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キングダムカム・デリバランス』の舞台となったチェコ共和国を巡るメディアツアー取材記その1。
公開日時:2019-08-01 17:00:00
『キングダムカム・デリバランス』日本語版の発売に先駆け、本作の舞台となったチェコ共和国を巡るメディアツアーが開催された。
今回のメディアツアーでは、開発会社のWarhorse Studiosに取材を行ったほか、ゲームにも登場するおなじみの街や名所を散策。そして、このメディアツアーは、チェコ政府観光局(チェコ大使館)が全面的に支援しており、ゲームの舞台のほかにも、チェコ各地のさまざまな観光スポットを訪れることができた。
チェコには数百の城が現存し、いずれの街にも中世の雰囲気がそこかしこに残っている。中世ヨーロッパ好きにはたまらない、またビール好きにもとってもたまらない、魅力あふれる国で、筆者もすっかり魅了された。このコーナーでは、そんなチェコの魅力をお伝えしていく。
“ラッタイ”の町並みに既視感を覚える†
“ラッタイ”は、ゲームの序盤で訪れる街。大きな通りなどの町並みが当時のまま残っており、ゲームで辿った道を歩くことができる。「あ、ゲーム内ではここにあれがあった!」と既視感を覚えるほどで、現在でも城門や城壁の一部が残っている。
少し林のほうへ入るとゲームにも登場する監視塔がドーンと建っている。いざ目の前にすると、よりいっそうゲームの中に入り込んだような感覚に。監視塔に管理者がいるときには塔の中に入ることができるようだが、あいにくこの日は不在のようで叶わず。それでも、当時は実際に兵士がここで交代で番をし……と想像すると、ワクワクが止まらない。
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ちなみに、ラッタイの観光案内所には、『キングダムカム・デリバランス』のマグネットステッカーが販売されていた。こちら、非ライセンス商品なのだが、PRマネージャーのトビー氏はとくに気にしておらず、ステッカーを購入して我々にプレゼントしてくれた(笑)
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ササウ修道院は、ゲームそのまま!†
こちらもゲームに登場するサーザヴァ(ゲーム内ではササウ)のベネディクト会派修道院。現在は修復作業の真っ最中ではあるものの、その外見の一部はゲームで見たまま。下の現実とゲームとの比較画像を見ていただければ、その再現度に驚くことだろう。
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左がゲーム内の修道院(建築中)で、右が現在の修道院(修復中)。
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修道院の内部には、さまざまな歴史的資料が残されているほか、当時の美しい壁画や天井画が残されている。内部の壁は白を基調としているのだが、これはある時点での修道院の持ち主が塗りつぶしていたもの。塗装の中からさらに古い時代の壁画や天井画が出現したため、現在は白壁を剥がして修復を行っているとのことだ。
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歴史資料の一部。ゲーム内のコーデックスかと思った!
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また、特別に修道院の屋根裏にも入ることができた。そこは埃と太陽の入り混じった空気が漂い、まるで時が止まったままのような空間で、歴史を感じられる貴重な体験だった。さらに、そこから屋上へ出て街を眺望。独特な家屋と緑が合わさった風景が広がり、洋画を観ているような、絵ハガキの中にいるような感覚だった。
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もはや現実の写真なのか、ゲーム画像なのかわからなくなってくる……。(これは現実の写真です)
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修道院に置いてあるノート(自由帳のような)には、訪れた人のメッセージが残されている。週刊ファミ通で『無慈悲な8bit』を連載中の山本さほ先生も、イラストを描いていました。
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今回はゲームに登場するロケーションを紹介した。ゲームの発売後に“聖地巡礼”を行うファンが増え続けており、ササウでは観光客が4倍ほどになったとのこと。取材中にも『キングダムカム・デリバランス』ファンのカップルがいて、PRマネージャーのトビー氏は、快くファン対応をしていた。
ツアーでは、ほかにもさまざまな名所を訪れており、さらには2000人規模の甲冑兵士たちが戦う“中世祭り”にも参加したので、その模様は追ってお伝えしよう。