『シャニマス』6周年記念。プロデューサー高山祐介氏インタビュー。コメティックの追加や『シャニソン』がリリースされた激動の2023年の振り返りと、アニメがスタートしたばかりの7年目の展望。

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『シャニマス』6周年記念。プロデューサー高山祐介氏インタビュー。コメティックの追加や『シャニソン』がリリースされた激動の2023年の振り返りと、アニメがスタートしたばかりの7年目の展望。
 バンダイナムコエンターテインメントが展開する『アイドルマスター シャイニーカラーズ』は、2024年4月24日に6周年を迎えた。そこで、本作のプロデュ―サーを務める高山祐介氏に、2023年の振り返りのほか、テレビ放送がスタートしたアニメや2024年の展望について伺った。
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※本インタビューは3月中旬に実施しました。 ※本インタビューは4月11日発売の週刊ファミ通(2024年4月25日号 No.1845)に掲載した内容に加筆、修正を行ったものです。


※本記事では『アイマス』は『アイドルマスター』シリーズ全体、『シャイニーカラーズ』は『アイドルマスター シャイニーカラーズ』シリーズ全体、『シャニマス』はenza対応ゲーム『アイドルマスター シャイニーカラーズ』、『シャニソン』は『アイドルマスター シャイニーカラーズ Song for Prism』、『シャニアニ』はアニメ『アイドルマスター シャイニーカラーズ』の略称として使用しています。

高山祐介たかやまゆうすけ

『アイドルマスター シャイニーカラーズ』シリーズのプロデューサー。新作アプリゲームのプロデューサーを務め、また、現在テレビ放送中のアニメ『アイドルマスター シャイニーカラーズ』においても、制作陣のひとりとして名を連ねる。

コメティック実装や『シャニソン』のリリースなど、激動の6年目

──間もなく『シャイニーカラーズ』が6周年を迎えますが、この1年間を振り返ってみての感想をお聞きできればと思います。

高山
 2023年は、斑鳩ルカが283プロダクションに加入という大きな出来事がありまして、その後コメティックという新ユニットも登場しました。また、『シャニソン』がリリースされたり、アニメも劇場先行上映が行われたりと、さまざまな展開でプロデューサーの皆さんに楽しんでいただけたかなと思っています。ライブやイベントでは皆さんのお顔を直接拝見できる場も多く、その中でいろいろな声を直接聞けたり、すごく高い熱量を目の当たりにできてうれしかったですね。

――『シャニソン』リリース時のインタビューでも少し伺いましたが、改めてコメティックが、どういった意図で実装されたのかお話しいただけますか?

高山
 キーとなるのは斑鳩ルカというアイドルです。彼女自身はシーズのライバルとしての立ち位置で登場しました。そして、ストーリーが進むにつれて緋田美琴との関係も浮き彫りになる中で、ライバルとしてだけでなく、彼女自身にも居場所ができればいいなと思ったんです。そこから、283プロダクションへの加入、コメティックの結成に繋がっていきましたね。

──コメティックは、先日enza対応ゲーム『シャニマス』にも実装されましたが、今後、ユニットとしてどのような道筋を歩んでいくのか楽しみです。

高山
 まず、ソロの活動からユニットの結成と、初めてのライブ出演までをenza対応ゲーム『シャニマス』のイベント“no/ode”で描いていますが、この先もさまざまな展開があります。たとえば“ファン感謝祭”や、ユニットごとのシナリオイベントのアップデートで、3人の関係値の進展はもちろん、283プロダクション全体に影響を与えていくような、そんな大きな流れも合わせて描けたらと思っています。ただ、いちばんはやはり、斑鳩ルカ、鈴木羽那、郁田はるきという3人がどういう関係値でユニットとして成長していくかを、注目していただきたいですね。

――ちなみに283プロダクション全体のお話では、今後どのような流れを描かれていくのかお話しいただけますか?

高山
 大きくはやはりプロデューサーの皆さんが、「ここはどうなってるんだろう」と気にしているポイントですね。たとえば斑鳩ルカの加入に際して、過去にいっしょに活動していた緋田美琴との関係性の変化や、お互いどういった感情を持っているのかというところ。あとは、関係者である天井努社長の考えや思いなどですね。ただ、社長だけにフィーチャーしすぎると、アイドルの魅力を描く作品として偏り過ぎてしまうイメージもあるので、そのあたりのバランスを見つつ、できる限り丁寧に作りたいと思います。

――コメティックの話を中心に伺いましたが、それ以外で高山さんがとくに印象に残ってるものはありますか?

