発売前情報のおさらい【その3】はトウ、スリイ、フォウ、ファイブといった妹たちを、キャラクターをデザインした藤坂公彦氏への過去のインタビューも抜粋して紹介。妹たちは、それぞれひとりずつ“使徒”を従えているが、その使徒に関しては、次回まとめてお届けしよう。
■トウ――姉妹のムードメーカー的存在
砂の国を治めているウタウタイ姉妹の三女。明るく快活な少女で誰とでもすぐに仲よくなれる。姉妹のムードメーカー的存在。相思相愛の男性がおり、愛情表現も素直なため、仲睦まじい様子を辺り構わず繰り広げている。その仲の良さは周囲から煙たがられる程である。
■スリイ――無邪気で粘着質
ゼロを長女とするウタウタイの姉妹の四女。森の国を統治しており、一部の兵士に人気がある。つねに気だるげで無気力。興味のないものはどうなっても気にしないが、自分が興味のあるものには異常に執着する。無邪気で粘着質な性格。ゼロに対しては無関心。
■フォウ――姉妹の中で唯一の処女
ウタウタイ姉妹の五女。山の国を治めている。優等生のような態度と口調で、人の話もきちんと聞ける真面目な性格。しかしその四角四面の性格の裏側には歪んだ劣等感が隠されている。他のウタウタイ同様に性欲は旺盛ながらも、抑圧された性格が故に性行為に及ぶ事が出来ず、姉妹の中で唯一の処女。
■ファイブ――とどまることを知らない欲望
海の国を治めているウタウタイで、ゼロを頂点とする姉妹の六女。自信家で強欲。とにかく何でも欲しがるが、手に入れた途端に興味をなくしてしまう。会話中にふしだらな単語をあえて用い、性生活を仄めかすことも好む。とどまることを知らない欲望は、姉であるゼロをもその対象とする。
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■以下、過去のインタビューより
――では、妹たちについてうかがいます。それぞれ、デザイン上で何かコンセプトはあったのでしょうか。
藤坂 実際にどう言われたかは詳細は覚えてないのですが、最初に僕が受けた印象は、ウタヒメ的な女の子がいっぱい出てくる。あと、ヨコオさんからは「『魔法少女まどか☆マギカ』だ」というのは聞いた気がします(笑)。
柴 女の子を色によって識別したい、という意味だったんだと思います(笑)。
藤坂 『魔法少女まどか☆マギカ』というキーワードは僕にとって強烈というか、どう捉えていいかわからなくて(笑)。魔法少女モノを観たりしました。それで改めて気づいたんですけど、単純にもっとわかりやすい色使いなのかなと思っていたんですけど、意外と中間色を使った繊細な色使いの作品が多くて「なるほど」と唸りましたね。
柴 わかりやすさと奥深さの両方があるんですよね。
藤坂 僕は色みを地味にしちゃうんですけど、今回は意図的にわかりやすく、緑なら緑でわかりやすく、というのは序盤に言われましたね。
柴 そうだ! いつもの藤坂さんのイメージと違うと思ったのはそこだ! 茶色の成分が少ない(笑)。
藤坂 放っておくと(使徒4人のイラストを指して)こっち寄りなので(笑)。発色のいい色はポイントでしか使えないタイプで(笑)。
――そのほかに、全体的な共通点などは。
藤坂 ラフ画のときは設定は決まってなかったんですが、教会というものがあるっぽい、ということは聞いていたので、教会のマークを入れています。
――キャラクター個別では、それぞれ何かコンセプトはありましたか?
藤坂 すべてのキャラクターにあるわけではないのですが、ワンは僕の中ではメーテルをイメージしてデザインしました。
――ああ! なるほど。
藤坂 トウは、ほぼ下着姿にロリっぽい顔。スリイは、ふだんは前髪で顔が見えないけれど、たまに前髪をピンで止めるとイラストのように見える、というようにしたかったんですけれど、その設定はゲーム中では活かされなかったですね(笑)。フォウは女船長。
柴 適当だなあ(笑)。
藤坂 ファイブは裸にニット。
――エロい!
藤坂 最終的には、下着らしく見えるものとか描いちゃったんですけど。
※週刊ファミ通2013年9月5日号(8月22日発売)、およびファミ通.comインタビューより
【ウタウタイの秘密】
本作の主人公ゼロは、面倒くさがり屋なうえに乱暴な性格で、真面目過ぎるワンとの諍いが絶えない。その諍いは、性格の違いに起因する姉妹喧嘩というレベルでは収まらない。敵対関係にまで発展するふたりのあいだには、袂を別つ決定的な“何か”が!? ウタウタイの頂点に立つ存在で、世界の平和を望むワン。自分以外のウタウタイをすべて殺すのが目的のゼロ。また、ウタウタイがどのようにして生まれるかは秘密にされており、“教会”から各国に派遣されているという……。
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