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“スター”揃いの古代ギリシア! 『オデッセイ』の世界を彩る偉人たちを紹介
公開日時:2018-10-04 12:00:00
紀元前431年の古代ギリシアを舞台にした『アサシン クリード オデッセイ』。そもそも『アサシン クリード』シリーズは、史実に“if”の物語を巧みに融合させることで、ほかにはないリアリズムを表現してきました。その中でも、歴史に名を残す偉人たちが登場し、壮大な物語に参加する点は、人気の一因となっています。それは本作でも同様で、古代ギリシアを彩る数々の偉人が登場します。今回はその一部を紹介しましょう。
世界史を飾る“スター”が揃う古代ギリシアの豊潤さに驚愕†
■ペリクレス
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アテナイの最盛期を導き、民主政を完成させた人物。もともと名家の出で、ペルシア帝国に対抗すべくアテナイを盟主にして都市国家が結んだ“デロス同盟”の立役者である将軍・キモンを弾劾して頭角を現します。民主派の指導者として、アルコン(軍事や祭祀、司法などを担う役人)就任の資格を拡大し、下級役人への給料支給(貧困層の観劇料まで支給したとか)などを通して、民衆の支持を得ます。
前451年には、両親がアテナイ市民であれば市民権をもらえるという市民権法を確立。紀元前499年から紀元前449年にわたって起きたペルシア戦争での勝利、スパルタとその同盟都市との不可侵条約の締結など、外交でも手腕を発揮し、前444から前430年までの15年間連続で最高職である将軍職(ストラテゴス)に就任するほどの大政治家となりました。
安定した政治はアテナイに繁栄をもたらし、それは文化の発展にもつながります。アクロポリスのパルテノン神殿再建も、彼の功績です。しかし、その繁栄が周辺都市国家とのあつれきを生み出します。そもそも、ペルシアに対抗すべく組まれたデロス同盟は、ペルシア戦争の勝利でその意味を失っていました。同盟内でも一強と化し、まさにアテナイ帝国とも呼べるその隆盛が、スパルタの反発を買うことになります。結果、前431年にペロポネソス戦争が勃発するのです。
■ヘロドトス
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現存する歴史書の中では、もっとも古い書のひとつと言われる『歴史』を著した歴史家。ペルシア戦争を主題にした『歴史』は、当時の古代ギリシアだけでなく、ペルシアやリディア、エジプトなどの古代オリエント世界に関する情報まで書かれており、その資料的価値はもちろん叙述文としても評価が高く、いまも世界中で愛読されています(かの「エジプトはナイルの賜物」という名文を書いたのもヘロドトス)。
後にローマの哲学者であるキケロが「歴史の父」と称賛したことで知られるヘロドトスですが、その出生や死は不明な点が多いようです。ただ、『歴史』の中にはペロポネソス戦争について書かれていることから、その時期には存命だった模様。
彼のすごいところは、“歴史”という概念を確立したことにあります。神話や伝承ではなく、みずから調査し、情報を収集・検討し、その結果を記したことで、歴史という時系列の体系を築き上げたわけです。まあ、記述の中には少し疑わしいものも入っているようですが……。ペロポネソス戦争を実証的かつ客観的に著した『戦史』のトゥキディデスと合わせて、世界史上でも重要な意味を持つ古代ギリシアの2大歴史家と言われる人物です。
■ヒポクラテス
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ヘロドトスが「歴史の父」ならば、こちらは「医学の父」。医療を迷信や呪術といった宗教的なものではなく、観察と臨床実験による科学に発展させたヒポクラテスも、本作に登場します。エーゲ海に浮かぶコス島で医術を営む父のもとで修業を積み、その後各地を転々としながら医療を施していた彼は(当時の医者はそういうものだった)、その経験を後進に伝えていったそうです。
ヒポクラテスの没後100年以上も経った紀元前3世紀、アレクサンドリアの学者たちが編纂したという『ヒポクラテス全集』には、臨床記録や研究結果、いまで言う病理学にまつわる記述が記されており、医学の基礎を築きました。
その中でも重要なのが、医療に携わる者の倫理を説いた“ヒポクラテスの誓い”。ギリシアの神々に誓う宣誓文には、患者の生命や健康を守り、医師としての尊厳を保ち、他者の秘密を守るといった、現代にも通ずる内容が記されており、いまも医学校の卒業式などで読まれることもあります。