高山
 シーズの“Not enough”というシナリオですね。ふたりが芝居という新たな領域にチャレンジをして、悪戦苦闘していくのですがその中で緋田美琴の変化の部分がポイントです。美琴にとって、理想のアイドルを目指すというのがひとつの大切な考えでしたが、このストーリーの中で、できないことをできるようになるという演出家のお題を通して、七草にちかとの関係がちょっと深まっていきます。いままでのシーズとは少し違う空気を描けたシナリオでした。シーズの登場から3年近く経つ中で、少しではありますがユニットの関係性の変化が感じられた印象深いシナリオです。

──続いてシステム面についてですが、新しいフェスとして“マスターズフェス”が登場しました。

高山
 “マスターズフェス”は“フェス”の中で、グレード6やグレード7でプレイをされているプロデューサーさん向けに導入しました。

 enza対応ゲーム
『シャニマス』でこういったハイグレードで毎シーズン熱心にプロデュースして、長いあいだゲームを楽しんでいただいている皆さんが多くなってきています。その中で、新たな楽しみを提供したいという思いで、ライバルのユニットがおらず、自ユニットと審査員のみのPvE形式になりました。

 純粋に自分のユニットがどこまで通用するのか、自分の編成がどこまでいけるのかチャレンジをするという新しい楽しみかたを提案した形です。特殊ルールもあり、グレードフェスと異なる遊び応えがあるとプロデューサーの皆さんからも評価をいただいている印象ですね。今後も特殊ルールにより、プロデュースや編成を考えていただき、どんどん変化していく体験で、継続的に楽しんでいただけたらいいなと思っています。

――enza対応ゲーム『シャニマス』の中では、投票イベントとして“シチュエーションドラマを作ろう”や、“シャイニーPRオファー”などの参加型のイベントもありました。こちらについては、どういった狙いがあったのでしょうか?

高山
 テーマとしては、過去、現在、未来という中で、未来を選んでいこうというものがありました。リアルライブでは“THE IDOLM@STER SHINY COLORS 5thLIVE If I_wings.”で異なった未来の形をDay1とDay2で描いています。その根底にあるのは、本作の未来は愛してくださっているプロデューサーの皆さんによって作られているということです。

 昨年は、その作品の未来を決めていくという体験を大切にした1年だったと思います。そんな中で、enza対応ゲーム
『シャニマス』では、先程挙げていただいた以外にも“シチュエーションドラマを作ろう”の企画であったり、ゲーム内に実装するホワイトデー衣装の応募など、プロデューサーの皆さんが『シャニマス』を作っているという体験を提供したかったんです。

――最初にも挙げていただきましたが、昨年の大きな出来事として、『シャニソン』のリリースがありました。プレイされているプロデューサーの皆さんの反応などを、どのように受け止められていますか?

高山
 2023年11月14日にリリースをして、もうすぐハーフアニバーサリーというタイミングですね。ハーフアニバーサリーという記念すべき節目を迎えることができ、引き続きゲームを楽しんでいただけているのは、ひとえにプロデューサーの皆さんの支えのお陰ですし、本当にありがたいと思っています。

 開発チームの手応えとしては、プロデュースパート、ライブパートというゲームの2本の柱、それぞれにあります。ライブパートについては、アイドルたちのパフォーマンスやライブの演出など、リズムゲームという慣れ親しんだ遊びを楽しんでいただいていると感じています。今後、さらに楽曲を増やしていって、皆さんの楽しみを広げていきたいですね。プロデュースパートについては、カードゲーム要素を取り入れるなど、育成ゲームやカードゲームに慣れているプロデューサーの皆さんに楽しみを提供できていると感じる一方で、プレイ時間や難易度、とくにユニットごとにカードゲームのルールや立ち回りが異なるという部分について、ハードルを感じている方もいらっしゃると思っています。

 この半年間は、そういった皆さんのまっすぐな反応を受けて、どのようにゲームをよくしていけるかを考えて、ひとつずつ手直しをしてきたところです。プロデュース中のオフの出現率の調整や、プロデュースアイドルのパラメータバランスの調整など、大小さまざまなアップデートを通して、プレイの手触りを徐々に改善しています。ただし、我々はもちろん、プロデューサーの皆さんも改善を望んでいるポイントがまだまだあると思っていますので、ひとつひとつアップデートを積み重ねながら、よりよいプロデュース体験を作っていきたいと考えています。

