵』を10本作成して各地のゲームショップやリサイクルショップで販売し、ゲームをクリアーできた人が何人いるかを予想するというものです。クリアーすると画面にQRコードが表示され、そのサイトに接続するとゲームクリアーを報告できるという仕組み。
この問題に正解したチームがいるかどうか、番組をご覧になった方ならおわかりでしょうが、まだ見ていない方もいると思うので、結果は紹介しません。ただ、ファミコンで実際に遊べるROMカセットを制作したことにも驚かされましたが、ゲームそのもののクオリティーに驚いた視聴者も多いでしょう。
『あつしの名探偵』というタイトルにファミコン時代のゲームを思い出す人も多いのでは。その名にふさわしいグラフィックと音楽、番組に縁の深い芸能人たちが実名でくり広げるストーリー……。2022年に行われたカバーCD企画(詳細は後述)も番組のこだわりが感じられるものでしたが、今回のゲーム企画でもその熱意が遺憾なく発揮されています。
そもそも、『クイズ☆正解は一年後 presents あつしの名探偵』とはどのようなゲームなのか? まずはあらすじを説明しましょう。
あらすじ
ある日のTBSスタジオ……。
『クイズ☆正解は一年後』の収録直後、スタジオ裏でレイザーラモンRGが変わり果てた姿で発見された!!
「これは殺人事件だ……!」
灰色の脳細胞を活性化させ、探偵・田村淳が捜査に乗り出す。
RGの死因は? 犯人の動機は? なぜRGが狙われたんだ?
不可解な証言、アリバイのない不審な行動、右往左往する共演者たち。
必ず真相を突き止めてみせる――MCの名にかけて!!
ゲーム画面を見ればわかるように、本作はさまざまな場所に行き、登場人物との会話や調査を通して真相に迫っていく、シンプルな王道のアドベンチャーゲームです。詳細はネタバレになるので言えませんが、ミニゲームもいくつか収録されています(これがなかなかのクセモノ揃いだったりします)。
でも、『あつしの名探偵』は限られた10人しか遊べないのでは……? そんなことはありません。Nintendo Switchで2023年12月31日よりPhoenixx(開発はハッピーミール)からゲームが配信されています。そう、いままさに、その手でダウンロード版がプレイできるのです! さらに、豪華特典が同梱されたパッケージ限定版となる“コレクターズ・エディション”が2024年1月11日に発売(ハピネット・オンラインにて予約受付中)されることも明らかになりました。
そこで今回、『あつしの名探偵』の“主役”であり『クイズ☆正解は一年後』のMCを務めるロンドンブーツ1号2号の田村淳さんと、『あつしの名探偵』の“仕掛け人”であり『クイズ☆正解は一年後』の企画/演出/プロデューサーを担当するTBSテレビの藤井健太郎氏にインタビュー。
企画の狙いや『あつしの名探偵』が生まれるまでの経緯、おふたりのゲーム歴までたっぷりとお聞きしました。番組ファンはもちろん、ゲーム好きの方にも刺さりまくる内容となっているので、ゲームと合わせてチェックを!
