旅の視点でめぐる“二ノ国” グランリーフ編

エバンたちが訪れることになる主要国家、さらに楽しむヒントをレポートします。【グランリーフ編】

公開日時:2018-04-12 16:00:00

 『二ノ国II レヴァナントキングダム』は、セルシェーダーのアニメーションが特徴の作品である。プレイステーション4で表現される世界観の素晴らしさを筆頭に、作り込み、色彩で表現される人物や国の奥深さにも初めてプレイする人は驚くことになるだろう。“二ノ国”という世界を、まるで自分の足で歩ける魅力がある本作の見落としがちなポイントをここでは紹介していく。

森を切り開いて作られた科学大陸“グランリーフ”

 レカ大陸の中央に位置する“グランリーフ”。この国へは飛行船、また船で行く場合は“海割れ”を境とした外海からしかアクセスできないため、特殊な技術を積んだ船で行くことをオススメする。かつては鬱蒼とした森にある小さな国だったと聞くが、実際にレカ大陸に上陸すると、急激に発展したことがありありと伝わるタワーの異質さに驚かされる。

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 グランリーフは発明と技術で革新的に発展した科学大国だ。タワーは社屋であり、国の機能もすべてがここに集約されているという。

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 国民に話を聞くと、多くの人たちが技術に従事し、性別や年齢問わずスキルがあれば活躍しているフラットな国の印象を受ける。しかし、実際のところはプレジデントである国王・ムサカのワンマンであり、不満が募り限界を感じている人も多そうだ。

真鍮の色彩のなかに輝く、オアシス

 好きなことに没頭しているため、本人は気づいていないのかもしれないが国全体がハードワーカーだとわかる要素は、国のいたるところにある。

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 例えば、食事だ。“グルメマート”で販売されているものは、どれも片手で食べられるものばかりで、機械仕掛けの画面を見ながら食べているのだろうとすぐに見当がつく。いやはや、プレジデントの好物だというステーキが“腰を据えた食卓風景”を感じる唯一のものとは、皮肉なのだろうか。

 筆者もいまでは各国を旅している身だが、かつては家に帰らず工房のトイレばかりで仮眠をとったり、ずっと同じ服だということを同僚に指摘され、3日間経っていることに気づかず仕事に没頭していた過去がある。そのため、毎日試行錯誤と発見を繰り返し、自身で希望を見つけていくグランリーフの国民の“楽しい”気持ちもすこしわかってしまう。

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 話がそれたが、“ドームパーク”は気に入った。解放感、手入れの行き届いた植物。水の流れもあるこの場所は気分転換に適している。ワンマンなプレジデントだと聞くだけに、こういった国民のための場所があることはすこし意表を突かれた。

必見!“グランリーフ”の技術

 この国は、グランドエリア、ミドルエリア、ハイヤードエリアの3層からなり、“エレベーター”と呼ばれる機構で移動することになる。これがまずこの国ならではの体験だろう。

 エレベーターで案内をしてくれる機械仕掛けの人形は“ドロイド”と呼ばれている。彼らはいたるところで活躍しており、姿こそ量産型と言えるが、製作者の遊び心なのか話をしてみるとヒジョーに個性豊かだ。

 現にこうして困っているようなドロイドがおり、自立してお願いをしてくる風景はドロイドも1人の国民なのではないかと考えさせられる。

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 のちに、リーフブックで気づくことになったがグランリーフの“ホテル”は眠ることに最適化された施設だったことがわかった。次回は、泊まってみることにしよう。また、写真は撮らせてもらうことができなかったのだが、この国には“メモリス”というユニークな板がある。平たく言えば、“記録した映像を見ることのできる機械”だ。ポケットに入るサイズで、情報を永久的に定着させ、レンズから映像を空間に投影できることができる。リーフブックは写真を投稿できるが、メモリスの技術と組み合わせて動画も投稿できるようになったら面白いのではないだろうか。

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うーむ、こんな巧みに会話をされてしまってはコチラもお手上げ。

 それでは、国のルールを守りながらよい旅を。


テント暮らしの旅人 キャンコ

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