――ゲームとは直接関係ないですが、先日開催されたリリース100日キャンペーンの黛冬優子が登場するCMや動画は、かなりインパクトがありましたね。

高山
 『シャニソン』はリリースしてから、1ヵ月半ほどで年末年始を迎えました。アプリゲームにおいて年末年始は、いろいろな施策を行ってユーザーの皆さんに楽しんでもらおうというタイミングです。そして、1月後半から2月ぐらいでちょっと落ち着いてくるのですが、このタイミングでも何か楽しみを提供したいと企画したキャンペーンでした。

 その時期がちょうどリリースから100日を迎えるタイミングということで、これ以降もハーフアニバーサリーに向けて楽しんでいただきたいという思いも込めて、100日キャンペーンとしました。その100日目が、2月22日でいわゆる猫の日になっていて、ちょうど制作している衣装の中に黛冬優子の猫の衣装があったんです。

――猫の衣装は、このキャンペーンに合わせて制作したものではなかったのですね。

高山
 まったくの偶然です。これはもう渡りに船だなと思い、プロデューサーの皆さんにおもしろがってもらえるだろうなと。CMや動画については、“にゃんにゃん冬優子”というキャッチーな話題で、アイドルやゲームを知っていただきたい、触れていただきたいという意図があります。さらにガシャ無料などの告知も盛り込み、認知度の向上を目指して制作しました。

アニメのこだわりポイントや、ライブの演出について

──アニメについても聞かせてください。劇場先行上映を終えて、テレビ放送が直前に控えているタイミングですが、改めていまの心境はいかがですか?

高山
 いよいよだなというところですね。発表から考えると1年ほど、プロデューサーの皆さんにお待ちいただきました。もちろん劇場の先行上映で何度もご覧いただいた方もいらっしゃるかなと思いますが、地上波で広く見ていただく機会はすごく楽しみにしていました。

──そもそもアニメ制作において、 高山さんはどのように関わられているのでしょうか?

高山
 最初の企画構成から参加し、『シャニアニ』では4ユニットを描くということや、12話の中でどのようなストーリーを描くのかについて、制作チームの皆さんと検討しました。

 その中で、大枠の企画、構成をまんきゅう監督や脚本家の加藤さん(加藤陽一氏)をはじめとした制作陣と、バンダイナムコエンターテインメント側も含めて、全員で話し合い、構成から脚本を作る段階では、基本的に脚本家の加藤さんの脚本をチーム全員で読み込みながら、アイドルの感情や成長について議論を重ねたり、監督のこだわりたい絵作りなどもお話させていただきましたね。どういったシーンが必要になるかや、アイドルの感情の動きを表現するのに十分なのか、加藤さんや監督、それぞれ盛り込みたいポイントをすり合わせて練り上げていく作業を、本当に一話一話、何回も何回も打ち合わせをしながら作り上げていきました。

 収録についても、基本的には監督やポリゴン・ピクチュアズさんなどの制作陣とバンダイナムコで参加しています。アイドルたちの表現は、キャストの皆さんが長く演じられていることもあって、自然と出てくるので不安はなかったですね。同じく、ゲームの収録を初期から務めていただいている音響監督の八木橋さん(八木橋正純氏)も、アイドルたちの感情とアニメならではの表現についての部分で、ご指導いただけました。

 その中で、まんきゅう監督と私でこだわったのが、プロデューサーの芝居の部分で、実際に声を発したときにどんな印象の人物なのか。ハツラツとした青年で、少し抜けているところもあるとか、そういったニュアンスをどう狙っていくのか。アイドルに対して真摯に向き合う中で、プロデューサーもどのように成長していくのかというところを、監督と話しながら作っていったイメージです。

――そうなると、アニメにおいてもかなりガッツリ関わられていたんですね。

高山
 そうですね。監督をはじめとした制作陣とは本当に密にやり取りをしていました。

――演技については、いま語っていただきましたが、絵作りや演出でとくにこだわった部分や大事にした表現などはありますか?

