『メタファー:リファンタジオ』アトラスが“幻想”(ファンタジー)に結実させた、こだわりに迫る開発者インタビュー【先出し週刊ファミ通】

by川島KG

『メタファー:リファンタジオ』アトラスが“幻想”(ファンタジー)に結実させた、こだわりに迫る開発者インタビュー【先出し週刊ファミ通】
 
 “アトラス”というブランドの35周年を記念するタイトルにして、あえて“ファンタジー”という王道のジャンルに挑んでいる完全新作RPG『メタファー:リファンタジオ』。本作の発売日が2024年10月11日に決定し、そのゲーム内容も徐々に明らかになってきた。

 週刊ファミ通2024年5月9・16日合併号(No.1847/2024年4月25日発売)では、本作のキモとなる要素について紹介するとともに、開発を主導するディレクター・橋野桂氏へのインタビューを掲載。その一部を当記事で先行公開する。
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橋野桂ハシノカツラ

代表作は、ディレクターを務めた『ペルソナ3』、『ペルソナ4』、『ペルソナ5』など。これらの作品に参加したキャラクターデザイナー・副島成記氏、コンポーザー・目黒将司氏とは、本作でもタッグを組んでいる。

満を持しての発売日決定!

――ついに本作の発売日が決まりました。これまでに相当なこだわりを重ねてきたのではと思いますが、振り返るといかがでしょうか?

橋野
 構想を練り始めた最初の数年は、『キャサリン・フルボディ』(2019年発売)を作りながらの準備期間でしたので、開発が本格化したのはその後ですね。ある意味、いちばん苦労したのはリモートワークを余儀なくされた時期の開発でしたが、現在はマルチプラットフォーム対応や全世界同時発売に向けた準備もほぼ完了しています。満を持して、ここまで辿り着きました。

――構想段階のころに取材させていただいたインタビューを読み返すと、「これまでは現実を舞台にしていたがゆえに踏み込んでいなかった根源的なところまで、ゲームとして描きたい。この世界でなぜ人は争うのか、といったさまざまな思いの交錯を、その幻想世界で生きてきた住人のひとりになったつもりで見つめ、自分なりに腑に落として、何かしらの思いを現実に持ち帰ってほしい」と、橋野さんは話していました。本作はまさに、初志貫徹のようで……!

橋野
 もちろん、最初から完成形が見えていたわけではありませんから、システムの構築などでトライ&エラーは重ねました。作品のイメージを醸成するUIも、デザインが固まるまでに何度か大きく作り変えています。でき上がってきたゲームをご覧いただくと、思っていたよりも正統派のファンタジーではなさそうな印象を受けるかもしれませんが(笑)、アトラスらしさを目指すとこうなるよね、という手応えを感じながら作り続けることができたように思います。

 もともと僕たちが現代劇を好きな理由は、自分が生きている現実にも通じるような、何らかの気付きが得られるようなテーマを描きたかったから。この根源的な思いがブレないかぎりは、たとえファンタジーの王道から外れるような要素であっても迷うことなく入れていきました。

――副島さんによる描き下ろしのパッケージビジュアルも、壮観ですね。

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プレイステーション5版のパッケージ

 
橋野
 まずはビジュアルの中央に置いているタイトルロゴについて補足しますと、これは王都の大通りがモチーフで、劇中の大聖堂をイメージした真ん中の“A”の文字に向かってパースを効かせています。ロゴの下側には主人公たちが民衆を率いている様子を、そして彼らが立ち向かうことになる相手を上側に描いています。

――以前の取材で、副島さんは主人公について、「“プレイヤー=主人公”という立ち位置ではありますが、主人公はただ無色透明というわけではなく、中性的で優しげな雰囲気の中にも“何か”を秘めているような、目力のある青年としてデザインしています」と話していました。確かに、『ペルソナ』シリーズの主人公とはまた異なる雰囲気をビジュアルからも感じます。

(※中略。本誌のインタビュー全文では、主人公に込められた思いや、アーキタイプ、ファスト&スクワッドといった新情報にまつわるお話を掲載)

 
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本誌ではインタビューに加え、最新のスクリーンショットをもとに本作の要素を解説。随所に散りばめられたアトラスらしさに注目している。

──ゲームの中身はほぼ完成しているようにお見受けしますが、いまの手応えはいかがでしょう。

橋野
 やれるだけのことはやった、という気持ちに尽きます。ただただ真面目に作り続けてきましたので、たくさんの方に楽しんでいただけることを願うばかりです。本作の公式サイトでは、作品の雰囲気をお見せしてきた従来のPVからもう一歩踏み込んで、実際の手触りをお伝えする解説映像も公開していますので、そちらもぜひご覧いただければと思います。今後のさらなる続報にも、どうぞご期待ください。

 
※記事の全容は、週刊ファミ通2024年5月9・16日合併号(No.1847/2024年4月25日発売)をチェック!


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