コミコンはパーリィだから、こんな夢の対談もアリなんです!

 2012年7月12日~15日(現地時間)、アメリカ・サンディエゴにて開催されたエンターテインメントのイベント“Comic‐Con International”(通称“コミコン”)。本イベントに参加していた、カプコンの小林裕幸プロデューサーとバンダイナムコスタジオの馬場英雄プロデューサーへのインタビューをお届け。違うメーカーに勤めているおふたりですが、じつはプライベートで仲がよいそうです。

カプコン小林裕幸氏×バンダイナムコスタジオ馬場英雄氏インタビュー【Comic‐Con International 2012】_01
左:カプコン 小林裕幸プロデューサー
右:バンダイナムコスタジオ 馬場英雄プロデューサー

――そもそもおふたりって、親交があるのですか?
馬場 いっしょに飲みに行く仲ですよ。
小林 東京にはよく行っているので、週末などによく会いますね。

――いっしょにどんな話をするのですか?
小林 『テイルズ オブ』どうやって作ってるの? とか……。
馬場 『テイルズ オブ』と『戦国BASARA』って、ユーザーさんに近しいものがあると思うんですよね。アニメもやっているし、イベントもやっていますし。
小林 最近は『ドラゴンズドグマ』の話をしたり。
馬場 小林さんとは、考えかたが似ているので楽しいですね。

――とくに似ているな、と思う部分はどこですか?
小林 ユーザーさんを大事にしているところですね。皆さんに喜んでいただけるイベントを実施したり、グッズを作ったり。
馬場 どうお客様に楽しんでいただくかを考えながら仕事をしているところが似ていると思います。

――お互いの作品について、どのように思われていますか?
小林 数がすごいな、と思っています。同時に複数タイトルを発表する展開はすごいですよね。
馬場 でも、小林さんもいろんなタイトルを手掛けられているじゃないですか。
小林 違うシリーズである『バイオハザード』と『戦国BASARA』を同時に進行したりはしていますけど、シリーズの中で、複数のタイトルを同時に展開はしていないですよ。戦略が違うのだと思いますけど。
馬場 確かにそうですね。僕らの場合、数年の長い戦略の中で、それぞれのラインアップを考えていますから。マザーシップタイトル(いわゆるナンバリングタイトルに相当するもの)とエスコートタイトル(外伝タイトル)を、どう発売していけばお客様が喜ぶか。そこは難しいですね。
小林 難しいですよね。
馬場 僕は、昔からあるシリーズ作品も出しながら、『ドラゴンズドグマ』のような新作にチャレンジするところが、小林さんはすごいと思っています。僕も個人的にはオープンワールドはすごく興味があって、作りたいんですよ。でも『テイルズ オブ』でオープンワールドをやるつもりはないです。僕らの強みが薄れますので。作るのであれば、新規タイトルですよね。RPG作っている人間は、やっぱりああいったファンタジーのゲームが好きですので。

――では、いつか馬場さんが『テイルズ オブ』ではない完全新作を作るときが来る!?
馬場 作りたいですよ、もちろん! 作れる環境が整うときが来るなら、ですけれど……。
小林 シリーズを大事にして展開していると、なかなか新しい作品を作る余裕は生まれませんよね。
馬場 『ドラゴンズドグマ』のお話を聞いていて、「うらやましいな」と思ったんですけど、『テイルズ オブ』が大事ですからね。『ドラゴンズドグマ』はエンディングまでプレイさせていただきました。クリアー後も遊べるので、いまでも時間があったらプレイしています。

――ちなみに、コミコンは何度目の訪問ですか?
小林 僕はここ数年、毎年来ていますね。
馬場 僕は初めてです。バンダイナムコゲームスとしては、北米でファンのコミュニティができている『鉄拳』や『ソウルキャリバー』がメインになっていました。でも、これからは日本製のRPGである『テイルズ オブ』も海外でがんばっていかなければと思い、参加したんです。来年もできれば参加して、少しずつ大きな展開をしていきたいですね。

――それでは、小林さんはコミコンの先輩として、ディナーの店をご紹介したりとか?
小林 おいしいお店、いっぱいありますよ(笑)。街全体がお祭りになっているので、ほかのイベントとは違って楽しいですね。会場が閉まってからもいろいろな催しがある。それから、これほど多くのユーザーと会える機会はなかなかないですね。
馬場 『バイオハザード』のファンコミュニティも、当然ありますよね。
小林 あります。毎年レオンのコスプレをしてきてくれる人もいたりして。サイン会にもいつも来てくれて、うれしいですね。
馬場 バンダイナムコゲームスはまだまだブースの規模も小さいので、これからがんばっていかなければと思っています。全世界に僕らの作る『テイルズ オブ』の文化を伝えていきたい。

――最後に、お互いへのメッセージをお願いします。
小林 馬場さんは海外出張が多いので、身体には気を付けてくださいね。昼間は海外の取材を受けて、夜はホテルで日本の仕事……なんてやっているとたいへんですよね。もう夜は割り切って寝たほうがいいと思います。日本に帰ったら飲みましょう!
馬場 小林さんも出張が集中されるときがあるので、僕も心配していますよ。とはいえ、お互い大事なファンの皆さんに楽しんでもらえるよう、世界中を飛び回りながら、コンテンツを届けていきたいですよね。

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