高山
 絵作りの面でいうと、まんきゅう監督やアニメーション制作のポリゴン・ピクチュアズさんが空気感や光、匂いみたいな部分にすごくこだわっています。『シャイニーカラーズ』が持っているストーリーの機微と言えばいいでしょうか。それらを表現するために、アイドルたちの小さな仕草や髪を揺らす風だったり、風景や空といったさまざまな要素を通して、繊細で実写のようなニュアンスの絵作りを目指していただきましたね。

 ストーリーの部分では、ゲームとアニメでは作りかたがまったく違うメディアかなと思っています。とくにアプリゲームだと、「イベントでこのストーリーがやっている」とか、「このカードを持っているからこのストーリーが楽しめる」というように、プレイの状況によってストーリー体験は異なってきます。それに対して、アニメは12話なら12話の一本の軸を通して、連なりを以て楽しんでいただける媒体であると考えています。ゲームのシナリオにそのまま準拠するわけではなく、アニメという続きもので描ける機会の中で、どんな内容で制作していけばいいかをチーム一丸となって追求していきました。

――収録もアニメとゲームでは、またちょっと違った感覚でしたか?

高山
 アニメでは20分くらいの尺を流れで収録する形で、後ろで絵も動いていて、その中でのセリフは臨場感を持って伝わってくるんですよね。それに、絵が豊富にあることによって、セリフやモノローグなどによる場面描写を抑えることができます。その分、感情の機微みたいな部分がさらに繊細に描けるので、絵による補足というのは大きいと思いました。

――劇場先行上映で既に視聴済みという方も多いかと思いますが、高山さんの考えるテレビならではの楽しみかたはありますか? アニメのプロデューサーである池田さんからは、アイドルの姿勢や歩き方など、細かいところで個性が出ているので、録画や配信などでコマ送りで観てほしいというお話をいただきましたが。

高山
 まず、テレビでは多くの方が見やすいというところですね。リアルタイム視聴はもちろん、いま挙げていただいた録画や見逃し配信などさまざまな視聴方法があります。そこで、たとえばネット上であったり、プロデューサーさんどうしでリアルタイムに共有できるところが大きいですね。作品自体も楽しんでいただきたいですが、プロデューサーさんどうしでの話題のきっかけになれたらうれしいですね。

──そして、早くも2nd seasonが発表されましたが、いまの率直なお気持ちを改めてお聞きできればと思います。

高山
 発表したのが3月のタイミングだったので、テレビ放送前に「まさか」というところで驚かれたプロデューサーの皆さんも多かったと思います。この発表をできたこと自体が、プロデューサーの皆さんのご期待や、応援の大きさでもあるなと思っています。2nd seasonも鋭意制作中なので、続編として、引き続き展開するストーリーを楽しみにしていただければと思います。

 また、2nd seasonについてはストレイライトとノクチルの2ユニットの追加が決定しています。これまでとはまた違った個性を持つアイドルたちなので、 彼女たちが加わることで283プロ16人のアイドルたちにどんな変化があるのかも見どころですね。

――2nd seasonの発表は、ライブ終盤のサプライズでしたが、すごい盛り上がりでしたね。2nd seasonが控えているとわかると、12話までの展開もさらに楽しめそうですね。

高山
 テレビでの12話の放送が終わった後、7月5日から10月ごろまで約3ヵ月をかけて2nd seasonの劇場先行上映があります。テレビ放送の熱が冷めやらぬ中で、すぐに2nd seasonが楽しめるのは大きいですよね。2nd seasonもまずは、劇場の大きなモニターといい音響で体験していただいて、秋からのテレビ放映も楽しんでもらいたいです。

――続いて、ライブやイベントについてもお聞きします。まず、2023年12月には『ラブライブ!』シリーズとのコラボイベント“異次元フェス アイドルマスター★▼ ラブライブ!歌合戦”(※)がありました。とくに印象に残ったパフォーマンスや、率直な感想などお話していただければと思います。(※▼はハートマーク)
高山
 『アイマス』シリーズ全体としてはもちろん、『シャニマス』としても本当に貴重な機会がいただけて、ありがたいと思います。しかも東京ドームでの開催ということで、滅多に立てない舞台でもありますし、本当に楽しいお祭りでしたね。

 『ラブライブ!』シリーズは、『アイドルマスター』といちばん近いアイドルプロジェクトで、それぞれが切磋琢磨しながら、プロデューサーとファンに支えられて歩んできた作品たちだと思います。それがクロスオーバーするというのは、皆さんにとってもすごく熱い展開だったことは想像に難くないですよね。

 私個人としても、
『ラブライブ!』シリーズは大好きな作品ですので、その代表的な曲である『僕らは今のなかで』や『Snow halation』を『アイマス』チームで歌わせていただいたのは、もう本当に一生ないんじゃないかというようないい機会だったかなと思います。