田村淳(たむら・あつし)
1973年生まれ。1993年ロンドンブーツ1号2号結成。バラエティー番組に加え、経済・情報番組など多ジャンルの番組に出演し、活躍の場を広げている。
【公式X】https://twitter.com/atsushiTSK
【公式Instagram】https://www.instagram.com/atsushilb/
藤井健太郎(ふじい・けんたろう)
1980年生まれ。TBSテレビのディレクター・プロデューサーとして『水曜日のダウンタウン』、『クイズ☆正解は一年後』、『オールスター後夜祭』などを制作。
【公式X】https://twitter.com/kentaro_fujii
【公式Instagram】https://www.instagram.com/kentaro_fujii/
いまは体験できない“あの時間”を意識した『あつしの名探偵』
――『あつしの名探偵』のお話を聞いてまず気になったのは、この企画がいつごろから動き出していたのか……というところです。
藤井2022年の4月くらいには具体的な相談を始めて、9月には開発に着手しました。今年(2023年)の1月くらいにはグラフィックができていたと思います。
2022年に放送した『クイズ☆正解は一年後』では芸人さんによるTHE BLUE HEARTSのカバーアルバムをサービスエリアなどで売る(※1)という企画を実施したのですが、基本的にはそれと同じ手法なんですよね。謎のアイテムを密かに販売して、番組でネタバラシをして、そのアイテムを皆さんが手にすることができるようになるという。それが2022年はCDで、2023年はゲームになりました。
※1:ロンドンブーツ1号2号を始め、くっきー!やおぎやはぎ、有吉弘行ら12組の芸人がTHE BLUE HEARTSの曲をカバーしたCDアルバムを、首都圏の高速道路のパーキングエリアやサービスエリアで販売。どれくらい売れたのかを検証した。音源は『ザ・ブルーハーツ クイズ☆正解は一年後 トリビュート』として各音楽配信サービスにて配信中。
――THE BLUE HEARTSの企画も含め、この企画には「おもしろいことを考えるな」と驚かされたのですが、同じ手法とはいえゲームを出すのは、まったく違う行程が必要ですよね。
藤井「名探偵を主人公にしたゲームを作ろう」というアイデアは2022年の4月にはあったので、1年半くらい開発にかけた感じですね。
あまりゲームにはくわしくないのですが、ファミコンのようなものだとしても、ゲームを作るには時間がかかることはわかっていたので、企画を作ってPhoenixxさん(本作のパブリッシャー)に相談させていただきました。
――淳さんはこの企画を聞いたとき、どう思われましたか?
淳単純にワクワクしましたね。前回のCDよりもどうなるかわからないし、どれくらいの人が手に取って遊ぶのか、遊んだときにどんな感情になるのか、想像しただけでもおもしろかった。
『クイズ☆正解は一年後』は、年始にクイズ部分の収録をしてから年末の放送まで、熟成期間があります。そのあいだにどんなことが起きるのかは誰もわからない。企画がうまくいくのか、実際に遊んでくれる方がいるのか、それすら予想できないので、ドキドキもしますが。
藤井マニアの人ばかりがソフトを手に入れてしまう形にはしたくなかったので、秋葉原や大阪の日本橋のようなマニアがたくさん集まる場所は避けて、ふつうの街にあるようなショップを選んで、全国にソフトを散らしました。結果、用意した10本はわりとすぐに買ってもらえたみたいですね。
――遊んだ方は「とんでもないものを見つけた!」となったでしょうが、取材時点(2023年11月末)では誰もSNSなどで情報を明かしていないところがスゴイと思いました。番組のファンがわかっているからか、「本当に変なものを見つけてしまった」と怖くなったからか(笑)。
藤井しかも、カセットには「あつし」、「ひろいき」みたいに、出演者の皆さんにそれぞれ名前を書いてもらいましたからね。
中古のファミコンソフトでは、カセットに貼ってあるステッカーの内容とゲームの中身が違うことがたまにあるそうで、某県のショップで購入された方も「そんなゲームかな」と思って買ったら、ステッカーの内容通りの『あつしの名探偵』が始まって、びっくりしてショップに報告に戻られたそうです(笑)。
ゲームをプレイすると『クイズ☆正解は一年後』という番組名もすぐに出てくるので、『あつしの名探偵』が番組と関係があることはわかるのですが。
淳「なんだよ、これ」ってなるよね。どんな企画なのかもわからないし、番組を知らなくてネットで検索しても、ますます何に巻き込まれているのか、わからなくなるだろうし(笑)。
――ちなみに、藤井さんの企画で“名探偵”と言えば、『水曜日のダウンタウン』で放送されたダイアン・津田さんの“名探偵津田”がありますが、これと本作には関係が……?
藤井とくに関係はないですね(笑)。(名探偵津田は)第1弾が2023年1月に放送されたのですが、ゲームのほうは2022年の春くらいに動き出しているので、逆に津田さんのときに“名探偵”というキーワードはすでに頭の片隅にあった気もしますが、それぞれのつながりなどはまったく意識していないです。
――藤井さんのXで「名探偵は終わりじゃない」といったポストが2023年11月の第2弾放送後に投稿されて話題になりましたが、これは『あつしの名探偵』を示していた?
