ストレスなきステルス!

触るとわかる万能感あふれる暗殺の楽しさ! 『Dishonored』E3デモプレイリポート【E3 2012】_06
▲試遊台では画像のおヒゲの偉いオジサン、ソコロフを拉致するステージを遊べた。

 いよいよロサンゼルスで開幕したE3 2012。ベセスダ・ソフトワークスの『Dishonored(ディスオナード)』のE3デモのプレイリポートをお届けする。

 まず率直に感想を言うと、サンフランシスコでのプレスイベントなどで、すでに実機デモを何度か見ている記者だが、まだまだ本作をわかっていなかった! というのが正直なところ。本作は超常能力を持つ仮面の暗殺者となって数々のミッションに挑む、一人称視点のステルスアクション。ステルスゲームは、隠れなければいけないプレッシャーが若干のストレス(いいスパイスでもある)になることが多いが、本作はまったく違った!

 というのも、かなり主人公コルヴォが成長した状態でのデモだったこともあって、もう思いっきりやりたい放題できたのだ。デモがスタートすると、標的のいる建物がマーカーで示され、そちらに向かうことになる。スタート地点から建物に向かうまでには、街路に護衛たちの姿がちらほら。さぁどうしたものか……。だがプレイヤーは超人的な暗殺者なのである。全能力を駆使して進めば不可能はない!
 厳戒態勢を敷いているつもりの護衛たちを完全に無視して、瞬間移動の能力“ポゼッション”を駆使して屋根の上にとっとと駆け上がって標的のいる建物に向かい、途中にいた護衛はボタン一発で背後から殺害。今回は殺害ではなく誘拐を指定された標的も、お仕事に夢中になっているところを背後から近づいて、同じく別のボタン一発で絞め落として昏倒させる。ステルスゲームなのに「俺強い!」感が存分に味わえる。

 そもそも、ひたすら正面突破するプレイスタイルも考慮して設計されているので、ちょっとぐらいしくじっても、多彩な攻撃手段を駆使したり、超常能力で時間を止めたりしながら状況を打開すればいいのだ。これは、いざという時のことをそれほど心配せずに、攻撃的かつアグレッシブに潜入・暗殺できるという、いいサイクルを生み出しているように感じた。思いついた新たな暗殺プランをガンガン試せるのが悪いわけがない。

 もちろん高難度設定や後半のミッションではキツくなることもあると思うし、超常能力は無制限に使いまくれるわけではないため、決してゲームとしてヌルいと言いたいわけではない。超人的な暗殺者として闇から闇へ飛び回って着実に目標を遂げていく、新たな快感をオススメしたいのだ!

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▲本当は失敗して敵に見つかった場合でも、「フハハ、筋書き通りですよ!」と超常能力などを駆使して強引に片付けられることがある。かくして、失敗を恐れずにガンガン行ける攻撃的ステルスが楽しめる。
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▲戦闘が得意ならば、正面突破でがんばることもできちゃうのだ。
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▲どこかにありそうでどこにもない、でも真実味があるという絶妙なフィクション世界は鬼才ヴィクトル・アントノフによるもの。
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▲ブースには各種ガジェットのモデルが置かれていた。