──『シャイニーカラーズ』としては、3月に“THE IDOLM@STER SHINY COLORS 6thLIVE TOUR Come and Unite! Brilliant Blooms”が開催されました。
高山
 6thライブツアーについては、先程お話したように4月からのアニメ放送だけでなく、2nd seasonの発表も控えている時期でした。ですので、すでに応援いただいているプロデューサーさんだけでなく、まだ『シャイニーカラーズ』を知らない方にもアイドルたちの魅力を知っていただき、皆で盛り上がれる1年にしたいという思いから、いっしょに声を出して、体を動かして汗をかくという、皆で楽しめるライブ体験を目指しました。

 そのために、3月の公演では冒頭で“シャイニーエクササイズ”を取り入れて、限られたスペースではありましたが、プロデューサーさんの皆さんにも体を動かしてウォームアップをしていただきました。ライブ中にも、皆で声を出せるような演出や、自然と体が動いてしまうようなDJによるメドレーパートを取り入れています。

――ここからは今後の『シャニマス』に関してお聞きできればと思いますが、いよいよ6周年を迎えます。さらに、7年目に進んでいくということで、テーマやキーワードなどはありますか?

高山
 テーマとしては“JOIN US!”という言葉を大事にしていきたいと思っています。ライブのテーマと重なる部分がありますが、「おいでよ」や「みんなでいっしょに行こうよ」といった誘い文句なんです。『シャニマス』の世界を知らなかった方々に、enza対応ゲーム『シャニマス』だけではなく、『シャニソン』やアニメを通して、プロデューサーになるきっかけを作っていきたいと思います。とくに多くの人が目に触れるアニメの展開が始まるというところで、「みんな集まろうよ」というテーマで、作品をお届けできればというところです。

――enza対応ゲーム『シャニマス』について、直近で始まる新しいイベントや新情報がればお伺いできればと思います。

高山
 まず、4月にはコメティックの展開のひとつとして、ファン感謝祭編が追加予定です。あと、『【推しの子】』との第2弾コラボも発表させていただきましたが、詳しい情報は、続報をお楽しみにしていただければと思います。

――ちなみに、『【推しの子】』の第1弾コラボの反響はいかがでしたか?

高山
 『シャニマス』はこれまで他作品とのコラボをあまりやってこなかったこともあり、まずコラボ自体に驚いたプロデューサーさんもいらっしゃったかと思います。また、大人気の作品でアニメ化もされた『【推しの子】』とのコラボということで、「まさか!」という反響は大きかったですね。

 内容についても、シナリオイベントやカードに、プロデュースアイドルの実装まで、せっかく機会なので最大限チャレンジさせてもらいました。その結果、プロデューサーの皆さんに楽しんでもらえただけでなく、
『【推しの子】』のファンの方々にも知っていただくきっかけにもなりました。ここまで大々的にやるということでの驚きや、『シャニマス』のアイドルたちに共感されている方もいて、すごくうれしいコラボになりましたね。

――プロデュースアイドルとして実装されたところは驚かされました。

高山
 キャラクターを作るというところもそうですし、アイドルではありますけれども、283プロダクションに加入したわけではないので、『【推しの子】』のファンの皆さんの感情も大切にするよう最大限に気を遣いながらの登場を目指しました。

――もし今後もこういった他コンテンツとコラボできる機会があれば、積極的にやりたいと思いますか。

高山
 ゲーム内のタイアップもそうですが、基本的にタイアップやコラボは一方通行ではないと思っていまして、我々もコラボやタイアップをお願いしたい、先方も『シャニマス』のアイドルたちとコラボしたいという、双方のマッチングで実現に結びつくものだと思っています。もちろん、今後もこういった機会をいただけるのであれば、我々としてもうれしい限りです。

──最後にプロデューサーの皆さんへのメッセージをお願いします。

高山
 『シャイニーカラーズ』は4月で6周年を迎え、7年目に歩みを進めていきます。enza対応ゲーム『シャニマス』や『シャニソン』、アニメはもちろん、ライブや音楽、グッズやコミックも引き続き展開していきます。今後とも、ぜひアイドルたちのプロデュースをお願いいたします。また、今年のテーマとして“JOIN US!”を掲げており、皆さんでいっしょに楽しむ1年にしたいと思っています。引き続き応援していただいているプロデューサーさんだけではなく、新しく283プロに加わってくださる皆さんも、アイドルたちの魅力をたくさん知っていただき、 プロデュースを楽しんでいただけたら幸いです。

[2024年4月28日12時30分記事修正] 本文中の一部表記を修正しました。
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