で、まだ終わりじゃないです。 https://t.co/gQFuARweDC
— 藤井健太郎 (@kentaro_fujii)
2023-11-16 00:36:45
藤井そうですね(笑)。
――あらためて『あつしの名探偵』についてお聞きします。なぜ、このようなオマージュに満ちたというか、ファミコンのようなゲームを制作されたのでしょうか?
藤井制作期間を考えると3Dグラフィックにすることは難しそうだし、ファミコンのようなゲームにするなら、アクションよりアドベンチャーのほうがいいかなと思いました。
せっかくなら番組と紐づけたい、それなら番組の収録現場を舞台にして、出演している芸人さんや芸能人の方々が活躍するゲームにしようと。そこからシナリオを作っているあいだに、番組と内容がリンクするような部分を多少組み込んだりして、形にしていきました。それこそ、“名探偵”や“挑戦状”みたいな芸人さんが出ているファミコンのゲームは、グラフィックや難易度の部分も含めてオマージュさせていただいています。
――実際にプレイしてクリアーしたのですが、けっこう難しいゲームですよね。これは読者も実際に遊んでいただければわかると思うのですが、●●とかもう……。
藤井●●は、答えを知っている僕ですらしんどかったですから(笑)。『あつしの名探偵』には最近のゲームにはない難しさがあると思いますが、皆さんが遊べるNintendo Switch版はセーブができますし(ファミコン版はパスワード入力)、多くの方がネットで情報を共有しながらプレイできるので、そこまで詰まることはない気もします。
ただ、ファミコンで遊んだ方々は誰にも相談できない中でプレイするしかないので、相当きつかったと思います。
淳僕はまだクリアーできていないんですが、序盤の“だるま落とし”でも心を折られそうになりました。
――わかります。できそうでできなくて「なんだよ、このゲーム!」ってイライラするんですが、でも徐々にコツがわかりますよね。
藤井『ファミコンジャンプ』というファミコンのゲームに“山下たろーくん”が出てくるんですけど(※2)、そこでホームランを打たないといけないというミッションがあって。ふつうに挑戦してもそこそこ球は飛ぶんですが、なかなかホームランにならない。
じつは、ホームランを打つためには特別なバットを手に入れる必要があるんですが、インターネットもない当時、そんなことが小学生にわかるはずもないし、しかも外野の惜しい感じのところまでは飛ぶってのが絶妙にいやらしくて。ひたすらふつうのバットで挑み続けて、けっきょくあきらめた気がします。「あんな時間って、いまはなかなか体験できないよな」と思って、そのあたりも意識した難易度にはなっています(笑)。
※2:『ファミコンジャンプ 英雄列伝』は1989年にバンダイより発売されたファミコン用ソフト。『週刊少年ジャンプ』(集英社)創刊20周年を記念したアクションRPGで、歴代のキャラクターが登場。山下たろー(『県立海空高校野球部員山下たろーくん』)を仲間にするためには逆転満塁ホームランを打つ必要があるが、打つには特別なバットを入手しなければならない。
淳プレイして画面を見たとき、「ああ、文字のフォントはこんな感じだったな。なつかしいな……でも、読みづらいな!」と思ったけど、遊んでいるうちに脳がフォントに対応していくんですよね(笑)。いろいろと調べるうちに何度も同じ場所に行ったりとか、小学生のころを思い出しました。
とくに会話劇が大人になった自分でも楽しめるのですが、とくに“いじる”というコマンドが秀逸で。鬼越トマホークから「政治のネタで炎上するのはアンタとほんこんさんだけだから!」とか言われました。こんなものがあちこちに散りばめられているので、まあややこしくて進まない(笑)。
藤井ひとりで黙々と進めるには難しいゲームではあるのですが、せっかくなので昔のBBSみたいな、皆さんに情報を書き込んでもらえるような場所をホームページには作ろうと考えています。ハイスコアを自慢してもらったりできれば楽しいかなと。
――ゲームに出てくる芸人さんたちのセリフが脳内で再生されるほど生き生きとしていますが、これらは藤井さんが書かれたのですか?