■ソフォクレス
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古代ギリシアの三大悲劇詩人のひとり。ちなみに、ほかのふたりは、その一篇である『アガメムノン』が有名な『オレステイア』三部作を書いたアイスキュロスと、『メディア』や“機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)”で知られるエウリピデスです。
ソフォクレスは、ギリシア悲劇の最高傑作と称される『オイディプス王』を著したことで知られています。テーベの王オイディプスを主人公に、父である先王を殺したのが自分であり、子をなしたのが自分の母であったことを知り、目を潰して退位するまでを描いた作品です(エディプスコンプレックスの語源にもなりました)。このテーベの王家を主題にした作品も合わせて“テーベ三部作”として、いまも形を変えて上演され続けています。
そもそも古代ギリシアのアテナイでは演劇が一大娯楽となっており、多くの市民に愛されていました。ソフォクレスもアテナイで開催されたコンテストで長きにわたり賞賛されていたようで、当時はふつうだった三部作構成の演劇を独立した話にしたり、俳優をふたりから3人に増やして作劇を広げたり、背景画のような舞台装置を用いたりと、風雲児でもありました。アテナイの役人にも選出されたほどの人気で、後世もその作品は長く評価され続けます。
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アクロポリス遺跡内にある円形劇場のイロド・アティコス音楽堂では、現在もさまざまな演劇が上演されています。プレスツアーでは、幸運にも喜劇を観劇させていただきました。平日の夜にも関わらず6000人が入るという場内は満席で、観覧者の大半は現地の方のようでしたが、とにかく大爆笑の連続。心の底から楽しんでいるその姿に、ギリシア人には観劇の血が流れているのだなあと思った次第です。ギリシア語劇でしたが、正面にあるスクリーンに英語字幕が出る仕組み。ただ、字幕のスピードがとてつもなく速い……。ほとんど内容が理解できなかったのは秘密です。が、歌ありダンスあり、演奏ありで飽きさせない、ものすごくハイレベルな舞台だったのは確か。
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音楽堂に流れる雰囲気は、作られた物には出せない荘厳なものでした。 |
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偶然見つけた、観劇した舞台のポスター。まったく読めない……誰か、教えて! |
別の記事でも紹介したソクラテスといい、『オデッセイ』で描かれる古代ギリシア時代はとにかく“スター”が揃っています。そんな歴史上の人物が、どのようにして物語に絡んでくるのか? そこにも注目してみてください。
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ちなみに、主人公がその血を受け継いでいるレオニダスも“スター”のひとりかもしれません。スパルタの王であり、テルモピュライの戦いで300人のスパルタ兵とともに出兵し、200万以上のペルシア軍に渡り合ったという英雄です。その名声は古代ギリシア中に轟き、称えられました。彼もまたデルフィで「王が死ぬか、国が亡びるか」という神託を授かったと、ヘロドトスが記しています。
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大ヒットを記録した映画『300(スリーハンドレッド)』(2007年公開)でも、その名はあらためて世界中に轟きました(アテネではあらゆる土産物屋でTシャツを売っていました)。これも本作を楽しむためのテキストになるかもしれないので、未見の方はぜひ。死ぬほどおもしろいので!
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●GAME SPEC
タイトル:アサシン クリード オデッセイ
メーカー:ユービーアイソフト
対応機種:Nintendo Switch、プレイステーション4、Xbox One、PC
発売日:2018年10月5日発売予定
価格:各8400円[税抜](各9072円[税込])
※Nintendo Switch版『アサシン クリード オデッセイ クラウドバージョン』は730日間プレイ券が8400円[税別]となります。
CERO:18歳以上のみ対象
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