アナタはきっと善人ではいられない
チュンソフトから2012年2月16日発売予定のニンテンドー3DS、プレイステーションVita用ソフト『極限脱出 ADV 善人シボウデス』。本作は、スリル満点のシナリオが展開する“ノベルパート”と、思考型パズルゲームを行う“脱出パート”を交互にくり返しながら進めていくアドベンチャーゲーム。
見知らぬ場所に連れ去られてきた主人公・シグマは、似た状況で連れ去られてきた8人といっしょに“9の扉”から脱出するため、裏切りのゲーム“アンビデックスゲーム”(通称ABゲーム、以下、ABゲーム)をすることになる。唯一の脱出口である“9の扉”は、一度しか開かず、たった一度の開閉の後、二度と開かなくなってしまう。全員での脱出を試みるシグマは、協力路線でバングルポイントを増やそうと奮闘するが、他のプレイヤーにもそれぞれの思惑が……。閉鎖空間で行われる究極の選択にはさまざまな人間模様が映し出され、疑念と緊張が交互に襲う、目まぐるしい展開が楽しめる。
本稿では、そんは本作の概要を改めておさらいする。
ノベルパート
24パターンのエンディング
失敗すると“死”につながるというABゲームに挑むシグマたち。倉庫から脱出するため、また、死を回避するため、キャラクターどうしの壮絶な駆け引きが展開される。しかし、心理戦はいつしか破られ、衝撃の物語が走り出す。
本作のノベルパートでは随所で行うプレイヤーの選択により、物語が大きく変化していく。エンディングのバリエーションは極限脱出ADV第1作目と比較して4倍の24種類とのこと。また、それぞれのシナリオを総当り的に楽しめるだけでなく、複数のシナリオを読むこと自体がゲームシステムに密接に関わっており、ユーザーが経験したことのない驚きの展開も用意されているという。
分岐
ノベルパートの大きな分岐は大きく分けて二種類ある。ひとつ目は、脱出パートに続く色のついたドア“カラードドア(通称CD、以下、CD)”のどちらに入るのか、そしてもうひとつは、ABゲームで“協力”、“裏切り”どちらを選ぶのか。CDの先にはそれぞれ違う脱出パートが待ち構えており、どのルートをたどるかで入手できる情報が変わる。また、ABゲームの結果は、対戦相手やそれ以外のキャラクターの心理状況に影響を及ぼすため、物語の展開を大きく変えることになる。
フローチャート
本作には、極限脱出ADV第一作目でユーザーからの希望の声として寄せられた“フローチャート”が搭載されており、既読シナリオの規定ポイントへはいつでもジャンプが可能となっている。忘れてしまったエピソードを読み返したり、選択のシーンにジャンプして別ルートに進むことができる。
脱出パート
CDの先には、思考型パズルゲームを行う脱出パートが登場する。この部屋の脱出キーと、ABゲームに参加するためのキーカードを入手するため、部屋にちりばめられた数々の謎を解き明かしていこう。仕掛けられたギミックは、すべてが構造的に配置されている。小さな謎やミニゲームもゴールまでの重要な手がかりになっているので、ひとつひとつ丁寧に解決していく必要がある。ちなみに、脱出パートでは、なぜシグマたちがこの場所に連れ去られてきたのかを知る手がかりが発見できることがある。
脱出のためのetc…
シナリオロック
物語を進めると、特定の場面でロックが掛かり、それ以降を読めなくなることがある。この場合は、フローチャートを利用して別のシナリオを読み進めよう。別のシナリオで一定の条件を満たすとロックが解除され、先を読めるようになる。