藤井オモシロの要素が必要な箇所や、芸人さんどうしの関係性が出るような箇所のセリフは僕が書きました。大まかなストーリーや、展開、オチなど、入れたい要素はまとめていったん開発陣にお渡しして、それをゲームとしての形にまとめていただきました。そこから上がってきたものに再度修正を入れさせてもらって……というのが、ざっとの流れです。
淳そういえば、ゲームでひさびさにフジモンさんに会いましたね。フジモンさんとの会話は全部笑ってました(笑)。
藤井それこそフジモンさんにはクリアーしてほしいですね。
淳時間はたっぷりあるだろうからってこと?(笑)
――それは……(苦笑)。セリフだけではなく、ドット絵で再現された芸人さんも見どころだと思います。
淳僕もCGとかイラストで描かれたことはありますが、ドット絵は初めてで。娘にゲーム画面を見せたら「おじいちゃんみたい」って言われました(笑)。髪の色がグレーだからかな。でも、動くドット絵はいま見ると、新しいんだけど懐かしい感じがして新鮮でしたね。
淳それこそ昔はファミコンでよく遊んでいて、歴史モノが好きなので『影の伝説』や『忍者じゃじゃ丸くん』みたいな忍者が出てくるゲームもやりましたが、とくに『信長の野望』には相当な時間を費やしました。「シブサワ・コウさんに会いたい!」と思ったくらいでしたが、あとで「実在しない人なんだよ」と嘘を言われて愕然としたことがありました(笑)。
――実在していますから!
淳知っています(笑)。あのころにファミコンのゲームで感じた難しさを『あつしの名探偵』で思い出しましたね。上京してからちょっとゲームから離れましたが、生活ができるようになってから、また遊ぶようになって。
いまは娘と遊ぶことが多いので、『Fall Guys』や『スプラトゥーン』、『マリオパーティ』といったNintendo Switch向けのゲームをよくプレイしています。『あつしの名探偵』は12歳以上対象なので、まだ娘とはプレイできないのですが、いっしょに遊べるようになったら謎解きに挑戦してみたいかも。
――藤井さんのゲーム歴は?
藤井『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』などのRPGはひと通りプレイしていて、中学生のころは『ストリートファイターZERO』や『ヴァンパイア ハンター』、『ジョジョの奇妙な冒険』(カプコン)などの対戦格闘ゲームでよく遊んでいましたね。
社会人になってからは、忙しくてそんなに遊べていないのですが……そういえば、淳さんともいっしょに少しプレイした『ドラゴンクエストX オンライン』はめちゃくちゃおもしろかったですね。あんなオンラインゲームが子どものころにあったら危なかったですよ。いまどきの子どもはよく現実世界と両立できているなと思います(笑)。
――ファミコンが相当お好きでないと、『あつしの名探偵』みたいな企画は浮かばないと思います。
藤井『クイズ☆アナタの記憶』(2014年放送)という特番で、オードリーの春日(俊彰)さんに「自分が『ドラゴンクエストIV』の勇者に何という名前をつけたか?」を当てるクイズを出したことがあって。
答えは、3つある“ぼうけんのしょ”がそれぞれ“としあき・ぱい・としあき”だったんですけど、収録時は春日さんご自身も、どこから“ぱい”が出てきたのかわからずに「なんだよそれ!」って感じで(笑)。後日、どうやら『3×3 EYES(サザンアイズ)』(※3)に出てくる“パイ”から付けたんじゃないか……って思い出したようで、だいぶ経ってから「そういえば、あのときの“ぱい”ですけど……」と。
ちなみに、本当は『ドラゴンクエストIII』で、パーティにいる仲間の名前を当ててもらうつもりだったんですけど、セーブデータが消えてしまっていて……。と、いちおうそんな企画をやるくらいには好きですね。
※3:『3×3 EYES(サザンアイズ)』は高田裕三氏によるマンガ。『週刊ヤングマガジン』(講談社)などで1987年より連載され、単行本が累計発行部数3333万部を超える大ヒット作品に。不老不死の術を持つ少女・パイと、不死身の守護者である少年・藤井八雲の戦いを描く。
――とはいえ、ゲームを作るという初めての挑戦はたいへんだったと思います。
藤井まあ、ゲームの開発そのものはプロにお任せした部分が大きいので。ただ、「こんな展開があったらおもしろくなりそうだ」とかっていう仕掛けを考える部分などは、ゲーム作りと番組作りで共通する要素があると感じました。
――『あつしの名探偵』に続く、新作をやってみたいという気持ちは?
藤井まったく興味がないわけではないですけれど、いまのところ予定はないです(笑)。
淳“名探偵”のつぎは“挑戦状”じゃないの?(笑)
藤井“挑戦状”ですかね。いま思うと、ファミコン時代にあんな理不尽なゲームの解きかたが口コミで広がったのって、すごいことですよね。いまの時代にそういうことができるといいな、とは思います。
――『あつしの挑戦状』、期待しています! あらためてお聞きしたいのですが、『クイズ☆正解は一年後』はおふたりにとってどのような番組ですか?
淳時代も人間も、みんな1年でいろいろ変わりますよね。流行したキーワードで1年を振り返るのではなく、人間味も含めてバラエティーとして振り返る番組はここだけだと思います。2022年には1年かけて練習したギターを僕が生演奏(※4)したように、若干の人間ドラマもあったりして。
※4:2021年12月の放送で田村亮が『バンビーナ』(布袋寅泰)のギターを1年間練習した結果を披露したが失敗。2022年12月放送では、淳が1年をかけて『バンビーナ』のギター演奏を練習し、番組で生演奏を披露した。
藤井純粋に「1年後にはどうなっているのか」と気になることを出題することが最大の特徴なので、その1年の変化だったりは意識していますね。
2022年ではタイムマシーン3号の山本さんが1年で腕相撲がめちゃくちゃ強くなっていましたし(※5)、1年後にどんな結果が出るのか、出題している僕自身も毎年楽しんでいます。
※5:“1年後オーバー・ザ・トップ”という企画で、各チームが選んだ体重70キロ以下の芸人が1年間、腕力を鍛えて年末に腕相撲で対戦することに。有吉弘行が選んだタイムマシーン3号・山本浩司が体重差をものともせずに勝利を収めた。
淳有吉が紅白歌合戦の司会になるなんて、誰も想像していなかったしね(笑)。何年も続いているうちに、ちょっとライフワークのような感じも出てきて。うちの娘がTBSで走ったら「今年も終わりだな」って思う。
――楽しみにしている視聴者も多い企画ですからね(笑)。最後に……“ファミ通”ってご存じでした?
藤井はい。ハガキ職人のネタ企画は印象に残っています。
――“ファミ通町内会”ですね。淳さんは?
淳僕、ガバスを集めていましたよ。どこに行ったかな……実家にあるかも。
――ぜひ集めて、賞品と交換していただければ。
淳見つけたら送るので、楽しみに待っていてください(笑)。
『クイズ☆正解は一年後』という番組が令和の時代に生み出した『あつしの名探偵』。その魅力というか“魔力”に惹かれた人は、この年末年始にぜひ挑戦してみてほしいところ。これまた令和によみがえったBBSに参加して、みんなで謎を解き明かしましょう。
そして、お知らせがもうひとつ。『あつしの名探偵』をクリアーしてWEBフォームへご応募いただいた方に、ここでしか手に入らない『クイズ☆正解は一年後 presents あつしの名探偵』スペシャルグッズをプレゼントするキャンペーンが開催されます。さらに、最速クリアーを達成した方には“超☆激レア”なスペシャルカートリッジ(FC互換機対応)が贈呈されることも決定! キャンペーンの応募に関する詳細は、本作の公式サイトでご確認を。
目指せ、日本最速の名探偵!
商品説明
- タイトル:『クイズ☆正解は一年後 presents あつしの名探偵』
- 対応ハード:Nintendo Switch
- メーカー:Phoenixx
- 発売日:2023年12月31日
- 価格:ダウンロード版は1000円[税込]、パッケージ限定版“コレクターズ・エディション”(2024年1月11日発売)は9900円[税込](ハピネット・オンラインにて2023年12月31日より予約受付中)
- ジャンル:アドベンチャー
- 対象年齢:CERO 12才以上対象
- 備考:開発:ハッピーミール